テーマ:北海道ドライブ(610)
カテゴリ:国内旅行
■9月29日(木)-2 釧路市内をとうとうと流れる釧路川(くしろがわ)。 その橋に架かる「幣舞(ぬさまい)橋」は、釧路の観光地。 橋の近くにある駐車場に車を止めて、買ってきた食材で遅い昼食。 その後、幣舞(ぬさまい)橋を渡る。 この橋は美川憲一の「釧路の夜」にも歌われている。 ■釧路の夜・西田佐知子バージョン■が好き♪ 釧路を代表する観光スポットの一つ、北海道三大名橋の1つとしても知られ、橋上には四季を表現したブロンズ像が設置されています。 ■北海道三大名橋をご存じ?豊平橋(札幌)旭橋(旭川)幣舞橋(釧路)■ 幣舞橋は、最初は有料の私設「愛北橋」だった 初めて架けられたのは1889年(明治22年)という道内でも古い橋のひとつです。 釧路郡長の提案で地元の愛北物産会社が「愛北橋」(あいほくばし)を架けました(全長216メートル、幅3.6メートル)。 当時、北海道で最も長い木の橋であり、通行料を取る有料橋でしたが、9年後の1898年(明治31年)に老朽化で倒壊してしまうのでした。 1900年(明治33年)、国費で木製橋が完成します(全長203メートル、幅4.2メートル)。 これが、初代幣舞橋です。 地名にちなんで命名されました。 (橋の上から見た、小さな公園とその奥にある駐車場) ■現在の5代目幣舞橋■ 1976年(昭和51年)完成の5代目が現在の幣舞橋(全長124メートル、幅33.8メートル、6車線+歩道)。 北海道開発局が、市民の意見を求めながら設計した三径間連続鋼床板箱桁橋で、橋桁はアーチ型です。 橋の西のたもとにはフィッシャーマンズワーフMOO/EGG、 橋の東たもとにはロータリーが置かれ、 そこが国道38号の終点、逆方向は釧路駅へのメインストリートとなっています。 幣舞の名前はアイヌ語の「ヌサ・オ・マイ」。 そして幣(ぬさ)とは、↑。神事に使う。 私が驚いたのは、これと似たようなものが古来よりあって、幣とよばれていたこと。 このたびは 幣も取りあへず 手向(たむけ)山 紅葉(もみぢ)の錦 神のまにまに 菅原道真 今度の旅は急のことで、道祖神に捧げる幣(ぬさ)も用意することができませんでした。 手向けの山の紅葉を捧げるので、神よ御心のままにお受け取りください。 啄木は1908年1月21日午後9時過ぎ、釧路新聞の白石義郎社長とともに釧路駅に到着した。 釧路町(当時)の人口は約1万8千人。 現在の釧路市の10分の1強だった。 さいはての駅に下り立ち 雪あかり さびしき町にあゆみ入りにき 21歳だった啄木は釧路入りした時の様子をこう詠(うた)った。 歌人、石川啄木が釧路滞在中に新聞記者として勤めた旧釧路新聞社屋が幣舞橋を渡った所にあった。 編集スタッフは4人いた。 当時は役所や警察などを回って取材する「探訪員」と、記事にまとめる格上の「記者」は別だった。 啄木は記者だった。 町には活気があったようだ。 後に釧路市の基幹産業となる漁業、石炭鉱業、製紙業は操業していた。 1900(明治33)年に釧路町が誕生、1907(明治40)年に函館から釧路までの鉄道が開通、釧路港は築港工事予算の帝国議会通過を控えていたころだ。 啄木が釧路にやってきたのは、鉄道が釧路駅が出来た翌年。 倒壊直前の橋を渡ったことで知られている。 彼が釧路にいたのは、たった76日間だけだった。 幣舞橋を渡ると、ラウンドアバウト=ロータリー。 イギリスでは、信号の代わりに、ランドアバウトだった。 ▲正面に花時計▼ ◆幣舞橋の上流左岸の崖の上に昔アイヌの祭壇があった。 そこをヌサオマイとよんでいたが、この崖のあたりがそうだったのだろうか。 坂道を上る。 坂道の名は、「出世坂」。 出世坂を上がると釧路市内が一望できる公園が! ぬさまい公園は、釧路駅から幣舞橋を渡り、幣舞橋ロータリーから出世坂をのぼった釧路市幣舞町の丘陵地にある公園です。 ぬさまい公園(幣舞公園)からは、幣舞橋をはじめ、釧路川、北大通、フィッシャーマンズワーフMOO、世界三大夕日である釧路の夕日を一望できます。 公園内には、松浦武四郎蝦夷地探検像や原田康子「挽歌」碑といった釧路ゆかりの記念碑があります。 ▲国土地理院の基準水準点。地中標には「「第八〇号 基準水準点 国土地理院」と刻字。 元来た道を駅まで。 駅の前にこの日の宿がある。 ホテルの駐車場がいっぱいで、少し離れたところに止めに行った。 夜風が冷たかった。 ◆釧路の語源◆ 釧路川の河口の近くに小さな川があり、その沢の水の出口をクチャロ(体の喉を示す)と呼んでいたが、 それが地名の由来と考えられる。 またクウシリ(自然の道)の説もある。(「北海道地名の旅:アイヌ語地名解」より) ●12409歩●釧路泊 9/22-1■70代夫婦が北海道・東部をレンタカーで廻る■ 9/22-2■網走番外地/モヨロ貝塚/能取(のとろ)岬■ 9/23■道東の旅:網走駅/知床・オシンコシンの瀧/オロンコ岩■ 9/24■知床五湖/鮭の遡上を見た■ 9/25-1■知床観光クルーズ/知床横断・知床峠■ 9/25-2■日本最大の砂嘴(さし)野付半島:トラクターバスに乗る■ 9/26■野付半島でアザラシとキタキツネを見た/根室・車石■ 9/27-1■道東の旅13日間:根室:国葬の日の納沙布岬■ 9/27-2■根室:春国岱(しゅんくにたい)/最果ての駅「昆布盛」駅■ 9/28■昆布のトリビアとガイドさんと歩く霧多布(きりたっぷ)湿原■ 9/29-1■釧路湿原公園■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.11.08 00:31:44
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