テーマ:読書(8614)
カテゴリ:読書
内容(「BOOK」データベースより)● 大阪は、歴史と文化の宝庫である。 本書では、著者が大阪府内43市町村一つひとつを訪ね歩き、 各地の見どころを足掛かりに、 その土地の歴史や地名の由来を探っていく。 萱野三平ゆかりの「箕面」の地名由来とは。 「隠れキリシタンの里」のあった茨木は「蕀切」か、「茨城」か。 楠木正成親子の別れの地「桜井駅」とはどこか…。 地名の謎を紐解くうちに、大阪の知られざる歴史や新たな魅力をたっぷり味わうことができるだろう。 各項目ごとに地図・写真・アクセス方法を付記し、観光ガイドとしても最適。 本書を片手に、歴史をたどる旅に出かけませんか。 ●著者について● 若一 光司(わかいちこうじ) 1950年、大阪府豊中市生まれ。作家。 『海に夜を重ねて』(河出書房新社)で83年度文藝賞受賞。 小説のほかノンフィクションや評論も手がけ、趣味の化石採集での著書もある。 アジア情勢や人権問題に精通し、テレビ出演も多い。 『最後の戦死者』(河出書房新社)、『ペラグラの指輪』(北宋社)、『自殺者』『自殺者の時代』(幻冬舎アウトロー文庫)、『大阪 地名の由来を歩く』(ベスト新書)ほか著書多数。 ★堺市の浜寺捕虜収容所 浜寺はその美しさと賑わいで「東洋一の海水浴場」と言われていたが、1961(昭和36)年に埋め立てられた。 浜寺は古くからの景勝地として知られる「高師浜(たかしのはま)」の一部。 浜寺は堺市と高石市に属しているが、高石市側に2000人近いロシア兵が寝起きするテントが張られたのは1905(明治38)年のこと。 バラックが次々に建てられ2万8千人のロシア兵捕虜が収容されていた。 その捕虜を一目見ようと、駅から捕虜収容所までの道には、出店が並んだ。 ★浜寺のある高石市は古代に渡来人の「高志氏(こしし)の居住。 奈良時代には、地名「高石」の名がある。 「高志(こし)」→「高志(たかし)」→「高石(たかいし)」に。 古くは、「高師」「高脚」などと表記されることもあった。 音に聞く 高師(たかし)の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ 祐子内親王家紀伊 ★摂津市北東部には「鳥飼」を冠した地名が多いが「鳥飼」の名は平安時代から見られ「鳥養(とりかい)」とも書かれた。 古代に、鳥の飼育を専門として朝廷に仕えた「鳥飼部(とりかいべ)(鳥養部)」と呼ばれる集団が居住したことが、その名の起こりとされている。 鳥飼部が飼育したのはウグイ(白鳥の古称)やオオトリ(鶴やコウノトリなど)、鵞(が=水)などで、これらの鳥は、家禽(肉や卵を利用するために家で飼う鳥)ではなく、神事や装飾、矢羽(やばね)の製造などに用いられた。 ちなみに、鳥を捕獲する専門集団は「鳥取部(とっとりべ)」と呼ばれ、それが各地に残る「鳥取」の地名起源になったと考えられている。 ★野崎観音への参拝、野崎参りは、大阪・八軒屋の船着き場から屋形船で参拝が有名。 いつの頃からか、屋形船の参拝者と陸路の参拝者が、大声で罵り合うという奇習が生まれ、これに勝てば一年の幸運が得られるとされた。 昭和10年(1935)東海林太郎の歌で大ヒットした「野崎小唄」。 にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2023.01.23 00:03:55
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