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カテゴリ:国内旅行
■2023.5/16 この日は、出羽島(てばじま)という重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)のある島に行く。 出羽島行きの船は牟岐港から乗船することができる。 牟岐港から約3.7km、出羽島連絡船「大生丸」(定員70名)で15分の距離。1日6往復。 出羽島は、面積は約0.4㎢、周囲約4kmの小さな島で、徒歩でも1時間ほどで一周できてしまう小さくて穏やかな離島。 連絡船を降りるとすぐに 昭和11年、島に訪れた野口雨情の歌碑がある。 舟で廻れば出羽島一里、島にゃ大池蛇の枕 雨情 漁業が中心の島で、江戸時代後期から昭和初期にかけて鰹漁のための移住者によって繁栄。 鰹節工場が3箇所あったという。 最盛期には1,000人を超える人が住んでいたとされています。 その頃に形成された伝統的な漁村集落が今でも残されており、 平成29年には国の重要伝統的建造物群にも選定されました。 現在は沿岸漁業を中心に、約70人ほどの人が暮らしています。 ▲港の近くにある郵便局。 週に3日開く診療所、 出羽(てば)神社を過ぎると集落の通りに入る。 出羽島の民家はミセ造りと呼ばれる特徴的な造りをしています。 家の軒先に折り畳み可能な板が作られており、縁側のように下ろして作業場にしたり、 腰掛けにしたりといろいろな活用ができるそうです。 ▲細やかな意匠の家 集落を歩いていると、気になるのはこの台車のようなもの。 これは、ネコ車と呼ばれる手押し車。 ぱっと見たところ、一家に1台以上のペースで目に入ります。 港には開放的な展望台・・・ではなく津波避難用タスカルタワー。 わかりやすすぎる名前の通り、津波の際に避難場所として設置された施設です。 ▲オオタニワタリ 出羽島・津島・大島は黒潮の影響を受けており、徳島県下では平均気温が高く、亜熱帯植物が繁茂している。 牟岐(むぎ)の港にも野口雨情の詩・「牟岐(むぎ)みなと節」に 「阿波の牟岐町南に向いて 春を待たずに豆が咲く」と気温が高いことを歌っていた。 こちらは共同井戸。かつては、島の貴重な水源だったそう。 ちなみにこの井戸にはオオウナギが生息しているそうですが、昼間は隠れており夜になると活動するとのこと。 ●重要伝統的建造物群保存地区● 島の北部の入江を漁港とし、その周辺に形成された漁村集落、面積約3.7ヘクタールが、 「牟岐町出羽島伝統的建造物群保存地区」の名称で、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。 選定理由は、 「徳島藩の移住奨励によって形成され、江戸後期から昭和前期まで、鰹漁の隆盛に伴って拡大した漁村集落」であり、 「規模や形式が揃った漁家の主屋が建ち並ぶ集落景観が発達し、我が国にとって価値が高い」とされた。 ▲家と家の間をこの地方独特のいい方で「あわえ」という。 この言い方については、またいつか書こうと思っている。 展望の開けた所で持って行ったもので昼食にした。 ガイドさんが、お茶と柏餅をくれた。 荷物になるのに、申し訳ない、本当にありがとうございました。 四国地方などの西日本の地域では、葉で菓子や柏餅を包む風習もあるというが、この柏餅、サルトリイバラで包んであった!! ▲手羽小学校。今は廃校になっている。▼ ▲島をぐるりと回って、3時の船を待つ。▼ ▲●出羽島港口(てばこうくち)の東西の大波止(おおはと)の石積み● 出羽島港口の大波止の石積みは、明治4年頃、官費半額と、住民の負担半額で築造した。 幾多の風波にも耐え、現在も出羽島の島民の生活を守り続けており、 防災上また、歴史的にも貴重な建造物である。 ●9798歩 ■四国へ■2023.514~5月28 ■5月14-1■フェリーで四国へ/人形浄瑠璃■ ■5月14-2■徳島城公園と蜂須賀家■ ■5月15■徳島市・眉山/藍の館他■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2023.06.23 18:02:23
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