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■2023.5/19(金)-1 佐藩初代藩主・山内一豊(やまうちかつとよ)により創建されて以来、約400年余りの歴史を持つ「高知城」は、“南海道随一の名城”と謳われる優美な姿を今に残す高知市のシンボル。 日本国内で江戸時代から天守が現存している12城のひとつであり、天守や追手門など15棟が重要文化財に指定されています 明治時代に発布された廃城令や太平洋戦争、南海地震など、様々な危機を乗り越えたうえに、15棟もの建造物が現存している貴重なお城であることから、日本100名城に選定されています。 また、追手門と天守を1枚の写真に納めることのできる、全国でも珍しいお城としても有名です。 ▲手前にある門が追手門、奥に見えるのが天守。 追手門と天守の両方が現存しているのは全国で3ヵ所(写真提供:高知県教育委員会) ▲土佐藩初代藩主・山内一豊の像 高知城は、慶長6(1601)年、山内一豊によって着工され、息子・忠義が土佐藩主を務めていた慶長 16(1611)年に、ほぼ全ての建物が完成しました。 敷地内には「高知城観光案内所」があり、本丸までの無料ガイド(所要時間約50分)と、天守までの無料定時ガイド(9時30分~、13時30分~の2回、所要時間約90分)を実施。 「土佐観光ガイドボランティア協会」のガイドさんが高知城の魅力をたっぷり教えてくれます。 矢狭間塀の石垣の中には、ケ・シ・エ・ウという字が刻まれた石があります。 「これは、どの石をどこに積むか分かるように掘ったのではないか、などと言われていますが、詳細は不明なんですよ。」と、ガイドさん。 また、石垣の至る所に石樋(いしどい)という排水設備があります。 これは、全国有数の多雨地域である高知県の城ならではなんだとか。 (▲雨水を集める水路) 雨水が城内に設けられた水路を流れて石樋から排水される際、石垣内部に排水が入って目詰まりがおきないよう、石垣から突出した造りになっているそうです。 ▲石樋を突出させることで、石垣に直接排水が当たらないようにしている。 これらの石垣は、安土桃山時代に近江(おうみ)を中心に日本中で活躍した石工集団・穴太衆(あのうしゅう)により、自然石をそのまま積み上げる野面積みという方法で造られています。 ▲二ノ間と三ノ間の間に設けられた、うちわけ波の欄間。 二ノ間と三ノ間の間には、名工・武市高明が黒潮の波をモチーフにして作りあげたと伝えられている、うちわけ波の欄間が配されています。 シンプルですが、江戸時代に作られたとは思えないモダンなデザインが素敵! このデザインは、土産物屋の紙袋にも使われていた。 ▲山内家の家紋。 一豊の父が戦の途中で指物(戦の間、鎧の背にさして目印にした小旗や飾り物のこと)が失われたため、代わりに近くにあった柏の枝をさして戦ったところ、勝利したという伝承に由来。 三菱財閥の創業者・岩崎弥太郎は、この家紋と岩崎家の家紋を統合させて、会社のロゴを作成したんだそうだ。 ▲天守1階に展示されている築城の様子を再現した模型。 高知城の木材は、同国内から石垣は浦戸城のものも流用し、瓦は上方に発注した、とされている。 その他専門の職人は大坂から雇用し、人足には山内家家臣団も利用された。 子供も工夫として参加させ、賃金も支払われた。 一日の参加人数は1200人を超えたと伝わる。冬の寒い時期は粥などの炊き出しを行い、月の明るい夜は夜通しの工事も行われた。 窓からは、青銅製の鯱(しゃちほこ)を間近に見ることができます。 高知城の鯱は雄雌一対で、阿吽の相を表しているそう。 青銅製の鯱は珍しいそうです。 建物が火事の際には水を噴き出して火を消すという鬼瓦同様守り神とされた。 ▲あちこちに、ハートの形をした「猪目(いのめ)」が。▼ ハートの形をした日本古来の文様。 火伏の魔除け、魔除けの装飾として神社などの建築物に設けられる。 ■高知城■ 高知県高知市丸ノ内1-2-1 [開館時間] 9:00~17:00 ※最終入館16:30まで、公園内は入園自由 ■四国へ■2023.514~5月28 ■5月14-1■フェリーで四国へ/人形浄瑠璃■ ■5月14-2■徳島城公園と蜂須賀家■ ■5月15■徳島市・眉山/藍の館他■ ■5月16■徳島県:重伝建の島・出羽島(てばしま)■ ■5月17-1■高知県:室戸岬/ジオパーク/弘法大師伝説■ ■5月17-2■高知県・室戸市:重伝建:雨風から家をまもる■ ■5月17-3■高知県:モネの庭■ ■5月18-1■高知県:安芸市のシンボル野良時計等■ ■5月18-2■高知県:弁天座・絵金・牧野植物園■ にほんブログ村 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023.07.11 00:20:58
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