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2023.11.22
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テーマ:読書備忘録(1394)
カテゴリ:読書
弁当 ★江戸の満腹力★

★「金太郎蕎麦」★池波正太郎
蕎麦屋をはじめた女性の覚悟。
★「小田原鰹」★乙川優三郎
初鰹
★「宇田川小三郎」★小泉武夫
きき酒
みかん ★「蜜柑庄屋・金十郎」★澤田ふじ子
蜜柑栽培に人生を懸けた庄屋の苦悩。
たまご ★「千姫と乳酪(バター)」★竹田真砂子
千姫の好物。
*「鶴亀、鶴亀」。邪を祓う呪(まじな)いの言葉。
★「お勢殺し」★宮部みゆき
蕪汁が解く殺人事件の謎。
★「慶長大食漢」★山田風太郎
徳川家康と三代目・茶屋四郎次郎。
美食が動かす日本の歴史。
★「長い串」★山本一力
おでんが結んだ武士の友情…。
以下、「長い串」より。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
*公儀は、武家諸法度で二十万石以上百万石までの大名は、ニ十騎以下の行列(参勤交代の)と定めていた。
しかし見栄を競う大名に法度を守る家はなく、加賀藩にいたっては四千名の大行列を構えていた。

*藩士若手のなかから馬乗りに長けた者を十人選り抜き、先乗り手配りを命じた。(大名行列の露払い的な役目)

*江戸から大坂までは陸路百三十里。
大坂湊から土佐甲ノ浦(かんのうら)までが海里七十里で、さらに甲ノ浦(かんのうら)から土佐城下までは陸路三十二里だ。
*(土佐)藩からの時献上は蜜柑に和紙、それに鰹節だ。
なかでも土佐の鰹節は将軍家にも大いに喜ばれており、正月、六月、八月、寒中と年に四度も貢いでいた。

*川越人足は川会所の小頭が島田在の十二歳のこどものなかから、目利きをして三年間の見習いを採る。

十五歳になると、見込みのある者を会所の年行司に推挙した。
七十人の見習いから人足になれるのは、毎年わずか五、六人。
ひとの命を預かる人足には、宿場のだれもが一目を置いた。

武家の川越を手伝うのは、さらに選り抜かれた侍川越である。
*「(略)わしらには「しばてん」がついておる」
しばてんというのは、土佐に住むと言い伝えられる河童に似た妖怪である。
ひとを見ると相撲を挑むというが見た者はいない。
魚*このたびの帰国は大坂からは海を渡らず、(兵庫県)室津から瀬戸内海の海越えで丸亀に向かう道程だった。
丸亀からも伊予川之江までは船路で、そののち山越えで土佐に入る。
湯とう  池波正太郎から山本一力まで、八人の人気作家が腕によりをかけた逸品が勢揃い。
美味しい時代小説を、次から次へと丸かじり。
これが「江戸の満腹力」だ。
美食家も大食漢も大満足の傑作短編集。
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Last updated  2023.11.22 00:06:24
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