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2024.04.29
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テーマ:読書備忘録(1394)
カテゴリ:読書

■明石海峡と淡路島■

明石に着いた司馬遼太郎は、魚ノ棚商店街を歩いたのち、林崎漁港を目指し、農民国家であった日本で、漁師はどういう位置にあったかを考察する。
播淡汽船で船上からの夕日に「西方浄土」を感じつつ、岩屋に上陸。
古代海人さながらの漁師との会話を楽しみ、石屋神社を訪れる。
淡路島の国生み伝説と古代淡路の海人について考えた司馬さんは、洲本では宮本常一と堂浦一本釣り漁師について思いをはせ、由良の漁協の組合長と語り合う。
洲本城見学ののち、国分寺、慶野松原、郡家、伊弉諾神宮を巡り、松がマツクイムシにひどく荒らされている現状を嘆いた司馬さんは、背後にある土地投機問題を指摘し、日本の未来に警鐘を鳴らす。

魚●(略)魚ノ棚という町の俗称に魅かれた。
調べてみると、船場の御寮神社の西裏あたりに魚の小売商があつまっていたらしい。
どの店も軒下に大きな板を傾けて置き、その上に魚をならべ、たえず板に水を流して魚の鮮度を保っている。
そんなわけで、「魚ノ棚」とよばれたらいしいが、それが大坂だけかと思ったら、「広辞苑」にも出ていて、どうやら江戸期には各地に魚ノ棚というよび方があったらしく思える。
それが、明石で地名として固定していることを知った。
◎「魚ノ棚」に関する私の考え。
棚とは「店」ではなかったか。
大店(おおだな)という言い方があるし、お店者(店で働く人)という言い方もあり、店(た)は、よく使われる言葉だ。
「魚の店」という意味で「魚の店」が「魚ノ棚」になったのではないかと考える。
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Last updated  2024.04.29 00:00:25
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