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2024.10.12
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カテゴリ:映画
侍タイムスリッパー

それがし、「斬られ役」にござる。

時は幕末、京の夜。
会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。
「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。
名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。
やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。
新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。
一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ少しずつ元気を取り戻していく。
やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩くのであった。
「自主映画で時代劇を撮る」と言う無謀。
コロナ下、資金集めもままならず諦めかけた監督に、
「脚本がオモロいから、なんとかしてやりたい」
と救いの手を差し伸べたのは他ならぬ東映京都撮影所だった。
10名たらずの自主映画のロケ隊が時代劇の本家、東映京都で撮影を敢行する前代未聞の事態。
半年に及ぶすったもんだの製作期間を経てなんとか映画は完成。
2023年10月京都国際映画祭で初披露された際、客席からの大きな笑い声、
エンドロールでの自然発生的な万雷の拍手に関係者は胸を撫でおろしたのであった。
初号完成時の監督の銀行預貯金は7000円と少し。
​「地獄を見た」と語った。

★映画メモ★
★面白かった。
チラシを持っていなかったので、気が付くのが遅くなってしまったけれど、見られてよかった。
チラシがないのは、自主映画で製作費が限られていて、宣伝に回すお金がなかったからか・・・。
★経費節減のため、出演者は、知らない人ばかりだったけれど、内容がいいので、観客も沢山来ていて、関係者ではないけれど、ホッとしている。
★幕末のシーンで、斬りあいをしている最中に雷が・・・。
そして現代に・・・。
時代劇の撮影所にワープする。
時代劇の撮影所というところがミソ!!

★雷がなってワープする時、「侍タイムスリッパー」の文字が効果的に表れる。
よく見ると、「侍」の点の部分が刀の鍔(つば)になっているのを発見した!!
★映画のジャンルは、コメディ、 時代劇、 SF。

★ワープした時、雷に撃たれたのは、一人ではなかった・・・( ̄ー ̄)ニヤリ
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Last updated  2024.10.12 00:06:33
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