6677658 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

おしゃれ手紙

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X
2024.10.16
XML
テーマ:読書備忘録(1394)
カテゴリ:読書
 ■ニューヨーク散歩
司馬遼太郎は、タクシーで、かつてインディアンが住んでいたマンハッタン島北端にあるインウッド・ヒルズを訪ねた。
そこで貝塚を目にし、翌日アメリカン・インディアン博物館とセントラル・パークを訪ねる。
ブルックリン区では、19世紀にブルックリン橋をつくったローブリング親子の命がけの大事業を思いながら橋をわたり、この土地を舞台にした映画『ソフィーの選択』のなかのブルックリン橋のシーンを思い出す。
連想は写真家マーガレット・バーク=ホワイトとアメリカの機械文明にまで広がってゆく。
続いてプロスペクト・パーク、ウィリアムズバーグのユダヤ人居住区へ向かった司馬さんは、正統派のユダヤ人について考える。
さらにグリーンウッド共同墓地では、幕末の日本に派遣された米国公使タウンゼント・ハリスの墓を探しながら、その業績の大きさを思う。
日本学が盛んなコロンビア大学ではドナルド・キーン教授の定年退官を祝う晩餐会に出席し、自身も「日本仏教小論」の講演を行った。
また、この大学の日本学の祖、角田柳作先生の生涯に思いをはせる。
最後に司馬さんは、コニー・アイランドとブライトン・ビーチを訪れ、人間の思想やアイデンティティーについて考える。

同国の歴史を変えた「9・11」に先立つこと約9年の旅だった。
動画:ニューヨーク散歩 (司馬遼太郎「街道をゆく」)
■目次(「BOOK」データベースより)■
マンハッタン考古学/平川英二氏の二十二年/ブルックリン橋/橋をわたりつつ/
ウィリアムズバーグの街角/ハリスの墓/コロンビア大学/ドナルド・キーン教授/
角田柳作先生/御伽草子/ハドソン川のほとり/学風/日本語/奈良絵本/
ホテルと漱石山房/さまざまな人達

■著者情報(「BOOK」データベースより)■
司馬遼太郎(シバリョウタロウ)
1923年、大阪府生まれ。大阪外事専門学校(現・大阪大学外国語学部)蒙古科卒業。
60年、『梟の城』で直木賞受賞。
75年、芸術院恩賜賞受賞。
93年、文化勲章受章。
96年、死去。72歳。
主な作品に『国盗り物語』(菊池寛賞)、『世に棲む日日』(吉川英治文学賞)、『ひとびとの跫音』(読売文学賞)、『韃靼疾風録』(大佛次郎賞)などがある。
「街道をゆく」を読んでいる。
沢山あるので、行ったところから読んでいる。
NYには、81年(?)、95年(?)、2003年~2004年の一週間(年末年始)の3回だ。

81年は、自由の女神も、混んでいなくて、すいすい登れた。
95年は、檄込み。
2003年に至っては、9.11という大きな事件の後なので、登れなかった。
●読書メモ●
●両側を川にはさまれて都心を形成しているという点ではパリのシテ島や大阪の中之島や堂島に似ているが、それらが川の中州であるのに対して、こちらはハンマーで叩いても容易に割れそうにない岩盤でできているという点がちがう。
マンハッタンとはインディアン語だそうである。
「丘からなる島」という意味だという。
●故ジョン・スタインベックは「アメリカとアメリカ人」のなかで、新規にやってきた移民(民族)がきらわれ者の役をひきうける、といった。
たとえばアイルランド人がきらわれていたが、イタリア人がやってくると緩和された。
●(中国の殷が)ほろんだのは、紀元前1050年ぐらいらしい。
「殷」というのはあとにかわった周王朝のひとびとがそうよんだので、殷人たちは、自分の王朝や「民族」のことを「商(しょう)」
とよんでいた。

「商」という文字は、地形からきている。
高台のことである。
とくに「平原のなかに隆起するあかるい高地」という意味で、げんに殷の時代、ひとびとは高台にしゅう落をつくる慣わしをもっていた。
後世の商売の商という意味はなかった。(略)
かれらの一部が、ジプシー化し、行商をしたから、商うひとたちのことを、世間では「商人」とよぶようになった。
●それも、古い江戸前の発音が舌に残っている。
たとえば私どもは、手拭をテヌグイを仮名表記どうりに野暮ったく発音するが、小林さんは、
「テノゴイ」
だった。
(略)お汁粉→オショロコ

*私もこんな言葉を老人から聞いたことがある。

狸をタノキ
うさぎをオサギ
むじなをウジナ
●途中、足もとが悪いために袴のももだちをとった。

YouTube:股立をとるとは
●黒人がアメリカ文化にジャズ音楽を加えたように、アイリッシュは(略)アイルランドの土俗のハロウィーンという子どもの祭を持ちこみ、やがてアメリカの年中行事のひとつになった。
●枕カバーを袋にして家々をまわり、袋がいっぱいになるまでキャンデイをあつめてきて、宝物のように大切に一年じゅう蓄えておくのです。
 この取材に同行した安野光雅の本も読んでみたい。

街道をゆく 北のまほろば (夏)
街道をゆく:北のまほろば(冬)
街道をゆく27因幡・伯耆のみち
街道をゆく7:甲賀と伊賀のみち
街道をゆく3:肥薩のみち
・・・・・・・・・・・・・・・・
バナー ボタン

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2024.10.16 00:11:13
コメント(0) | コメントを書く


PR

Recent Posts

Category

Archives

Favorite Blog

一日 New! 桐山陶子さん

京都市京セラ美術館… New! 歩楽styleさん

十一人の賊軍  #5 New! maki5417さん

房総ツアー・お百姓… New! hongmingさん

★☆ 斎藤元兵庫県知… New! sunkyuさん

Freepage List

Comments

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X