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2024.10.24
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テーマ:読書備忘録(1394)
カテゴリ:読書
■手掘り日本史■
■内容紹介(「BOOK」データベースより)■
歴史というものは、手ざわりで感じていかなければいけないところがあるー。
いまここに息づいているかのような存在感にあふれる司馬文学の登場人物。
彼らはどのような思索と経験から生まれたのか。
取材手法、史料との向き合い方、自身の精神風土について。
創作の裏側を縦横無尽に語る。
作家の肉声や書斎の風景が、いきいきと甦るかのような語り下ろしエッセイを、読みやすい大きな字でお届けする。
■目次(「BOOK」データベースより)■
私の歴史小説(庶民の風土/生活史への興味 ほか)/歴史のなかの日常(トシさんが歩いている/歴史を見る目 ほか)/歴史のなかの人間(見える目と見える場/義経という人気者 ほか)/日本史と日本人(日本的正義感/藩というイメージ ほか)/わが小説のはじまり

●読書メモ●  *私のコメント
●(司馬遼太郎の)祖父は、惣八といいます。
惣八の生まれたのは、播州・姫路の海岸よりにある「広」という村で・・・。
(明治初年に20歳くらいだった)

●今の難波、高島屋の裏側あたりですが、難波村の新川というところに居を定めて、宗右衛門町の芸者屋に餅をとどけたり、道頓堀の芝居小屋におカキをおろしたりして、わりあい繁盛していました。

惣八は日露戦争の終わるころまで、チョンまげを結っていたそうです。

●(略)惣八は息子に、絶対に小学校教育をつけさせない。
そのころ、大阪にはまだ寺子屋があったのです。
代数、英語、漢文・・・と、専門ごとにあった。
町のことばでは寺屋といっていましたが、父は学齢に達すると、他の子どもたちは小学校に通っているのに、その寺屋に習いに行ったんです。

*与謝野晶子幼少時代、学校に行くとき、
「お寺行きましょう~」と誘われていたという。
●明治になって、百姓にも姓をつくらなければならなくなって、三木、三木と言っていく。
播州の人間は、三木になるわけです。
自分の先祖も三木城で戦った、ということから、三木という姓になる。
三木露風、三木清も、みんなそうですね
私の家も三木にしょうと思ったらしいんです。
が、祖父の惣八は米相場で、親類に金を借りて返さなかったり、不義理をかさねていますから、お前のところは三木にさせないぞと、宣告された。
*楽天の社長は先祖が播州・三木で「三木屋」という屋号で商売をしていた。
三木屋(みきや)→三木谷(みきや)→三木谷(みきたに)
になったという話を聞いたことがある。

*夫の母の旧姓は三木で、播州出身。
●大阪の歴史的特質と言えば、日本全国のなかでここだけが封建体制をより軽く体験した、ということです。
武士は、東西の町部g当社の士が管理者としているだけで、あとは町人に行政を委託していた。
町は三区あって、北組、南組、天満組という、組はいまの区です。
区ごとに、それぞれ町年寄が選ばれて、そこから大坂全体の総町年寄が互選で出されます。

選挙権を持っているのは、自前の家屋をもつ者で、運上金を納めている海藻です。
裏長屋の住人たち、八さん熊さんには選挙権がない。
しかし、彼らも一生懸命働いて、表通りに出て家邸をもつことができれば、選挙権をもつことができる。

士の数は、東西の町奉行所の与力・同心を合わせて二百人ぐらいですから、これが七十万の人口のなかにはいれば、ほとんど、どこにいるのかもわからない。
●井伊掃部頭(かもんのかみ)と
酒井雅樂頭(うたのかみ)の二軒だけが徳川初期から末期まで、大老になる資格をもちつづけている。
特別な名誉と機能が与えられている。
その他の家は、どんな譜代藩であっても、老中にまでしかなれない。
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Last updated  2024.11.08 00:18:38
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