音伽奏誌

[ピアノレスナーとしての私] カテゴリの記事

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• コカリナ練習会

  自宅スタジオで、コカリナのレッスンが始まってから２年が過ぎました。レッスン開始半年ほどで出場した関東方面のコカリナサークルの発表会東京コカリナフェスティバル出場に続いて、２月５日（日）には、曳舟文化センターホールにおける第五回東京コカリナフェスティバルに、サークルの仲間と出場します。それに備えて、月一回のレッスンとは別に、自主練習をしよう、ということになりました。響きを揃えるためには、互いの音を聴きながら音程を合わせること、そして、リズムを感じながら吹くことが大事です。一拍の感じ方でうねりが違ってくるので、ばらばらにリズムを感じていては、澄んだ音にならないのです。これは、ピアノを弾く時も同じ事。コカリナだと、シンプルな楽器なので、そのことが、とても解りやすいのが面白い。コカリナについての情報は、「日本コカリナ協会ＨＰ」をご覧下さい。

  2006年01月07日

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• フリースクールでのピアノレッスン

  ５月から勤めるようになった月２回のフリースクールでのピアノレッスン。夏休み前まで、の予定だったのが、もうちょっとできませんか？とのことで、９月終わりまで、あと２回、来ることになった。ひさびさのＴくんのレッスン。彼が、この日、弾いてくれた曲は、ちょっと、それはそれは、感涙ものだった。何がって、音が違う。心の底から感じて弾いている、ほんとうに優しくてきれいな音･･･。プロの演奏家には、かえって出せない音･･･。私の心の真ん中に、ぽとん･･･と、その音のしずくが落ちていった･･･。

  2005年09月06日

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• 「お誕生日」にファミリーコンサート

  今年度４人目のお誕生日コンサートは小学校４年生のＮちゃん。Ｎちゃんは、この一年、ピアノ以外のことにいろいろと興味があって、レパートリーが１０曲集まっていませんでした。う～ん、どうしようかな～？と考えて、家族の皆さんに、それぞれ、協力してもらい、ソロ５曲、アンサンブル５曲のプログラムになりました。アンサンブルのプログラムは、こんな感じ･･･。姉妹の連弾で、ジョン＝ジョージ作曲「小さな夢」より２曲。お母さんとの連弾で、ディズニーの「チムチムチェリー」。お父さんのヴォーカル＆ギターとピアノで、「イエスタディ」。そして、最後が、家族全員でのアンサンブルで、「When I'm 64」。学校のブラスバンド以来２０年ぶりというお母さんのクラリネットはじめ、お父さんのギター、妹さんのかわいいトライアングル、そしてピアノ･･･と、絵に描いたように素敵なアンサンブルになりました。ソロとアンサンブルの間には、ＮちゃんのいとこのＹちゃんが「エリーゼのために」を演奏。Ｙちゃんは、ピアノもいいけど、バレエがもっと好きで、これを機に、ピアノをお休みすることにしたので、記念に「エリーゼのために」を弾きましょう、と、ちょっとがんばりました。家族でのアンサンブルが楽しかったようだし、Ｙちゃんが「エリーゼのために」を弾けたこともあって、Ｎちゃんは、また、ピアノが面白くなってきたようです。「来年は、“エリーゼのために”を弾くね」と、楽しみにしています。

  2005年08月28日

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• 主婦学生Ｋ子さんのレッスン

  一般大学卒業後、お勤めし、結婚して主婦になったのに、一念発起、音大卒業した人が受ける学校に入学して（詳しくは３月１６日の日記をご覧下さい）晴れて主婦学生になったＫ子さんが、レッスンにやってきました。レッスンは、入学以来、３ヶ月ぶり。しばらく、お茶を飲んで話を聞いてから、始めました。曲は、プーランクの「３つのノヴェレッテン」。「まだ、ほとんど練習してないんですが･･･」と言いながら、弾いてくれたのだけど、おお、音が違うじゃない！入試前、２年間かかって、「自分の音を出すこと」をしてきたけど、まだ、途半ばだった。それが、かなり進んでいる。まず、音の響きが増えているし、フレーズの収まり方もずっとそれらしくなっている。フレーズの山と谷がつくれる身体と呼吸の柔軟性が出てきている。お互いにのってきて、最後には、豊かな音楽が流れてきて、彼女は、呆然。私も、レッスンのあとしばらく余韻に浸って、音楽する幸せを感じたことだった。始めに一度、一曲通して演奏を聴いて、「ここまできたら、あとはどうにでもなるよ」と言うと、悩んでいた彼女は「ほんとですか？すごくうれしい」と言っていたけれど、レッスンで、それが実感できていたらいいのだけど。音大で、バリバリ弾いてきた人の中に混じって、実力が足りない、と思い知らされて、プライドが落ちたり、ゼミで、いろんな人の演奏を聴いて、耳が肥えたり、担当の先生とのやりとりで、いろいろ考えたり、自分で考えて、練習を工夫したり･･･開き直って、「私は私」と思ったこととか、言われたままに、ではなくて、考えてピアノに向かったりしたこととか、いろんなことが、「響き」となって表れているのでしょう。あとは、楽譜の読み取りが、これからの彼女の課題。その音楽の持つ大きな流れの波にのって、演奏できるよう、それには、ひとつひとつの音符や記号をちゃんと読み取りながら、楽譜を、細かく見ていくことが肝心なのです。ここは、ちょっと、辛抱が必要なところですが、今の彼女なら、がんばれると思います。入試までの２年間で、中学生レベルだったのが、ちゃんと、音大生レベルの演奏をして入学できたのだもの。在学中の２年間で、それ以上の伸びを見せてくれる、と、私は、信じていますからね。

  2005年07月19日

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• お誕生日コンサート

  今年度２人目、小学校５年生のＹ子ちゃんのお誕生日コンサートでした。Ｙ子ちゃんのお誕生日コンサートは、３年生の時から、これで３回目。今年は、「ウォータールーの戦い」を含む１０曲を演奏しました。Ｙ子ちゃんは、３人兄弟の末っ子で、とっても明るい子。おうちでの練習は、いつも、レッスン前にちょこちょこ、が多いかな～。それでも、毎週ちょっとづつ、一緒に譜読みをした「ウオータールー」も、それなりに弾けるようになり、一年の成果を発表できました。始めの５曲は、成田剛さんの「ピアノ･エチュード」の教本から。この教本は、なかなかの出来で、よく使っているのは、譜読みがしやすく覚えやすいメロディーなのに、素敵な音をスパイスのように使っていて、面白い音楽になっているから。あまり練習しないで、読譜力はそんなにないけど･･･という子のメインに、または、教本の他に、サブ的に、自力で読譜する練習のために･･･（その場合には、ポイントだけ、先にレッスンで教えておく）という目的には、ぴったりの教本なんです。ちょっと不思議な音がするペダルを踏む曲があって、Ｙ子ちゃんは、ペダルで広がった音をちゃ～んと聴きながら、きれいに、ｄｉｍ．できました。まぁ、素敵じゃない！元気なＹ子ちゃんの、新しい魅力が出せました。次に、ジョン=ジョージの連弾曲集「楽しい夢」を、１年の時から一緒に通っている仲良しのお友達と、連弾で、３曲。Ｙ子ちゃんに、セコンドピアノ（低音域）を受け持ってもらい、ちょっと、お姉さん気分で、アンサンブルの楽しさを味わいました。ジョン=ジョージも、音楽のスピリットが生きた曲を書く人で、「楽しい夢」は、子どもどうしで連弾できるシンプルな曲なのに、とっても音楽的で、いいんですよ～。この本も、たいていの生徒さんに使います。まず、プリモで、曲を覚えてから、セコンドも勉強する。既に知っている曲で、ヘ音記号を読む練習にもなるから、いいんです。それから、元気なＹ子ちゃんにぴったりの「楽隊がやってきた」それに、「ウォータールーの戦い」。これで、１０曲です。直前に、学校のお泊り合宿があって、間に合うかな～？と心配したけど、無事に終えて、みんなから、口々にほめてもらって、Ｙ子ちゃんも、うれしそう。お友達もたくさん来てくれて、とてもにぎやかなお誕生日コンサートになりました。

  2005年07月17日

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• 音伽のピアノ入門コース始まる！

  念願の「音伽のピアノ入門コース」がスタートしました！これは、「ラクラク♪楽しく♪音楽力をつけよう」をモットーにピアノ教育をしている私の、２０数年の模索の結晶です。「音伽の会」で、０歳から育ってきている子どもたち向けに、その延長線上で、無理なく、レッスンに入っていくために、絵本を使ったピアノ入門コースを考えました。私が考えたレッスンの内容をパートナーのそふぁさんにやってもらいます。そふぁさんは、元保育士で、ナレータースクール卒業なので、声もいいし、子どもたち一人一人を見ながらの語りかけがとっても上手。子どもたちも、どんどん集中してくるのがわかりました。レッスン後、お茶しながら、お母さんたちとお喋り。知り合いのヴァイオリンを習っている子が、レッスンが厳しくて毎回泣くんだけど、先生は「始めは、そんなものですよ」というばかりなんですって。う～、悲しい・・・。音楽を教えるには、音楽だけわかっていても、そのレッスンについてこられる人にしか教えることはできません。音楽と、人と（幼児に教えるなら幼児のことが）両方わかっていれば、たいていの人を、導くことができます。ピアノに限らず、何か、「習わせようかな」と思う時、子どものタイプと、先生の考えと、よく見極めて、師事する先生を決めることが大事ですね。

  2005年06月15日

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• 遥かなる再会・奇遇編

  シンガポールと日本は、５０００キロ離れています。Ｊくんとは、シンガポールで知り合って日本で再会した話ですが、もうひとり、逆のパターンの生徒さんがいました。ある日、ある時、シンガポール日本人会図書館のカウンター前でばったり出会ったお母さん。「え～～～～～っ？？？」と、お互いに、息を呑みました。それもそのはず、それは、私がまだ独身時代の生徒さんのお母さんで、北京に転勤になったためサヨナラして、４・５年ぶり。「北京にいるはずの○○さんがなぜここに？」「日本にいるはずの先生がなぜここに？」と、互いに、信じられない思いでした。訊けば、北京からシンガポールに転勤になって、３ヶ月目だとか。北京の３月＝マイナス３０度から、熱帯の３０度へと、急激な気候の変化に、身体がついていけません～とおっしゃっていたのは忘れられません。音楽教室でサヨナラを言った時には、まさか、こんな形で再会するとは思ってもみなかったこと。連絡先も、特に聞いていなかったので、ほんとうに奇遇でした。お母様にしてみれば、独身だった私が、知らない間に結婚して、ちぴっちゃい子どもまで連れている・・・状況の変化に、さぞ、びっくり！したことでしょう。そろそろピアノの先生を探そうかと思っていたので、またぜひ教えてください。と、絶好のタイミングでした。住所も近くだったので、日本に帰国されるまで、２年ぐらい、また、レッスンできたのは、とてもうれしい思い出です。このような偶然（シンクロニシティ）は、私の人生で間々あるのですが、この出会いは、最長距離記録。いまだ破られず･･･です。

  2005年06月07日

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• 遥かなる再会

  昨日のブログのＪくんは、もともと、シンガポール時代の生徒さんでした。小学校４年生から６年生の終わりまで教えていて、その時点で、私は帰国になったのですが、Ｊくんは、その後も、他の先生についてピアノを続けていたそうです。 Ｊくんは、高校に入る時に帰国したらしいのですが、慶応大学に入学したのを機に引越しして家が近くなったので、またピアノを教えてほしい、と、連絡をくれたのでした。 再会したＪくんは、すっかり、青年になっているは、ショパンエチュードをバリバリ弾いているはで、びっくり。６年の時には、ブルグミュラーを弾いていたのにね～。何でも、中一になった時、「“月光ソナタ”を弾きたい」と思って、一楽章の「月光」を手始めに、二楽章、三楽章と、一年がかりであの曲を仕上げたそうです。私が帰国を記念して開いたリサイタルのプログラムに「月光ソナタ」を入れていたので、どうも、その影響もあるみたい。中学時代に、あと何曲かベートーベンのソナタ、そして、高校時代ついた先生が、いきなりショパンエチュードを弾かせてくれたんだとか・・・。こんな勉強方法もアリよね。と、私も考えています。やりたい曲を弾く、自主的に弾く、やっぱり、そうでなければ。廻りあって、年月を重ねた後に、また共に音楽を学べる･･･とてもうれしく、レッスンを続けています。

  2005年06月06日

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• 大学ピアノサークルのコンサート

  生徒のＪくんの大学ピアノサークルのコンサートに行ってきました。私は、アマチュアのコンサートはいろんな意味で好きなので、予定が許す限り、関係ある人が出演すると聴くようにしています。２年生から４年生までの演奏で、午後いっぱいコンサートは続いています。途中からになりましたが、最後まで、演奏を聴きました。ショパンやドビュッシーなどの、有名どころの曲に混じって、意欲的な選曲もところどころあって、なかなかに面白い。Ｊくんは、昨年の学園祭でのコンサートには、あまり演奏されない聴き栄えのする曲でデビュー。二度目のコンサート出演となる今回は、バロックのシンプルで素敵な曲を演奏することにしました。どちらも、あまり知られてないけど、なかなか面白いきれいな曲です。中学以来、好きな曲だけ弾いてきたらしいＪくんですが、今更、ハノンやテクニックをやれ、という気持ちは毛頭なく、でも、ちょっと勉強が抜かっている基本的なこと（和声や拍子、左右のバランスなどの音楽の文法について）を勉強できるように、という意図です。Ｊくんは、大学入学まで、あまり人前で弾く機会がなかったそうで、緊張して、途中、ミスしたら焦ってしまったようだけど、まぁ、勉強したことは出せたかな？という感じです。とても、よい勉強ができたと思います。これは、と思ういい演奏もいくつかありました。しかし、全般に、女の子は、ドテッとした演奏が、男の子は繊細な演奏が多かったのは何故？？？女らしく、男らしく、という言葉があるけど、本来、女はど～んとしてて、男は繊細で、ほっとくと、そうなってしまうので、だから、そういうのか？？？とか、考えてしまった午後でした。

  2005年06月05日

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• フリースクールの学園祭で

  フリースクールでのピアノレッスンが始まりました。もう、２回レッスンして、学園祭があったところ。ここでも、びっくり！の出会いがありました。初回のレッスンは、Ｔくんという男の子。小学校の頃から、途切れ途切れに習っていた、ということで、「何か聴かせて」と言ったら、２曲、聴かせてくれました。「酒場のブギウギ」と「ドラゴンクエスト」の曲です。ドラゴンクエストのバラードっぽい方の曲は、彼の優しい心が表れているような感じで、下手にいじると壊しそうなので、「すごくいいよ～」とほめて、そのままに。「酒場のブギウギ」は、「もっと、カッコよくなるよ」と言って、バス（一番低音域の音）を強めに出すこと、アクセントを効かせることなど、やってみたら、すっごく生き生きと良くなったの。「すっごいカッコよくなったね！」と、大いにほめました。そして、「先生も何か弾いて」と言うので、「愛の夢」と「月の光」を弾きました。土曜日のコンサートで弾く曲です。そして、ちょうど持っていたチラシも渡しました。そしたらね！！！その日の夜に、電話がかかってきたの。土曜日のコンサートで一緒に演奏するフルートの五島くんから。「今日、フリースクールでレッスンしたの？」（そういえば、彼に話してたかな？　でもなんで？）「うん。行ったよ。」「そのレッスンした子のお母さんから電話かかってきたんだ」（？？？　訳わからず？？？）よくよく訊くと、その子のお母さんと知り合いだ、というのです。それも、先月、五島くんが、笹塚のホールでコンサートを聴いた帰り、盲目の彼が、渋谷でのバスでまごまごしていたら、親切にしてくれて、同じ日吉に帰るというので、一緒に電車に乗り、ずっと話して、近くの角で、しばらく立ち話したくらい話が弾んで、僕の名刺を渡した、と。チラシを見て、五島くんの名前を見つけ、その名刺の電話番号にかけてくれた、という訳だったのです。お母さんの話によると、「人が何か変に思ってやしないか？」と気になって、電車にも乗れない、というＴくんらしいですが、レッスンで、私がすごくほめたのが、うれしくて、お母さんに、ニコニコして話して、チラシも見せたんだそうです。そんな思いがけないご縁があって、お母様は、コンサートにも、聴きに来てくださいました！（五島くんのＣＤも、買って行ってくださいました！）こんなこともあるんですね。シンクロにシティや偶然の出会いがけっこう多い私ですが、これにはびっくり！　とっても嬉しい出会いでした。翌週土曜になる４日の学園祭では、五島くんも、T君のピアノ演奏を聴いてくれて、また、お母様にもお目にかかれました。よかったなぁぁ･･･。

  2005年06月04日

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• 発表会ではなくて・・・

  私の音楽響室では、ホールでの発表会ではなくて、自宅スタジオで、ひとりづつ「お誕生日コンサート」と称して、お誕生日の月に、リサイタル形式のコンサートを開きます。ひとりで１０～１４曲弾くのですが、プログラムは、プロフィールや、本人やお母さま、先生（私）からのメッセージも入れて、PCで作成します。ピアノを始めて年数の経ってない子どもたちや、勉強や部活動が忙しくなった中学生の生徒たちは、二人づつ、「ペアコンサート」として発表することがあります。今日は、そんな、小学校２年生二人の、ペアコンサートでした。まずは、ふたりで「子犬のお話」を弾きました。シンガポール時代に見つけた洋書の楽譜で、１２曲の組曲に、子犬たちの短いお話がついています。レッスンの中で、お話をふくらませて、文章にして、イラストをスケッチブックに貼って紙芝居のようにして、演奏の合間に、片方の女の子のお姉ちゃんに読んでもらいました。次は、ひとりづつの発表です。私と一緒に弾く連弾の曲を一曲、そして、ソロの曲を４曲。選曲にも、演奏にも、それぞれの個性が出て、面白かったです。演奏の後は、ティータイム。演奏した子どもたちのお母さんが用意して下さったお菓子とお茶を、みんなでいただきます。ちょっと食べて落ち着いたところで、演奏した子ども達、そして聴きに来てくれた子ども達、お母さん方、演奏した子ども達のお父さん、お母さんから、感想をいただきます。ちょっと間違った曲があっても、たくさん弾いた中には、いろいろな形で、その子らしい魅力が出てきますし、何より、一生懸命やっていることですから、やはり、ほめたくなるんですね。たくさんの曲を人前で弾いたという達成感に加えて、たくさんほめてもらって、子ども達は、とても、自信がつきます。これは、とても大事なことじゃないかな？と思っています。お母さま方も、一曲だと出来に一喜一憂するかと思うのですが、このように、何曲もまとまった形になると、「よく頑張った」と、ねぎらう気持ちが先に出てくるように感じます。「個性がうかがえて面白い」「一年ごとの成長がよくわかる」と、よその子ども達の演奏も、楽しみにして、お母さま方が聴きに来て下さるのも、うれしいことです。弾く時は弾くことに、聴く時は聴くことに集中できるせいか、子ども達は、聴くことにとても慣れてきました。お姉さんたちの演奏を聴いてきた経験の積み重ねで、同じ曲を、早い時期に、年少の子ども達が弾くようになっています。そんな小さい子ども達の演奏を聴いて、お姉さんたちが発奮する、と、いい循環が生まれています。今日の二人も、来年は「お誕生日コンサート」デビューです。また、ぐんと、成長した姿を見せてくれることでしょう。

  2005年04月24日

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• 主婦から一念発起して音楽学校合格、そして・・・

  ２年弱、レッスンした生徒が、音楽学校の入試に合格しました。（パチパチ！）それは、私も卒業した、音大の卒業生が進む学校ですが、彼女は、一般大学卒業の経歴で、主婦をしながら一念発起、「大好きなピアノで何かしたい！」と、進学を志して、一昨年の６月から、私の元に通ってきていました。初めて彼女の演奏を聴いた時には、ベートーベンの初期のソナタなどを意味不明で弾いていたのが、入試曲には、リストのスペイン狂詩曲とラフマニノフの練習曲を、ひととおり、まとまった形で弾くまでにはなりました。これは、ふつうにピアノを習っている中学生レベルから、ふつうの音大生レベルになった・・・というくらいの感じです。それでも、音大のトップレベルの学生も入学する学校ですから、入試の時には、他の受験生の演奏に、圧倒的な実力の差を感じ、居並ぶ審査員の様子に、ただならぬ厳しさを感じたようです。一時は、「もし、合格しても、ついていけないのではないか」「それだけの努力をして、報われることはあるのか」と、悩んだ彼女でしたが、やはり初心どおり進学することにしました。努力の末、「合格」という成果を得ることができた喜びも束の間、更なる２年間は、もっと、きびしい茨の道かもしれません。けれど、負けん気の鎧を脱ぎ捨て、年下の音大卒業生との実力差を認め、「今あるところから、勉強していこう」、と決心を固めた彼女ですから、これから２年間の学生生活は、私と勉強した２年間以上に、実り多い時になることでしょう。結婚しても、子育てしてても、目指すものを持っていたい・・・。また一歩、踏み出した彼女に、心からのエールを送ります。

  2005年03月16日

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