ミニ出島 15分の1模型
ミニ出島このミニ出島は、シーボルトから写実的西洋画法を習った川原慶賀という絵師が、1820年頃、出島オランダ屋敷を描いた「長崎出島之図」を元にし、15分の1に縮小して製作したものです。出島は扇形の島です。総面積は約15,000平方メートル、東側、西側ともに約70メートル、北側約190メートル、周囲約563メートル。出島内を散策している時、20代とみられる若い男性4人のグループに遭いました。彼らの会話が聞こえてきました。「なぁ、出島って小さくねぇ?」「うん、しかも出てなくねぇ?」「うん、しかも島じゃねぇし。」「海もねぇじゃん。まじこれ出島?」思わず笑ってしまいました。彼らが言っていることも一理あるんですよね。このミニ出島を眺めていると、意外と狭くてぎっしりと建物が並んでいたのがわかります。しかも実際の出島の大きさは、日本武道館と同じ位しかなかったわけで、中を見物せずに単に出島内を歩くとあっというまに一周してしまいます。きっと彼らは学生の時に歴史で出島を習った記憶で、海に出っ張っている人工島をイメージしていたのでしょうね。しかももっと大きな島を想像していたのでしょう。現在は周囲が埋め立てられていますので、海に出っ張っているわけでもありません。出島のすぐ前は電車や車が行き交い、歴史で習ってイメージしていた出島と復元された出島のギャップは大きいかも?