帰ってきた国宝の仏像
天念寺 国宝堂跡 元々この場所には、国の重要文化財である阿弥陀如来立像など六体の仏像が安置されていましたが、昭和16年(1941年)10月1日に起きた三畑池堤防潰壊のため損壊した本堂の再建資金を得るために、昭和36年(1961年)に埼玉県の寺院に売却されました。 しかし、平成9年(1997年)に大分県などによって仏像が買い戻され、約40年ぶりに天念寺に戻ってきました。平成15年(2003年)に開設された天念寺伝統文化伝習施設「鬼会の里」に安置されています。 現在鬼会の里に安置されている木造阿弥陀如来立像は、高さ198cmの檜の一木造で、平安時代後期の作と伝えられています。明治39年(1906年)に旧国宝に指定されていました。 優しい温和な表情で、両手のてのひらを前にむけて立っていらっしゃいます。地元の仏師の作だと伝えら得ています。