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英雄と兵士

ギルド戦において、現在物理職業有利と言われています。実際パラレルやビット等の多段攻撃スキルはダメージがルートされる関係上、非常に有利。対して知識系攻撃は多段の物が少なく、狩りとは大きく違う低ダメージになります。私の在籍しているギルドはほぼ物理ギルドです。物理の剣士・弓を中心に、１体ずつ確実に倒していく戦法をとるギルドです。黄鯖では、所謂強豪という部類に属すると思います。風雨テイマーが原因不明のままギル戦で４００等のダメージを出す中、わりと活躍していたノンテイマーギルドでした。さて最近、私のいるギルドは負けが多くなってきました。レベル上げを怠っている事もあります。当時の主要メンバー何人もが長期不在である事もあります。しかし、最大の原因はそこではありませんでした。ある特定の作戦に非常に弱いのです。ブログで自分のギルドの弱点を解析し晒すというのもどうかとは思いますが、もう２ギルド以上に同じ作戦をとられているので、ここまでくるともう関係ないと思います。もしギルマスやギルメンから苦情が来たら記事ごと削除します。さて、その作戦というのは、「敵が１ＰＴ程度で、一箇所にコール等で固まりＷＩＺが２人以上でＷＩＺがアスヒに専念する」というものです。バンブーを張りペット・召還獣に隠れた透明ＷＩＺが２人ほどタゲられない位置にいて、透明剣士やら物理弓やらが確実に点数を稼いで行く、こういう戦法です。この作戦に異様なまでに弱い原因は、パラ剣士・ビット弓が主戦力なため、タゲをお互いに合わせられないとトドメを刺す事ができないことにあります。透明な上にペットが邪魔、挙句に敵が固まるため、タゲが揃いません。そして敵ＷＩＺはＰＴ名前欄でアスヒをすればよいので、タゲられないまま回復に専念できます。勿論、紙な防御の敵さんがいて、一番上になってくれれば殺したい放題です。しかし、そういった敵のポカを期待するレベルのギル戦をしているわけではありません。時々、運良く敵ＷＩＺ等にタゲが行きギリギリながらも殺せる事があります。こうなるとかなり有利、敵の防御力は半減！となる筈なんですが、そうなりません。最大の理由は「その場リザに対応できない」ためです。通常ギルド戦で前線ド真ん中で味方にリザなんてかけると即死してしまうため絶対やってはいけません。範囲攻撃が飛び交っている事もありますし、復活した直後はＨＰが低いためタゲられてすぐ殺されてしまうからです。ところが、うちのギルドには範囲を使う人が居ません。そのうえ、相手が死んでいる位置が元々異様にタゲりづらい場所であることが多いため、リザを目視する事が出来ても攻撃を当てる前に他の回復やアスヒが間に合ってしまうのです。一応、ワーリングアサルトや旋風、烈風撃やノッキングショットで「敵を動かす」事はできます。そうすれば固まっているのを一時的には崩す事が出来ます。とにかく多少バラけてくれればタゲを合わす事ができます。しかし、こっちの意思で一時的に動かしているだけなので、すぐに元の位置に戻られます。仮に移動不可状態で自分の意思で戻ることが出来なくても、コールで戻ることが出来てしまいます。その短い間の時間に攻撃陣で同じ敵をタゲって殺す事ができるかというと、相当難しいと思います。また、一番上に重なっているのがペットならペットは勝手に戻ってきますから何の意味もありません。延々ファミリアにノッキングショットかまして終わりです。一箇所にかたまってタゲれなくしている敵を崩すにはどうすればいいのか？方法は一つしかありません。「敵を動かす」のではなく、「敵に自分の意思で動いてもらう」のです。敵がどうすれば自分の意思で動いてくれるでしょうか？勿論、餌となるような死にやすそうで死なないキャラを釣り的に使うのもいいかもしれません。しかし、それではテイマー本体も弓も動かなくて良いキャラは動いてくれません。つまり相手が「ここに居たくない」と思えばいいわけです。知識範囲攻撃で相手の薬回復が絶対に間に合わない「地域」にしてしまえばいいのです。クソ長い前フリになりましたが、又吉のおっさんが知識に再振りし強いのか弱いのかわからないと悩んでいたのでそれに対する回答と考え方をここに書くだけです。あーいやまあ本人にはちゃんと答えたんですけど、ブログのネタにしようと思っただけ。「英雄の出現によって戦いは変わる　しかし戦いを決めるのは兵の動きだ」ギル戦における知識職の主な攻撃は範囲攻撃です。範囲攻撃の役目は場の制圧であり、場の状態を変化させる事です。言うならば、兵の役割です。例えば、心臓による弱化氷雨をある一箇所に降らせたとします。その氷雨の範囲内で薬回復が間に合わない敵にとって、そこは「居てはいけない場所」へと変化します。勿論、敵がボケーとその中で危機感を感じずに戦ってくれて、薬回復が間に合わず死んでくれれば最高です。しかし、ある程度ＨＰが高い人で慣れている人は薬回復が間に合わない事を確認し、死ぬ前に離れようとします。物理職の役割は、まさに英雄です。敵を殺し左上に輝かしく名前が載り、ギルドの獲得点数が増えます。敵の回復などまったく間に合わない速度の多段攻撃を連打し、敵を確実に撃破していきます。敵が逃げようとしても追いかけ、執拗なまでに攻撃を打ち込んでいきます。味方の強力なプレイヤーが死ぬと、やはり「ちょｗｗｗｗｗ無理ｗｗｗｗｗｗｗ」的な思考が頭をよぎりますし、敵の強力なプレイヤーを殺せれば、「うはｗｗｗｗおｋｗｗｗｗｗｗｗｗｗ」的な思考が頭をよぎります。非常に表現がアレな感じですが、まあそこらへんは人によりけりですね。私の在籍するギルドでは現在場の制圧を行う事ができません。そのため、敵が固まればタゲをあわせることが出来ず、どんどん一方的に討ち取られていきます。勿論、やろうと思えば全く同じ事をこちらもやってしまえばいいわけですが、相手に範囲攻撃が複数居た場合当然薬回復が間に合わない状況を作られます。逃げずとも死、逃げても各個撃破の的となります。昔、ギルド戦が実装された直後の頃でしょうか。知識アチャメインのギルドと戦った事があります。ぶつかってすぐ、敵の氷雨火雨が飛んできました。当時最強であったと思われる私のいたギルドの人間でもかなりの死者が出ました。生き残った人間は、逃げた人間と偶然薬回復をつけていた人間だけでした。そのあとは態勢を立て直し、殲滅勝利を収めた記憶があります。あの時範囲スキルは強いな、と実感し、我々戦士勢はほぼ全員ＤＴを取得しました。力に振っている奴らがＤＴするわけですから威力はお察しですが、何せレベル１００行くか行かないかの時代の話なので非常に脅威的な強さでした。範囲の強さを知っていたにもかかわらず、最近私も物理攻撃しか見ていませんでした。負け始めるまで、知識範囲の必要性を感じる事もありませんでした。そういう思考に変わって行ったのは、左上に倒した人間の名前が出るようになってからだと思います。「俺も殺す！！！！！」こういう風に視野が狭まっていったように思います。勿論、私だけではなく。知識範囲は敵を殺す機会には恵まれないと思います。透明になろうとエフェクトは派手に見えますから何がおきているかは誰でもわかりますし、敵がその場から離れればダメージを与える手段を失うからです。しかし、敵が殺せないから弱いのではありません。元々敵を殺す役割にいないだけです。

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