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カテゴリ:論
『悪と仮面のルール』
中村文則 講談社 『あなたが消えた夜に』 中村文則 毎日新聞出版 人間はなんとめんどくさい生きものなんだろう。こんなにめんどくさいならAIは人間になりたがらないだろう。 子どもはじゃまものにされるか、おもちゃにされるか。そういうことで年少のころに心に傷をもったものは、対人、社会との安定関係を持つのに苦労をする。あるいは安定関係がもてないことを、生きる拠り所にするしかない。 心に傷を持った者同士(-)×(-)=(+)になれるのだろうか。すくなくとも社会生活においては、(-)+(-)=(-)である。ここに大きな(-)を(×)ないと(+)にはなりえないということである。つまり犯罪によってしか(+)を得ることはできないということになってしまう。 「ヲコ幻想」と「私有幻想」の究極は、人格の破壊にある。にんげんは単純なくせに、めんどくさい生きものだからそうなってしまう。 人間の寿命が延びたから自殺者が増えた。これは(%)の問題である。ふと思ったことだが、他の動物の寿命は何百万年のあいだ変わっていないのだろうか。 人間の不完全を補うために神が必要になる。なんに対して不完全なのか、それはめんどくさい生きものであることに対してである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.11.15 00:05:34
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