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カテゴリ:メキシカン・アメリカンな味
お舅ごんには何度となくご馳走を作ってもらっているのだが、その中で特に印象に残っている料理はEnchilada(エンチラーダ)である。
そもそもEnchiladaとは、チレ(Chile)ベースのソースにディップしたコーントルティーヤで肉やチーズなどの具を包み、上に玉ねぎのスライスやレタスなどをふりかけて頂く料理だ。 なんでも、Enchiladaはメキシコ・ユカタン地方の伝統料理の一つであるPapadzules(パパズレス:ちなみに、マヤ語で『貴族の食べ物』という意味がある。)が元になっているそうで、具を中に巻き、ソースをかけて食べる点ではやはり酷似している。 ~赤いエンチラーダ、緑のエンチラーダ~ Enchiladaにも色々種類があり、牛肉を中に挟むもの、鶏肉を中に挟むもの、チーズを挟むものなどがある。 また代表的なものには、赤いエンチラーダという名のEnchiladas Rojas(エンチラーダ・ロハス)に、緑のエンチラーダという名のEnchiladas Verdes(エンチラーダ・ヴェルデス)というものがあり、それぞれ、チレとトマト、チレと緑のトマトのソースを使用している。 お舅ごんに作ってもらったEnchiladaは、先程例に挙げたEnchiladas Rojasで、Ancho chile(アンチョ・チレ)とトマトをピューレしたソースを使った一品であった。 トルティーヤをそのチレとトマトベースのソースにディップし、油で揚げ、羊の乳で出来たチーズ(モンテレージャックチーズを代用にしてもO.k.)を中に巻き、スライスした玉ねぎと千切りにしたレタス、そして削ったチーズを上にパラパラふりかけると出来上がりだ。 そして早速試食、、、。 私はどちらかというと、アメリカナイズされたエンチラーダに慣れているので、ちょっと味気ない気もしたのだが、揚げたお陰で余り辛くないチレ味のトルティーヤは割と美味しく、マイルドなとろけたチーズを引き立てていたように思える。 うちでは、いわゆるTex-Mex(テックスメックス)料理のカテゴリーに入るような味の、トマトベースの牛肉入りEnchiladasを主に作るのだが、お舅ごんのメキシコ本場のレシピも何らかの形で私のレシピに影響していると言ってもいいだろう。 トルティーヤをソースにまんべんなくディップし、削ったチーズと千切りにしたレタスをパラパラとトップにかける点はそのまま取り入れ、チーズは必ずモンテレージャックチーズを使用するようにしている。 お舅ごんのレシピを是非記録に残したい私は、今度又作ってくれるように頼むつもりだが、果たして作ってくれるだろうか、、、。 万が一、それが叶わなかったとしても、せめてお舅ごんのEnchiladaのアイディアが生きた私の特製Enchiladaは作り続けて行きたいと思うのだ。 ビーフ・エンチラーダ 関連HP: *The Whole Enchilada Fiesta(世界一大きなエンチラーダを作るフェスティバルの模様が写真で見る事が出来ます。右側の写真をクリックすると拡大サイズで楽しめます。この『ザ・ホールエンチラーダ フィエスタ』はニューメキシコ州のLas Cruces(ラスクルセス)という町で秋頃になると開催されるイベントだそうです。) http://www.twefie.com/enchilada/ 参考HP: *Traditional Mexican Dish- Stacked Enchilada Bake http://www.wfu.edu/users/andrcm0/culturekit1.htm *Diario Yucatan “Papadzules”(エンチラーダの元祖と言われるパパズレスの写真が載っています。ちなみにパパゾレスは、トルティーヤに硬く茹でたゆで卵を刻んだものを包み、かぼちゃの種をベースにしたソースをかけた一品の事です。) http://www.yucatan.com.mx/especiales/yucateca/papadzules.asp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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