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カテゴリ:メキシカン・アメリカンな味
新しいレシピに挑戦するのもいいが、複数のレシピのいい所を取りつつ、自分なりにアレンジしながら料理するのもなかなか面白い。
今回Tinga de Pollo (ティンガ・デ・ポヨ)というメキシコの料理も作ってみたが、2年前にとっておいてあったレシピの切り抜きと、とあるウェブサイトからプリントアウトしたレシピのどちらを使うか迷った挙句、結局二つのレシピの良さそうな所を拾いながら作っていくことにした。 切り抜きの方のレシピからは、にんにくとトマトを鉄板の上で焦げ目がつくまて焼く点とじゃがいもを使用する点、そしてミキサーにかけてソースをつくる点、もう一つのレシピからは、茹でた鶏肉を裂いて使用する点とクミンというスパイスを使用する点を使い、後は私のちょっとした好奇心と『え~い、こうなったら駄目もとだ~!』という半分投げやりのノリでTinga de Pollo作りに挑むことにした。 結果は、運良く夫にも喜んでもらえ、我ながら満足した出来になったが、これで私の変な好奇心にまたまた拍車がかかったのは言うまでもない。 ~Tinga de Polloの作り方~ まず鶏もも肉を1時間ほどゆでる。 その間に鉄板(または厚手の鍋)を強火で温め、にんにくとトマト(両方とも皮がついたままで)を鉄板の上に置き、焦げ目をつける。 それから、にんにくとトマトの皮をむき、トマトを適当な大きさに角切りにし、シラントロは細かく、玉ねぎは微塵切りにし、じゃがいもはおろし器(荒い面=千切りの面を使う。)にかける。 鶏肉が茹で上がったら取り出して冷ましておき、残ったスープを少しだけすくってミキサーに入れる。 そして、チポトレ(ハラペーニョを燻製にしたもの)と先ほどのにんにくとトマト.をミキサーにかけ、ソースを作る。 鍋に油をひき、玉ねぎとじゃがいもを炒め、玉ねぎがキツネ色になったら裂いた鶏肉を加え混ぜ合わせる。 その後、チポトレソースと鍋に残っていたスープを加え、塩やクミンで味の調整、水分が無くなったら火を止め、出来上がり、、、。 トルティーヤに巻いて食べるなり、トスターダにのせて食べるなりと、タコス屋の味が家庭でも楽しめる点は嬉しい。 ~Tinga~ Tinga de Pollo のTinga(ティンガ)は、元々はシチューという似たようなものだそうで、植民地時代にメキシコのプエブラ州で発明されたそうだ。 植民地になったことで、メキシコにはヨーロッパからの文化や習慣などが入ってきたが、このTingaはまさにメキシコとヨーロッパ二つの文化から生まれた料理だと言っても過言ではない。 玉ねぎとにんにくをソテーする点(そもそもメキシコには玉ねぎとにんにくは存在しなかった。)やスープストックが調理に使われる点はヨーロッパから、トマトやチレを使う点はメキシコから取り入れたのだそうだ。 メキシコには、このTingaだけでなく、こうした融合料理がとにかく多いが、これからも色々なメキシコの料理を紹介していきたいと思う。 Tinga de Pollo レシピ 参考資料: *Elisabeth Lambert Ortiz著『The complete book of Mexican cooking』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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