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カテゴリ:アメリカの文化・慣習
テキサス州に住み始めて彼是3ヶ月が経とうとしているが、未だに『Howdy! (ハウディー:How do you do?の省略語)』という言葉や『Y’all/You-all(あなたがたという意味)』という言葉が耳に新鮮に感じる。
以前はカリフォルニア州に住んでいたこともあり、『Howdy! 』や『Y’all/You-all』が聞こえてきたのはほとんど映画の中くらいであった。 初めて生で『Howdy! 』や『Y’all/You-all』と聞こえてきた時には、さすがに少々戸惑いを感じたものだが、こういった地方独特の表現を聞いていると、英語の奥深さを感じずにいられない。 こうした言葉や表現の違いに戸惑いを感じるのは、どうやら私が外国人だからという訳ではないようで、アメリカ人が別の州に移ることによって、言葉や表現の違いに戸惑いを感じることもあるようだ。 カリフォルニア州に住んでいた時の話なのだが、隣に新しく引っ越してきた人がある日私のところに相談にやってきたことがあった。 『今日仕事場に買ったばかりの服を着て行ったら、『You look bitchy!』って言われて、とても吃驚したの。この台詞を言った本人は『その服、セクシーね!』とか『クールな格好ね!』っていう意味って言っていたんだけど、本当かどうかあなたと確認したくて、、、。』というのが相談内容だったのだが、テキサス州からやって来たこの彼女も、時折、カリフォルニア州に来てから初めて聞く言葉や表現に戸惑っていたようだった。 ちなみに、『You look bitchy!』のbitchyは『意地汚い、あばずれな、不機嫌な』などという意味があるのだが、ある地域における俗語では、チョイ悪的なセクシーさに対しての褒め言葉になったりもする。 まあ、彼是9年も前の話なので、現在もその表現が使われているかどうかも疑問だし、こういった俗語は世代によってもかなり違ってくるのだが、『You look bitchy!』と言われて彼女が吃驚したのも無理もない。 私自身も、そういった類の言葉の壁にぶつかったことが幾度かあるが、中でも印象に残っているのが、『冷水器』と『ソーダ』の言い方にも色々あると分かった時のことである。 『冷水器』の英語に関しては、昔勤めていた会社のマサチューセッツ州出身のマネージャーに習ったものだが、『冷水器』が『Water fountain(ウォーターファウンテン)』や『Drinking fountain(ドリンキングファウンテン)』と表現されることは知っていても、マネージャーが説明してくれるまで、『Bubbler(バブラー)』が『冷水器』のことだとは全く検討がつかなかったのである。 なんでも『Bubbler』は、主に一部のウィスコンシン州において使われる表現だそうだ。 一方、『ソーダ』を表す英語には『Pop(ポップ)』などがあるが、テキサス州を含む幾つかの州では、どんな種類の炭水飲料でも総称して『Coke(コーク)』と言ったりするという。 実際私も、テキサス州出身の人に『コーク飲む?』と言われて、ライムソーダを勧められた経験があるのだが、相手が言いたいことは理解出来たので、表現の違いの壁もこの時ばかりは簡単にクリア出来たような気がする。 勿論、テキサス州出身だから必ずソーダにコークと言うとか、ウィスコンシン州出身だからみんな冷水器はバブラーと言うとかではなく、あくまでも統計上での話なのだが、ここに挙げた『冷水器』、『ソーダ』の英語だけに限らず、他にもごまんと州や地域ごとに特有の表現があるそうだ。 それに付け加え、地方によって異なる英語の発音の仕方があることを考えると、ますます英語の難しさを感じずにはいられないし、私の英語の勉強は一生涯以上かかりそうな気がしてならないのである。 訂正:『Cola(コーラ)』と書いてしまいましたが、正しくは『Coke(コーク)』です。m(__)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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