中途半端なワル ~ちょっと不良~ (前編)
本当はここで、「3日間の奇跡」を再開させるべきだが、今日、俺の学校のいわゆる「ちょっと不良」を見て、思ったことがあるから、ここに記す。まず最初に、俺は「中途半端」って言葉が大嫌いだ。聞くだけで、イライラしてくる。自分の仕事や役目を、途中で投げ出す奴。最後まで自分のやるべきことを、責任持ってやってのけたらどうだ。2、3番で納得してる奴。そんなんで納得してないで、いつまでも1番を目指していったらどうだ。それが出来ないなら、最初からやるな。ただ、挫折は別だ。いくらやってもダメで、これ以上やると自分はおかしくなってしまう。そんな所まで来た時には、諦めるというのも大切だろう。要するに、俺は負けず嫌いなわけだ。何に対しても、絶対転んでも転んでも立ち向かってくわけだ。七転び八起き・・・それが俺のモットーなワケだ。さて、俺の学校は、自分で言うのもなんだけど、成績が優秀な進学校だ。(周りにはいくらでも優秀校はあるが・・・とりあえず県内ではベスト4に入る)そんな学校には必ず、中途半端なワルがいる。腰パンして、ボタン開けて、シャツ出して、髪を立たせて、結局カッコつけてるだけで、実際はワルでもなんでもなく、ただの弱い人間。実際喧嘩なんかやってみると、相手にならないぐらい弱い。俺は彼らを「中途半端なワル」と呼ぶ。(あるいは「人間のカス」)俺はそんな中途半端なワルが嫌いだ。妙にワルぶってて、自分でも、自分自身の事をワルだと思ってるんだろうけど、(同時に自分の事、カッコいいと思ってる)結局そいつはカッコつけのバカ。カッコつけるだけなら、誰にでも出来る。もし、自分の事をワルだと思うなら、喧嘩の1つぐらいまともに出来たっていい。ボクシングでも、空手でも習って、体鍛えてみろ。もっと気に食わないのが、そんな中途半端なワルが、調子に乗ってて、人々から「悪い奴」と呼ばれてさらに調子に乗ることだ。確かに「ワル」はカッコいい。ドラマなんかでも、正義より「ワル」の方を、カッコよく見せてるような気がする。だけど、俺は中途半端なワルってやつが大嫌いだ。そういう奴が真っ先に、「いじめ」を始める。今まで俺は人生を生きてきて、実際そうだったから、よく分かる。「ワル」は、決して「悪い奴」ではない。ワルは、自分の道がそこにあると信じて、世間的に見れば間違ってるかもしれないけど、細い道を、妙に真っ直ぐに、自分の信じた道を進む人達だ。俺はそんなワルを否定したくない。何故なら、彼らは自分の信じた道を進んだからだ。間違っても、いっつも疲れて帰ってくる、今流行のサラリーマンではない。ストレス発散となれば、酒と煙草と人に当たるくらいしか方法がなく、暗い道で彷徨っているサラリーマンではない。情けない男達ではない。だから、俺には彼らを否定する権利も、理由もない。だが、「中途半端なワル」はそうだろうか?いざ受験となれば、態度を改め、ズボンを上げ、ボタンをして、シャツを中に入れ、髪を寝かせる。自分の進んでた道を、そうやって簡単に曲げてしまうのだ。そんなバカが、「ワル」を語ってていいのか?そんな資格があるのか?そして、中途半端なワルが、「ワル」の象徴として讃えるのが、「いじめ」の主犯格である。つづく