「硫黄島からの手紙」が、アカデミー候補
米国アカデミー賞の作品賞の候補に、渡辺謙さん主演の「硫黄島からの手紙」が入っているそうです。日本人が出演して、日本人のことを扱った映画だから、と言っても、私には喜べませんね。安倍首相は、「良い映画」と評していたそうですが、日本軍の飛行機がなぜ米国戦艦に体当たりしてくるのか、やられるとわかっていて「バンザーイ」と叫びながら日本兵が突っ込んでくるのか、米軍にとって不可解なことが理解できた、という点において、米国人にとっては「良い映画」かも知れませんが、日本人にとっては単に惨めなドキュメンタリーでしかないと、私は思いますね。「日本核武装」とか「竹島を武力奪還」などと考える若い人にはぜひ見て欲しいと思う映画ではあります。ですが、むしろ、クリント・イーストウッドがやらなければ、「あの戦争」の真実にさえ目を向けようとしない日本人が情けなく思えてしまいます。ペリー来航から「あの戦争」までの90年間の日本は、日本の伝統文化とも完全に無縁の方向に暴走したものなのに、何故、戦前文化を復活させようとする日本人がいるのか、私には理解できませんね。「八紘一宇」なんて考え方は、愛国心でもなければ日本の尊厳でもない、単なるバカです。日本人は、明治期になってからできた文化をさっさと捨てるべきです、特に、全く時代の流れに則していない「民法」。----------------コメント、トラック・バックはこちらへお願いします。