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2011年02月04日
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カテゴリ:ザルツブルグ


向いのカフェレストラン.JPG


最初の住まいの向いのカフェレストランには、
お昼のランチに時々行きました。

日替わり定食メニューが2コースあって、
どちらもスタンダードなオーストリア料理 という感じでした。

オーストリア料理、特にザルツブルグのものは、概して塩辛く、
ここの フリタッテンズッペ も塩がよく効いていたものです。

因みに、ザルツブルグとは、塩の砦という意味で、
この地方では、今でも岩塩が産出しています。

塩はその昔、とても高価なものでした。
白い黄金などとも言われたそうで・・・

ですので、塩の強いザルツブルグの味付けは、塩がたっぷり使える豊かなザルツブルグ。
ありがたい塩味の料理、というのが、私の私見。

飲み物代を稼ぐ魂胆だ。
と息巻く、ザルツブルグ人もそこそこいましたけれど。

もっとも高級店と言われるところの味付けは、塩分控えめでした。
健康志向なのでしょうか?

ただそれでは、物足りない感じがしたもので、
いつしかそういう席では、食卓塩が欠かせなくなりましたね。

同席のオーストリア人は、それを歓迎する風でしたから、
やはりオーストリア料理は、塩がきいていなくちゃ なのです。

塩がきいていなくちゃは、ザルツブルグ州やチロル州、フォアラルベルグ州の特産品、
ハム、ベーコン、チーズの類もそうです。

本来、保存食なわけですから、塩が濃いのは当たり前。
合成保存料はどうかと思いますし、よい塩でこそ、味が引き立つというものでしょう。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::

さて、カフェレストランに話を戻すと、ここは居心地がよかったです。
お店の人達とも顔なじみでした。

その居心地のよさは、ちょっとレトロな雰囲気と、
丁寧すぎないサービスにあったと思います。

少し古いインテリアというのは、落ち着くもの。
そして、サービスが自然というのは、こちらも気負いなく自由でいられるもの。

チップを奮発して欲しい風もなく、常連になって欲しい風もなく、
誰に対しても最小限の笑顔でのもてなし。

塩の効いたスタンダードな定食メニューと、お店の雰囲気、サービスが
よく調和していたと思います。

お店のマダムは、カウンターで、グラスを磨いているのが常でしたが、
時々マダムから話を聞くこともありましたね。

日本食のレストランで、どんなものを食べたとか、また違うものを食べてみたいけれど、
店が忙しくてなかなか出かけられないとか・・・

他愛のない話かも知れませんが、ちょっとした日常の会話というのは、
不思議と気分が安らぐものです。

そして、マダムの人柄だったのでしょう。
そうしたやり取りのいくつかやその時の光景は、今でもこころに残っています。

次の住まいに引っ越してからは、足が遠のきましたが、
たまに寄ると、全てのことは、いつも通りでした。

しかし、ザルツブルグを離れる前に、挨拶がてら訪ねてみると、
突然、経営と内装が変わってしまっていて・・・

その時はショックでしたね。
もう1度定食を食べ、マダムには、お礼が言いたかったです。

今でもグラスをリネンで拭いたり磨いたりする時は、
よくマダムのことを思い出します。

手早く慎重に磨き、曇りがないかライトにかざして・・・
グラスを持つあの姿に、人柄がよく表れていたなと、つくづく思うものです。

::::::::::::::::::::::::::::::::::::

そしてもう1人、気になるのは、
住まいの最上階に住んでいた1人暮らしのお兄さん。

カフェレストランには、私よりよく行っていたのではないかと思います。
たまに夜、お店に行くと、彼の隣には、必ず女性がいました。

が、それはいつも別の人。
お兄さん本人に、その気はなさそうで、くつろいでいるような、困っているような・・・

というパターンを見かけました。
で、そんな様子もこのお店と、妙にマッチしていたと思います。

ヤングエクゼクティブ風のお兄さんで、ザルツブルグには珍しいタイプ。
私には親切でしたね。

味にしても、人にしても、こうして思い出すということは、
魅力がある という1つの証でしょう。














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最終更新日  2011年02月04日 07時34分19秒
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