巨大アンモナイト
ザルツブルグの街角・・・写真はアンティークショップの外壁です。赤大理石にアンモナイトの断面が見て取れますよね。私の手と比較してみると・・・かなりの大きさです。この大理石は、ザルツブルグの近郊で採石されるもの。どこか別の土地から運ばれてくる訳ではありません。このアンモナイト入り大理石は、ザルツブルグ一帯がその昔は海だったということを物語っているんですね。::::::::::::::::::::::::::さて、アンモナイトが住んでいた海は、長い年月を経て次第に隆起し、山岳地帯となり、海水は岩塩となって、地中深くに固まりました。その岩塩を初めて採掘したのは、ケルト人だそうですが、もっと後の時代になると、ザルツブルグはこの岩塩で莫大な富を築きます。塩は当時大変貴重なものであり、白い金とも言われたそうです。そんな塩がもたらしてくれた富によって文化が・・・そして芸術が花開き・・・モーツァルトが生まれ、教会音楽では、ミヒャエル・ハイドンが活躍し・・・:::::::::::::::::::::::::::::アンモナイトのいた海 → 岩塩 → 富 → 文化 → 芸術この矢印を逆方向に辿ってみると・・・芸術のそもそもの発端は、アンモナイトのいた海 ??ちょっと違う視点で眺めてみたら不思議な気分になりました。 とても意外な感じ・・・:::::::::::::::::::::::文化や芸術は、私たち人類の素晴らしい財産。アンモナイトは絶滅してしまいましたが、文化や芸術は滅ぶことなく人から人へと受け継がれていきますように・・・PS,注意して見ていると街には結構こうした化石がありました。ヤリガイみたいなの? も見たことがあります。アンモナイトは大・中・小とあり、どのサイズでも見つけると結構嬉しいものなんです。写真は私が今まで見た中での特大サイズです。