「ぬるぽ」「中の人」などが「現代用語の基礎知識」に
自由国民社が11月に発行する予定の「現代用語の基礎知識2006」に掲載される「はてなダイアリーキーワード」が9月6日に発表された。「2ちゃんねらー」「ぬるぽ」「中の人」などを含む105種類のキーワードが収録される予定だ。 このほかにも「ほ、ほーっ、ホアアーッ!! ホアーッ!!」「ここは酷いインターネッツですね」「テラワロス」「qあwせdrftgyふじこlp」など、インターネット上でおなじみのキーワードがピックアップされている。「萌え属性」「ツンデレ」「萌え擬人化」といった“萌え”関連の語句や、衆院選を反映してか「改革Tシャツ」「政権担当能力」などの政治的なキーワードも収録予定だ。 これら105種類のキーワードは、原則としてはてなユーザーが編集したままの内容で掲載する予定だが、紙幅の都合により一部省略するケースもあるという。また、各キーワードの関連語句については、「掲載語に関連するはてなキーワード」として紹介する。 「現代用語の基礎知識」の長沖竜二編集長によれば、「これまでオタク系やWeb系の語句は、現代用語の基礎知識では掲載しようがないキーワードだった。新語かどうか、読者が見るべき言葉なのかどうか決めかねていた」という。ところが最近では「電車男」のヒットもあり、そういった“アキバ系”キーワードが一般にも浸透。現代用語の基礎知識でも、はてなダイアリーキーワードから注目語句を選択して掲載することを決定した。 「はてなダイアリーキーワードには、言葉そのものの意味というより、その言葉が利用されているコミュニティで醸成されている雰囲気や関連性が記載されている」と長沖編集長。例えば「くちびる」というキーワードには、生物学的な意味以外に「かんだり、盗んだり、盗まれたり、奪ったり、奪われたりするモノ」という「微妙なニュアンス」(長沖編集長)が書き込まれている。こうしたインターネット上のコミュニティが大事にしている独自のニュアンスや関連性に着目して選んだのが105種類のキーワードだ。 「現代用語の基礎知識2006」は11月11日に発売予定。価格は2,400円(予価)。なお、はてなでは、現代用語の基礎知識2006に収録されたキーワードの作成に携わったユーザー100名に対して同書を贈呈する。該当ユーザーにメールで連絡するとしている。