カテゴリ:ジギング
ソルトワールド誌の取材である。
魚や写真や釣りの感想文は、5月の発売号を楽しみにして頂きたい。
ただ、何でこの時期に、北の地、青森の取材を決めたか?
私は、多くの釣り具メーカーのお世話になっている。
そのメーカーが作っている道具、 例えばリールのスタジオオーシャンマーク ジグやロッドはネーチャーボーイズ、 他にもダイワのソルト関係製品、どれも一級品、世界に誇れるだろう。
どの道具も、大型魚を釣る近道になり、そして楽しい釣りに導いてくれる。
しかし、感謝の気持ちと同時に、こんな本音もある。
それは、例えば使ったメタルジグが魚の活性とマッチし、 「ディープローバー、このメタルジグで釣れました!」 ジグのナチュラルな動きを演出し、大型魚のランディングに結び付けた 「アイアンウィル、このロッドの感度とパワーのおかげです!」 強度な機能に合わせ、滑らかなギアと回転、そして完成度の高さ 「このブルーヘブンだからこそ、こんな魚が釣れました」
たしかに、私の使っている道具は全てに素晴らしい、 サポートを頂く、どのメーカーさんも、素晴らしい道具を作り、 私は、アングラー皆さんに、この道具に自信を持って勧める。 その反面、自分の技術で釣ったと考えたいし、己のパワーや
結果を出すためには、誰もが条件の良いフィールド、 釣れる時期、潮周りを選んで釣行するだろう。
それは、私も、若い頃は釣果に拘り、回数を増やし、 魚の多い場所を選び、良い潮周りを選んで釣行して来た。
しかし、子供のころから色んな釣りをし、 メディアに出るようになってからでも、既に40年を超える。
当然のごとく、今さらながら、釣れないからといってジタバタもしない。 数を求めるより、如何に難しい1尾をものにするか? そんな釣りに拘って行きたいのだ。
今回の青森県六ケ所村、泊漁港からの釣りは、そんな思いからである。
青森周辺のアングラーに、この時期の釣りを聞く。 更に、船長や漁師さん達にも聞いてみた。
「タラはもう少し早い時期の深場だよ」 「2月は、中途半端だけど、釣れなくはないよ~」 「サクラマスは下北の北部、尻屋の方で、コッチはなあ~」 「居ないことも無いけど、釣れ難い」 「釣れないから、お客さんもいない。漁師もあまりやってないよ」 「寒くて、時化も多い。釣りにならない。釣れれば我慢も出来るけど」
しかし、こんな言葉が多いからこそ、やる気になった。 この時期を選んだのである。
三沢空港に着いたのは夕方。そこから六ケ所村に向かう。 途中は、ところどころで吹雪になる。 着いた日、その夜は、氷点下10℃近くまで下がった。
翌日、早朝出船。雪の舞う中でのジギング。 奥歯がガタガタ、手は冷たくしびれ、感覚を失う。 でも、大型は出なかったが、タラは良く釣れた。 ソイ、アイナメ、ホッケ、カレイ、など含めると相当の数、 ほぼ休みなくヒットが続いた感じだ。
タラは沢山釣れたので、翌日は、釣れないという、サクラマスのジギングに絞る。
更に低気圧は向かってくる。大雪の予報なので午前中の釣りだろう。
釣れない、難しいと云うサクラマスだが、それでも執念で釣れた。
そして、相方の名久井君が釣れたのも、何よりも嬉しい。 船長は驚きを隠さなかったが、喜んだ。
僕の釣りは、諦めない釣り。釣れない釣りを嫌がらない、そんな釣りだ。
午前10時を過ぎると、相当に風が吹いてきて、早上がりする。
その夜は大吹雪になったが、心に満足感が広がった。
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最終更新日
2018.02.20 16:01:52
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