ディープジギングはバンジージャンプ的。
明日からの与那国ジギング取材に備え、ラインの糸巻をした。以前から、私は来の糸巻に対して、気使いが要る事を、何時も述べて来たと思う。私がやるディープジギング、ベイトリールを使う。それは、何でベイトリールを使うか?その利点は次に述べる事にして、まず大型魚と対峙する場合、は並行巻(レベルワインダー)は大きなリスクを生むと云う事だ。それは、大型魚のスピード、トルクに対応できてないので、構造上の問題である。当然に50キロを超える魚と対峙するリールに並行巻はついていないのだ。となれば、過去に何回も述べている話だが、当然に私が使う、スタジオオーシャンマークのブルーヘブンL-120などは、そのまま巻いていたら、ラインが山になったり、右左に偏る。これは、良い事では無い。あくまでも、常に均等に巻くことを意識し、ジャークの際も時々で良いから、巻き取りを着んと唸るよう指で操作をする。いや、しなければ大型魚のパワーでラインが滑ると、たちまち食い込んで、ラインブレークの元になるのだ。そして、最も大事なのは、まず新しくラインを巻く時に、均等なテンションをかけながら、上記のように均等に向くことが大事だ。私は、スタジオオーシャンマークの「糸巻き工場」を使う。多少高価ではあるが、これを使う事でラインの巻が均等な負荷で巻く事が出来、さらにラインの余計な負担をかける事も全くないし,コリャ一家に1台の永久スグレモノ(実際は、全く高価ではないのだ)。そして、巻き終わったらそのままではない。島には、サッカー場と野球場が隣接しているところがあり、そのでは直線で300メートル以上の直線がある。其処に行って、車の後部にフックをひっかけ、其処から、約300メートルほどラインを引出し、ネーチャーボーイズのNCOリアクター「鉄壁」を振りかけながらやはりテンションをかけながら巻き取っていく。このリアクターは、ジグを落し込むときにラインの滑り、感度を高める。この作業は、それを平均にコーティングする為で、何よりもラインの結束の点検にもなる。そして今述べた事は、まだ話の本筋ではない(この先が大事です)。そのライン点検で、300メートルも引出し、綱引きして見ると良く判ることがある。此処に、ディープジギングのジャーク&ジャーク、その肝がいっぱい詰まっていると云う事なのだ。まず、300メートルもラインを出してみると判るが、「ブヨ~ン、ブヨ~ン」と言った感じで、そのままゴムチューブでも引っ張ったように、4~5メートルは後ろに下がれる。一般的に数字で、伸び率を説明されるより、ずっとリアルで、その弾力は、まるでバンジージャンプやトランポリンと同じ感覚になる。この深さを600gぐらいの重いジグを落した場合、それが高々6フィートぐらいのロッドでは、高速のショートジャークでも、全くジグが動かない事を実感するだろう。それに、潮の流れや多くの要素を加味すると、重いジグを使った場合でも、まるでゴムクッションを先に着けたように「ビヨ~ン」と落ち、その復元力で若干に戻ると云うことが良く判ると思う。この場合の私の考えでは、根魚のように好奇心から静かに近づき、近距離で「パクッ」の魚は、スローピッチでジグを良く見せる必要があるだろうか。しかし、私が狙うのは、スピードがあって大型の青物である。スピードがある分、捕食の際のミスバイトはあるが、大概は大口を開けて、猛チャージでアタックする事が多いだろうか。勿論、同じ青物でも上記のようにスローピッチで食いつく魚もあるが、私の場合は、ガンガンとスピードジャークで動かし、汗を掻きながら食わせたい。となると、このディープならディープほど、このバンジー的な状態を作り出すので、ジグの動きが鈍く、私の望むジャークは難しいと云う事になるのだ。これはスローピッチジャークでも良く言われる、ラインの復元力と同じようにロッドの復元力が重要で、そのタイミングを合わせた頭脳的なジャークが求められるのでは?。ロッドの話は次回にするとして、私の使うテクニックの中で、フラップジャークが、当にこういったジャークだろうか。だが、このフラップジャークは、主にドテラで流すような斜め曳きで効果的なジャークだ。当然に、このフラップジャークを真下からのバーチカルに使うと、長いロッドほど、そのままロッド先端に負荷がかかるので、150メートルぐらいまでなら良いが、200メートル台となるとキツイ。まして、腕を伸ばし気味にするフラップジャークは、その負担が腕にもかかるので、それは、ディープで重いジグを使うほど、筋力負担も大きくなるのだ。そこで、このバーチカルなディープジギングで大事なのは、そのバンジー効果でラインが伸びた状態から、復元力で戻るタイミング、その力を利用した効果的なジャーク。それを如何に繰り返すかなのだ。また、タイミングが合うとロングフォール的な状態から、ジグがユックリと落下し、ラインが伸びきったところで、その復元力で跳ね上がる。それは、ゆったりとしたフォールなので、其処で早いシャカシャカジャークでは間が取れなくなるうえに(タイミングが合わない、ジグが動かない。要するに、大きな撓みでゆったりとフォールする間に、何回も早く、ショートピッチのジャークは疲れるだけと云う事なのだ。それに、バンジー的な効果の大きなフォールには、余程のハイギアリールでもない限り巻き取りが追い付かないだろう。わたしは、これを解消する為に(多分だが)、ショートなワンピッチワンジャークではなく、強いワンピッチに2回から4回の巻き取りをし、そのジャークを繰り返す。そして、そのジャークからの、ややロングなフォールに確りとタイミングを合わせ、バンジー的な効果と同調した動かし方を意識するのだ。それを繰り返す事で、よりメタルジグをアピールさせ、クイックで効果的な動きを演出できる。こういった動かし方で、水温の高い時の八丈島、その200メートル台で、割合に結果を出している。私の、青物用のディープジギング、そのジャークテクニックは、まだ発展途上だが、(スミマセン、70歳で発展途上は無いね~)少しずつだが、その完成形が見えて来た気がする。