幸せ探し

[私のすきなこと] カテゴリの記事

全1050件 (1050件中 201-250件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ... 21 >

• 

  声楽レッスンと病院の付き添い

  ​今日もお天気だが、早めに散歩にでかける。少し涼し目だが気持ちよく散歩ができる。ちょっと優しい声をかけてくれる女性には、いそいそと近づくコロだった。今日は声楽レッスンの日なので、台所の片付けと、洗濯物干しだけを済ませて、レッスンに向かう。今日もソルフェージュで、前回できなかった2曲のうち1曲合格、新しい曲5曲は全部合格だった。今回できなかった1曲と新規5曲の練習となる。私はドソドとかレラミとか離れた音はきっちりとることができるが、ドシラシドというような並びの音で微妙に響きが違うのが気になると言われた。知らない人にはわからないほどの差だが、今なおしておかないと、複雑な曲になった時にだんだん誤差が出てくるといわれたので、再挑戦することにした。新規の曲もいわばひっかけ問題で、普通はあり得ないような延ばし方をしていたり、リズムなので要注意ということだった。家に帰って、ルーチンの家事でやり残した分を片付ける。夕方からは病院の付き添いだった。先週が連休なので、混んでいるだろうと思ったので、少し早めに出発した。診察の順番は3番だった。特に問題なく終了した​

  2021年09月28日

  コメント(18)

• 

  池を訪れたシラサギと声楽レッスン

  ​今日も6時半ぐらいまでなら雨が降らないと言うので、食事前の散歩になった。散歩の途中に鷺が二羽飛んでいるのが見えたが、池の近くの木にとまった。アオサギは常連さんだがシラサギは珍しいお客さんだ。帰りには雨がぱらついたが8時ごろには一旦雨が上がったので洗濯機を2回回した。今日は声楽レッスンの日なのででかける。今はソルフェージュで、裏拍を含む曲を5曲して3曲合格シンコペーションの練習の曲を3曲して3曲合格だった。裏拍も短い間だと間違いなく歌えるが、長く続くとリズムが混乱してしまう。それとドシドなどの半音のときに前と後ろでピッチが変わる。曲の中でドミソの音型の流れは安定しているがレソシなどシを含む和音シの音が不安定、ピッチが変わると注意を受けた。裏拍も心持入るのが遅いので、長く続けるとその誤差が次第に現れてくるということだった。合格した分だけ先の曲を練習しておくようにということだった。家に帰って朝できなかった家事を片付けた。そして、一応ソルフェージュの新しいシンコベーションの部分をみてみると、まだ最初のほうなので、それ自体は難しくないが、曲としての美しさよりは、どんなメロディ、リズムがでてきても正確に歌えるように、普通だったらあり得ない音の組み合わせもあって、先入観を持たずに集中しないと歌えないと感じた。​

  2021年09月14日

  コメント(22)

• 

  色鉛筆レッスンと明日からゆっくりできそう

  ​MIKAKOメソッドによる色鉛筆画の課題「茜色のそら」今日は朝早くから雨の音がきこえていたが、6時には止んでいて、今なら大丈夫という感じだったので、散歩に出かけた、結構涼しくて気持ちがよかったのか、コロもいつもより長時間散歩をした。色鉛筆画のレッスンの日だったので、朝食の片付けと洗濯物干しだけをして、レッスンへと出発する。雨が降り始めて、荷物があるので結構大変だった。今まで作っていた絵が今日完成した。空の色も6色以上つかているし野原は9色使っている。光は普段は横から当たっている雰囲気で描いているが、これは向こうの正面から西日が当たっているという感じで描いている。そして、新しい絵として、雪が積もった景色を描いていくことになる。昼過ぎには家に帰り、やれなかった家事などを終わらせる。コロナの関係で来週のボランティアの予定がなくなったので、明日から1週間ぐらいは余裕をもつことができるきがする。​

  2021年09月04日

  コメント(22)

• 

  色鉛筆レッスンとコロの探検

  ​​お天気はあまりよくないのと色鉛筆のレッスンがあるので、早めに散歩に出かける。リビングとキッチンの片付けと洗濯物干しをすませて、レッスンに出かける。今回は野原を9色の色を使って描くと言うところが勉強だった。ぱっと見ためでは、それほど多様な色を使っているようには見えないが、ツイードの生地をみているような、微妙な色の違いで一色で描くのとは違う、奥深さは感じられた。今回は宿題はなかったので、次回は色の消し方を勉強する予定だ。今日はほぼ半日でかけていたが、帰ってくるとコロは嬉しそうに飛びついてくる。家族がいるので一人で留守番ということはないのだが、帰ってきたらうれしいみたいだ。そして、私のスリッパをわざとくわえて、遊びに誘う。雨が続いていたときは、退屈なのか１階の部屋を探検にいきたいと私を誘う。奥の部屋は扉を手前に引いて開けるので、私がいないと中に入れないからだと思う。それから、中を嗅ぎまわって納得したら、部屋を出て行き、風呂場を眺めて、リビングに帰る。ほかの部屋は入らせないので、開けてとはいわない。今日も雨はほとんど降らず（4時過ぎから1時間程度降っていた）日照もほとんどないムシムシするお天気だった。​​

  2021年08月25日

  コメント(24)

• 

  声楽レッスン裏拍のとりかたの練習

  ​​今日も雨が心配だったので、曇り空の中を早めに散歩に出かける。今日は歌のレッスンもあるので、キッチンとリビングの片付けと洗濯物干しだけをして、レッスンにでかける。今日からは久しぶりに、ソルフェージュを再開する。裏拍の練習になるような曲を練習しているが、ふつうの拍子（表拍）と裏拍の部分を行ったり来たりしていると、間違えてしまう。間違えないように歌うのが精いっぱいで、もう少し歌いこんでということだった。裏拍をとれるようになると、リズム感がよくなるらしい。家に帰って、昼食の後やり残した家事を一通りする。その後ピアノと、歌の復習を少しする。二階の片付けも少しはできたし、中身の充実した一日だった。しかも結構用事も早い段階でかたづけられたので、ゆっくり眠れそうだ。コロも今日は雨が降らなかったので、庭で遊ぶことができたので少しは気分転換できたようだ。ほぼ12日ぶりに昼間に雨が降らない日がやってきた。ただ、予報ではにわか前の可能性があると言われていたので、用心のため大物の洗濯は我慢した。​​

  2021年08月24日

  コメント(22)

• 

  今日の声楽レッスンと昼寝

  ​今日散歩に出たら、頭の上は良いお天気だったが、南の空が妙に暗かった。和歌山方面紀伊山地のほうでは雨だったかもしれない。今日は暑かったからか、散歩も短めだった。声楽レッスンにでかける。3拍子系のリズムの練習をして、だいぶ感じはわかってきていると言われた。次にフレーズ感を大切にしてほしい。2小節ごとにブレスはするが、4小節まで一気に歌っているつもりでというアドバイスを受けて修正はできてきた。あとは細かいことになるがということで、レドレとかミレミなどの音符で、最初のレやミと最後のレやミのピッチを変えない。音が外れているのではないが、やや低めに入る。最初を100とすると次は95ぐらいになっている。こういう微妙な差が重なってくると、最後のほうでは低く感じてくるので、意識してピッチを上げること。ということだった。次の曲では装飾音符の歌い方が自信なさげで、ここが聞かせどころだから、堂々と歌うようにということだった。実際のところ、余裕をもって歌うところまでは言っておらず、音を外さないようにということだけで歌っている。家に帰ってはやり残した家事を片付けて、音楽系の練習をして、短時間昼寝をした。少し眠ると多少元気が回復する。ひんやりしてて、テーブルの下は安心できるのです。​

  2021年07月27日

  コメント(26)

• 

  ポップスコンサート

  ​シンフォニーホール（ネットより借用）今日は快晴という感じではなかったが、散歩に出かけた。なぜか、ミミズが道路にたくさん出ていた。コロは幸い無関心に通り過ぎる。午前中にすべての家事を済ませた。シンフォニーホールへサマーポップスコンサートを聞きに出発する。余裕をもって出かけたが、結構な人が行列していた。1部（映画とミュージカルの名曲にタンゴを添えて）ラ・クンンパルシータ雨に唄えばカサブランカオペラ座の怪人Memory（ミュージカル「キャッツ」よりリベルタンゴ（ビアソラ）２部（オーケストラが奏でる時代を彩るメロディ）葉加瀬太郎　　　情熱大陸（オーケストラアレンジ）井上陽水　　　　少年時代（オーケストラアレンジ）プロコイエフ　　ロミオとジュリエット時代劇音楽メドレー　必殺仕事人～暴れん坊将軍～大江戸捜査網ゴジラのテーマ聴き比べ服部隆之版　大島ミチル版　伊福部昭版アナと雪の女王メドレー今日は視線をかえてみました。​

  2021年07月26日

  コメント(22)

• 

  令和3年夏休み文楽特別公演第2部その６めぐり合わせ

  ​​​大井川の段（おおいがわのだん）深雪は、やっとの思いで大井川のほとりにたどり着いた。川越人足から駒沢一行はついさっき大井川を渡ったが、今は増水のため川止めになっていると告げられる。このままでは絶対追いつけないと絶望する深雪は川の標識に縋り付いて泣き崩れた。そこへ、戎屋徳兵衛が男を伴って追いかけてくる。徳「あなたを尋ねてこちらの人がこられたので、一緒にお連れしました。これは川止めになったのですか。」男はお嬢様と声をかけ、それが下男の関助だとわかる。深雪「関助か、やっとあえました。阿曽次郎様は川を渡ってしまわれた。どうしよう。」関「大丈夫です、私が必ず阿曽次郎様のところまでお連れするので、安心してください。ところで、私は浅香さんと手分けをしてお嬢さんの行方をさがしておりましたが、浅香さんが私の夢枕にたって、お嬢さんが嶋田宿にいると告げられました。はっきりした夢だったので正夢と信じて、こちらまでやってきました。浅香さんはどこにおられます。」深雪「浅香とはしばらく前にめぐり合い、やれうれしやと思ったのもつかの間、人買いの悪党に襲われました。浅香は私をかばって悪党を仕留めましたが、本人も深手をおって、私に守り刀と書付をを渡し、嶋田宿に実父がいるので、何かのときには守り刀と書付をもって相談にいくようにと言ってこと切れました。」徳「その守り刀と書付を見せていただけますか。」と徳兵衛はじっくりと眺めたあと、その刀で自分の腹をえぐる。何をすると深雪と関助は止めに入る。徳「大丈夫です。話を聞いてください。私は実は秋月様にお仕えしていたものです。奥女中と親しくなって、不義密通ということでお手討ちになるところを弓之助様のとりなしで、女と二人でお暇をちょうだいすることになりました。嶋田宿まで流れ着き、女の子が一人できました。妻は子供が2歳の時病死し、とても私では育てられないと、守り刀と書付を添えて、伯母に預けました。私はその後死に物狂いで働き、宿屋を営むまでになり、名前も変えました。その子がなんとまた、秋月様にご奉公して、お嬢様をお守りしたとはよくよくの因縁。先ほど駒沢様が残した目薬は、甲子の年生まれの男の生血でのめば目が見えるとか、私は甲子の生まれ。さあ、私の地を使ってください。」関助が持参の入れ物に血を入れて薬を飲むと、深雪の目は元通りになった。徳兵衛は、これで思い残すことはないとこと切れるのだった。（おしまい）その後、深雪は関助とともに大阪にある駒沢の屋敷にたどり着く。ちょうど大友の残党を討ち果たしてきた義興もやってきて、祝言を上げさせようといってもらえる。岩代は反対をするが、駒沢了庵の実の息子が、大友と岩代がやりとりをしていた証拠の手紙を見つけ出して、もってきたので岩代はとらえられ、お家は安泰となる。今日のおやつは、知り合いの人が送ってくれたこれなんだって。ぼくは見てるだけです。​​byコロ​

  2021年07月24日

  コメント(24)

• 

  令和3年夏休み文楽特別公演第2部その５手を伸ばせば届くのに

  ​​宿屋の段駒沢が自分の部屋で調度の貼り混ぜ屏風（種々の書画を適宜に交ぜて貼った屏風）を何気なく眺めていると、その中に自分が深雪に与えた「朝顔の歌」を書いたものが貼ってある。なぜこのようなところまで、自分の歌が伝わったのか不思議に思ったので、徳兵衛を呼び出し事情を聴くことにした。駒沢「先ほどは危ないところを助けられた。」徳「何事もなくてようございました。ただこれからも油断なさいませぬように。」あの屏風の歌は、中国地方の立派な家の出の女の人が、尋ねる人があるとかで家を出て、様々なところを探したがめぐり合えず、本人は苦労のために視力を失ってこの宿までたどりつき、今はその朝顔の歌を旅の人に披露して生計を立てているという説明をする。駒沢はもしや深雪ではないかと思い、その女の歌を聞きたいのでと座敷に呼ぶことにする。岩代が風呂から帰り、女の門付けを呼んだと聞いて、素性の分からぬものを身辺に置くのは問題と、意地悪を言うが、祐仙という人物もたいがい怪しかったと言い返したので、やむなく岩代も承諾する。深雪がやってきて、朝顔の歌を琴の伴奏で歌う。駒沢は深雪と気が付いてそばに駆け寄り声をかけたいが、岩代の手前ぐっと我慢する。歌が終わり岩代が「お前も根っからの、門付けではあるまい（琴を習うのは当時は良家の子女）、どうしてそんな生活をしているのだ。」と聞かれ、深雪がある男性と出会って、お互いが心惹かれ、夫と思い定めた。また明石で出会ってまた別れ諸国を探し回ったと言う話をする。（駒沢「そのほうが、それほど恋い慕っているということを、夫がしればきっと喜ぶだろう。」と伝え、深雪はその言葉に感激してさっていく。岩代が寝にいったので、駒沢は再度徳兵衛を呼び出し、さっきの女を呼び戻してくれと頼むが、ほかにお座敷があるので、今日は無理だと言われる。出立の時間が迫ってきたので、「女に渡してほしい。」まとまったお金と、甲子生まれの男性の生き血とともに服用すれば、どんな眼病にも効くと言う目薬、そして扇子を残して去っていく。深雪は深雪で、先ほど自分に声をかけてくれた男性のことがひっかかり、もう一度宿に戻ってくる。徳兵衛より、駒沢から預かったという品物を渡されたが、扇子について、何がかいてあるのか教えてもらうと「表には朝顔の歌、裏には宮城阿曾次郎こと駒沢次郎左衛門と書いてある。」と言われ。深雪「駒沢という方はどちらででかけました。」徳「大井川へ向かわれた。いったいどうしたというのじゃ」深雪「駒沢様こそ私が長年尋ね歩いた夫です。」というなり、こけつまろびつ大井川へ向かって駆け出すのだった。今日お客さんが来て、こういうのお土産にもらったんだ。でもブドウ大福は、ブドウは犬が食べると命にかかわるからって、味見もできなかったよbyコロ​​

  2021年07月23日

  コメント(26)

• 

  令和3年夏休み文楽特別公演第2部その4悲劇が喜劇になるとき

  ​嶋田宿笑い薬の段（しまだのしゅくわらいぐすりのだん）駒沢次郎左衛門（＝宮城阿曾次郎）は藩主義興の帰国に際しての先触れとなり、乗っ取り派の岩代多喜太（いわしろたきだ）とともに嶋田宿の戎屋に逗留している。岩代は二郎左衛門をこの旅の途中で暗殺してやろうと考え、手下の医者萩の祐仙（はぎのゆうせん）を呼び寄せた。祐仙はしびれ薬を持参して、これを飲ませて身動きできなくなったところを、殺してしまうと相談していた。岩代「しかしあいつは用心深いから、簡単に薬を飲むだろうか」祐仙「これには解毒剤があり、先にそれを飲んでおけば薬を飲んでもさわりはありません。毒見をしてもばれません。」ならそれでいこうと、部屋にあった茶釜にしびれ薬を投げ込む。しかし、戎屋徳右衛門が二人の様子をみていた。徳右エ門は、二人の様子は怪しいが、お武家様を問い詰めることはできないし・・・と思案ししびれ薬を投げ込んだ茶釜を別の茶釜と取り替え、その中に前に買った「笑い薬」を投げ込んでおく。次郎左衛門が公務から帰ってくると、岩代はさっそく「私の親しくしている医者の祐仙というものが、泊り合わせていて、旅の徒然をお慰めするためにお茶をたてて差し上げたいと言っている。」と強引に誘う祐仙が登場して茶を勧めようとしたところで、徳右衛門が現れる。徳「皆様方は街道の上り下り、当家を宿としてお使いくださいますが、飲食にについては必ず毒見をなさっています。こちらの様のお茶とて例外ではございません。もしものことがございましては、わたくしどもの落ち度になります。」と訴えた。岩代はにらみつけたが祐仙は余裕で「そなたのおしゃることはもっともじゃ、ならば私が自らこの茶を飲んで見せよう。」と茶を喫する。祐「ほら、何事もないであろうが。私に対して無礼なことを言ってこの始末どうつける」と居丈高になるが、笑い薬が効いてきて、突然げらげらと笑い出し、徳右衛門に怒りながら笑いが止まらない。岩代「おかしくもないことに何をげらげら笑っているのだ。駒沢殿に対して失礼であろう。笑うな！」と刀に手をかける。祐仙はびっくりして逃げ出す。祐「助けてくだされ。ハハハハハ。誰か医者を呼んできてくだされ。フフフフフ。」と走り去っていくのだった。岩代は計画が失敗してむしゃくしゃしているが、何も言うわけにいかず、風呂に入りに行く。ややこしい場所だっていうけど、安心して寝られます。今日お母さんはピアノで課題曲先生のお情けで、合格もらったんだって。次の曲は「煙が目に染みる」っていうらしい。それが終われば、次の本になるんだって。​

  2021年07月22日

  コメント(21)

• 

  令和3年夏休み文楽特別公演第2部その３一難去ってまた一難

  ​​浜松小屋の段（はままつこやのだん）その後苦労を重ねた深雪は、浜松まできたものの、視力を失い三味線をかかえて門付けをしながら露命をつないでいる。深雪の乳母浅香は巡礼となって諸国をめぐり深雪をさがしている。往来で深雪を見かけ、深雪様に似ているがまさか門付けなどするはずがないと声をかける。深雪は深雪で、あの声は乳母に似ているがこの落ちぶれた姿で合わす顔もないと思っている。浅香「私は人を探しているのですが、16～17で振袖をきて供もつれずに歩いている娘さん見かけたことはないですが。」深雪「それだけではわかりません。その方のお名前と生国はわかりますか。」浅香「名前は深雪様、生国は安芸の国です」深雪（この女性は乳母の浅香か、勝手に家出して迷惑をかけたうえ、落ちぶれてこのありさまどうして名乗ることができるだろう。私を探すのをあきらめさせねば）「そのような娘さん、しばらく前にどうしたわけか川に身を投げて死んだとききました。お気の毒ですが人探しはあきらめて、家に戻って菩提を弔ってあげたらいかがです。」浅香「なんと、亡くなられた！奥様が病に倒れても深雪様を探してくれ、私が死んだらせめて位牌の前にでも連れてきてくれと何度も言っておられたというのに、せめて位牌の前にでもお連れしたかった。」と嘆く。浅香は世話をかけたと声をかけ、さっていこうとしたが、何を思ったか木の陰に身を隠す。一人になったと思った深雪は「母上は亡くなられたとか、家を出たあげく母の死に目にもあえず、命日もしらず。なんと情けないことであろう。」と涙をながす。浅香は物陰から姿を現し「やっぱりあなたは深雪様、もしやと思って様子をみさせてもらいました。どんな姿になってもお会いできてうれしいが、あんまりの落ちぶれよう胸がはりさけそうです。乳母と出会ったからには、なんとしても阿曾次郎様の行方を探し出し添わせて差し上げましょう。」と二人はいたわりあいつつ、歩き出した。そこへ、人買いの輪抜吉兵衛が現れ、「この女は大金はたいて買った女じゃないか。もう逃がすものか。ついて来い。」と深雪を連れて行こうとする。浅香は仕込み杖で応戦して、吉兵衛を仕留めるが、本人も深手をおってしまう。浅香は深雪に「私にもしものことがあれば、島田宿に私の実父古部三郎兵衛（ふるべさぶろべい）というものがおります。私の守り刀を証拠としてもっていき、何かと頼みごとをしてください。必ず一度は家にお帰りください。」と言ってこと切れる​お母さん今日のボランティアの研修どうだった。児童虐待、おかしいなと思えば189（いちはやく）に電話するんだね。動物虐待も犯罪だよ。​

  2021年07月21日

  コメント(24)

• 

  令和3年夏休み文楽特別公演第2部その２笑える薬

  ​​省略された段の話（お家騒動関係など）秋月弓之助は安芸の国に戻り、一揆を鎮めた。藩主の勧めにより、深雪と大内家の家臣駒沢次郎左衛門（こまざわじろうざえもん）との縁談が持ち上がる。（次郎左衛門とは阿曽次郎が駒沢了庵の養子に入って名前を変えたもの）しかし深雪はそれが阿曽次郎であるとは知らず、ほかの人と結婚するぐらいならと家出をしてしまう。宮城阿曾次郎は鎌倉へと向かい、大内義興と酒を酌み交わしたり、打ち解けたところで諫言し、義興も本心に立ち返る。深雪は鎌倉をめざしていく途中で山賊（大友家の残党）に捕まえられて、人買いの輪抜吉兵衛（わぬけきちべい）に売り渡されるが、なんとかにげのびる。薬売りの段（くすりうりのだん）浜松の城下で、立花桂庵（たちばなけいあん）という医者が笑い薬を売っている。「親が死んでも、女房が間男しても、手代が金を持ち逃げしても、ゲラゲラ笑っていられる」という薬なのだが、たまたま通りかかった島田宿で宿屋を営む戎屋徳兵衛（えびすやとくべい）はたばこの火を借りた礼にと笑い薬を少し買ってやる。その後輪抜吉兵衛がやってきて、「女に逃げられた、もし見かけたら必ず知らせろ」と桂庵に言う（徳兵衛が買ったこの薬が、後で大きな働きをすることになる）​今日も猛暑日だが、やっぱり日向ぼっこもやめられないコロ熱中症には気をつけているよ​

  2021年07月20日

  コメント(22)

• 

  令和3年夏休み文楽特別公演第2部その１会うが別れのはじめ

  ​阿曾次郎が朝顔の歌を書いて、深雪に渡そうとしているところ。生写朝顔話（しょううつしあさがおばなし）（前提）時は鎌倉時代の話周防の若き領主大内義興（おおうちよしおき）は幕府のある鎌倉に滞在している。お家を乗っ取りを図る家老一派にそそのかされて、遊興にふけっている。本国にいてその噂を聞いた義興の生母園生の方（そのうのかた）は心配し儒学師範の駒沢了庵（こまざわりょうあん）に相談する。了庵は甥の宮城阿曽次郎（みやぎあそじろう）を鎌倉まで遣わして、説得させようと申しでる。京都に遊学中の阿曽次郎は宇治川近くで、安芸の国の家老秋月弓之助の娘深雪と乳母が、浪人者に絡まれているのを助けた縁で知り合い、お互いがひかれあう。阿曽次郎は深雪にありあわせの扇子に朝顔の歌をしたためて渡す。ところが、阿曽次郎を探して了庵からの手紙が届けられ、阿曽次郎は急ぎ国元へ向けて出発することになり、二人は名残を惜しむ。明石浦舟別れの段（あかしうらふなわかれのだん）明石の浦では多くの船が風待ちをしている。阿曽次郎が小舟に乗って通りかかると、ある船から朝顔の歌を歌う女の声が聞こえてくる。深雪の父弓之助も国元から急な呼び出しを受けて、一家で船にて安芸の国に帰るところだった。深雪は船に乗った阿曽次郎をみつけて、喜んで船に乗り込んでくる。二人は再開を喜ぶが、阿曽次郎は国元へ女を連れて帰るわけにもいかず、いずれ迎えに来るというが、深雪は承知せず、このまま一緒に連れて行ってくれないなら死ぬと泣き出す。しかし、このまま姿を消せば、深雪の親は心配するだろうから、せめて一言書置きをと深雪はいったん船に戻ったが、追い風が吹き出し、そのまま船は出発することになってしまう。離れて行く阿曾次郎の船をめがけて、深雪は朝顔の歌を書いた扇子を投げるのだった。シャンプー帰りのコロ（上海帰りのリルではありません）​

  2021年07月19日

  コメント(20)

• 

  我が家で取れたスイカと文楽豆知識

  ​今日は朝からぎらぎらとしたお天気の中、散歩に出かけた。暑いので、短めの散歩になった。家で小玉スイカを作っていたが、今日第一号が採れた。朝頑張って家事をして、11時までにすべて完了させた。昼からは文楽へとでかける。今回の演目は生写朝顔話（しょううつしあさがおばなし）豆知識この話は、本来は大内氏（戦国時代の守護大名）のお家乗っ取りを図る悪家老一派と、それを阻止しようとする忠義派との攻防、さらに大内氏に滅ぼされた恨みを晴らそうとする大友氏の残党がからんだ物語だった。その中で忠義の家来駒沢次郎左衛門と深雪との愛し合いながらすれ違う二人の恋模様をサブストーリーとして書かれたものだったが、お家騒動の部分よりすれ違いの恋の部分が人気を博して、現在はその部分が上演されることが多い。個人的な考えだが、昔の人形浄瑠璃は長時間朝から晩まで演じられるような長い物語なので、いろんな要素を取り入れて、目先を変えないと客に飽きられるということがあったのではないかと思われる。今回もラブストーリーの部分を中心とした段をピックアップしての公演になっている。お話の本編は明日からぼちぼちご紹介ということで。私が文楽から帰ってくると、コロは私に付きまとって、おやつをせがむ食事の後で朝のスイカを冷やして食べたが、とても甘くておいしかった。これをコロにもわけてやったが、とても満足そうな顔をしていた。スイカをたべて、満足そうに転寝しているコロ​

  2021年07月18日

  コメント(22)

• 

  今日はお天気急変と声楽レッスン

  ​今日は薄日のさしたようなお天気で、晴れて行くのか雨になるのか判断が付きにくかったが、少し早めに散歩に出かける。公園は少しだけで、道路を大回りしたり行きつ戻りつして、散歩をした。公園はいつも一定期間ごとに草刈りをシルバー人材センターの人が委託をうけて草刈りをしているが、この2か月以上放置されているので、草ぼうぼう状態になっている。散歩を終えて、朝食の片付けと洗濯物干しなどをして、歌のレッスンに出かけた。布団なども干したかったが、用心のためやめておいた。「夢路より」リズム感、フレーズのつなぎ方よくなっている。表現力をよりつけるように、歌詞にかかれた情景を想像して、その中の登場人物になったつもりで歌ってみること。「愛の歓びは」名詞、動詞、形容詞など主要な品詞ははっきりと発音、冠詞とか前置詞などは軽く発音すること。装飾音符の歌い方のこつを教えてもらった。帰る途中で、スマホに12時ごろには雨が降ってくるというお天気情報がはいっていた。家に帰ると友達から、荒川の桃が送られてきた。今年はこれも不作だったらしい。ちょうど食べごろの具合だった。12時ごろになると、予報通り激しい雨が降り出し雷もなりだした。コロは雷には無関心なようだった。雨が降ってきたので、予定していた洗濯をするのは中止して、ボランティアの会計の整理と活動報告を記入した。お隣は朝から工事で、雨のときだけ作業は中止していたが3時過ぎに雨が止んだら仕事を再開させていた。​

  2021年07月13日

  コメント(26)

• 

  セミが鳴き始めたと色鉛筆レッスン

  ​​​今日は朝から良いお天気になった、公園につくと、セミが一斉に鳴き始めていた。今まで雨だったので、鳴かなかったのだろうか。今日は逆方向から散歩をして、暑さもひどかったので少し短めの散歩になった。今日は色鉛筆レッスンの日なので、最低限の家事だけして出発する。今回は新しい課題に挑戦ということで、夕焼け空と逆光の中での木の描き方を教えてもらった。全体の絵の中で木の部分は描けたが夕焼け空は濃い赤から段々にオレンジとか黄色がかった感じをだすために、何色も色を塗り重ねて行くことになるが、その練習をして、宿題は空を仕上げてくることになった。今日はお隣の工事をしていたがお向かいは休みのようだ。家に帰ってから、やり残した家事をして30分ほど昼寝をする。音楽関係は楽譜の持ち運びで軽いが、絵のほうは、色鉛筆100本を持ち歩くのと、その他の材料も持っていくので、結構重くてかさ高い。​​​

  2021年07月10日

  コメント(22)

• 

  今日の声楽レッスンリズムを感じる

  ​足の間にあるのは歯磨き代わりのガムです。なんやかんや言いながら、ちゃんと食べて歯磨きしています。今日の午前2時ごろに激しい雷雨があり、それで目が覚めた。幸いコロはおきださなかったのでよかった。6時前に起きたら、雨はやんで青空が見えだしたので散歩に出かける。行く途中でまぶしいぐらいの晴天になった。今日は声楽レッスンの日なので出かける。前回言われた、どの音でも同じ響きでということを意識して歌う。自分で意識すれば、何とかどの音でも同じような響きで歌えるところまでにはなったが、気を抜くと響きが下がる。次に同じ音で長く伸ばすときの歌い方について、ただ直線のように延ばすのではなくて、リズムを感じて伸ばすこと。サビの部分とその他の部分の声量について、今の歌い方ではあまり差がないから、まずさびの部分思い切り歌ってみて、そこから逆算して、どの程度の声量で入るべきかかんがえること。2曲目について、低音でのアクセントのついた音、これも響きに注意しながらしっかり出すこと。ということだった。練習すればなんとかそれだけの結果は出せるから、こつこつと頑張っていきたい。家に帰ってやり残した家事を片付ける。明日あたりから、月末まで少し予定に余裕ができるので、のんびりしたいな。​

  2021年06月15日

  コメント(20)

• 

  今日の声楽レッスンとワクチン情報

  ​今日は快晴ということはなかったが、蒸し暑い朝だった。公園を1周して最短コースで帰ってきた。朝から声楽レッスンがあるので、朝の食事の片付けと洗濯物干しだけはして出発する。「夢路より」歌詞の発音は良くなった。ブレスは早めにして、リズムをくずさない。高い音のときに声が自然と大きくなるが、言葉の重要度を考えて「てにをは」程度の助詞ならば軽く歌うこと。サビの部分のリズム感を強く出すこと。低音、中音、高音で常に同じ響きで歌うこと、低い声は地声になりがちだがそれは間違い。「愛の歓び」相当うまくなっているが、これも低音の響きを保つこと（高音を出すことに目が行きがちだが、低音をきれいにうたうこと）ゆっくり歌うところは聞かせどころなので、堂々と自信をもってうたうこと「パリカナイユ」テンポの速い曲なので、歌詞をはっきりと聴衆にわかるように歌うこと。振りとつけると言うアイデアは良いが、まずどのような表情がふさわしいか考えてみること。どんな歌でも、音域で響きを変えないように（これが意外と難しい、低音を大きく出そうとすると地声になってしまう）また発表会のような場所では、客席にいる観客に届くように声を遠くに飛ばさないといけない（声楽ではマイクは使わないので、ただ大きいだけではなく、小さくても届く声が必要）ということでいろいろ勉強するべき点がわかってきた。家に帰ってからやり残した家事をざっと終える。今日はうちの家族が2回目のワクチンの接種を終えた。一人はまだ特段の変化はない（1回目は翌日注射の跡が痛かった）職場関係で打った家族は、打ったほうの腕が上に上がらないのと大変眠いということだった。​

  2021年06月12日

  コメント(16)

• 

  色鉛筆レッスンとコロの散歩

  ​MIKAKOメソッドによる課題作品「今日も明日も」今日の午前1時半ごろにコロが鳴きだした。警戒鳴きの感じだったので様子を見に降りて行くと、ピーターパン君の家の駐車場に止めた車が、ヘッドライトをつけていて、その光がリビングの窓から差し込んできている状態だった。私が部屋の電気をつけると、車は出て行った。すぐコロが落ち着いたので再び私は寝室にいった。しばらくするとバイクがやってきて、ピーターパン君の家のほうで止まった感じ。またコロが鳴きだしたので、2階から様子を見ると、テールランプを点滅させているのが見えた。ふたたびリビングの電気を点灯させる。またコロをなだめてやっと寝に入る。朝は早めに起きて空の様子をみたら、雨が降っていないので、コロを散歩について行こうと出発するが、途中で雨が本降りになったので散歩を断念して帰ってきた。朝から、色鉛筆レッスンにでかける。今日は葉っぱのついた木について、すべて枝から生えているつもりで、葉っぱをかくこと。羊の足元は影になっているはずなので、そこの草は暗めになど、細かいことに気を配るように教えられた。そしてなんとか完成した。次の新しい課題について下書きをかいてくるようにという宿題だった。1時には家に帰ったが、朝からの雨はやむことがなく降り続いていた。あとは空模様との戦いで、4時過ぎに雨雲が切れるというので、夕食の支度を早めにして、4時まで時間をつぶし、小雨になったところで、散歩に出かけた。そして、雨に降られずコロを散歩させることができた。今日は夕方に散歩に行けて、うれしかったです。やっぱり広いところを歩くのは楽しいですね。​

  2021年06月05日

  コメント(22)

• 

  今日の声楽レッスンとおねだりコロ

  ​​声楽の先生の庭の一部今日は朝から10度と少し寒かった。公園1周と少しして、大回りして散歩を終了する。朝食の片付けと洗濯物干しをすませて、声楽のレッスンにでかける。今日声楽の先生の自宅でのレッスンとなった。フェイスシールドと合唱用マスクで、飛沫防止をして、ガラス戸を隔てて歌うと言う形になった。全曲を歌ってみたが、本番でも自信をもって歌えるレベルは2曲ぐらい（「椰子の実」と「この胸のときめきを」）歌いこめばなんとかなりそうなのが1曲「パリカナイユ」拍数やリズム感が身についていないのが残り3曲ということで、なんとか仕上げないといけない。家に帰って、掃除などの続きをしたあとで、まだまだの中の1曲を集中的に練習している。先生のお家はバラをたくさん植えておられて、バラ専門の庭師の方に見に来てもらっているとか言っておられたが、まだ少し時期が早いようだった。一生懸命お母さんにおやつをおねだりしているところです​​

  2021年04月27日

  コメント(22)

• 

  2021年4月公演第2部その６再興ののろし

  ​紅流しより獅子ヶ城の段（べにながしよりししがじょうのだん）和藤内がいつものように、川の流れをみていると、赤く染まっているのに気が付く。「話がまとまらなかったか。敵ときまれば母を早く助け出しにいかないと。」と城内へと躍り込む。そして奥までたどり着いて甘輝に対面する。和藤内「母親に縄をかけてまで、味方してくれと頼んだが、俺が気に入らないのか。妻の縁からしても味方になるはず。」甘輝「女房の縁にひかされて、味方するような男ではないわ。妻さえいなければ味方していたろう。」二人がにらみ合い一触即発の状況になった時。錦祥女が現れる。「川の水面の紅をよく見てください。」と胸を押し広げると、そこには懐剣が突き刺さり鮮血がほとばしっていた。和藤内も母も驚き、妻を殺そうと思い詰めていた甘輝も思わず動揺する。錦祥女「私が命を捨てれば、父と弟のの望みもかない。夫も人のそしりを受けずに堂々と味方ができます。」甘輝「そなたの自害決して無駄にはしない。妻が一命をもって義をすすめるからには、和藤内殿を大将軍となし、名前も延平王国性爺鄭成功（えんぺいおうこくせんやていせいこう）と改め衣装を改め、戦いののろしをあげましょう。」二人は装束を改める。これをみて。母「錦祥女、そなたの自害で四百四州が平らかになる。この上母が永らえては、先ほどの言葉が噓になる。」と錦祥女の胸に刺さった懐剣をとってのどをつく。和藤内は思わず駆け寄ろうとするが、それを留めて「二人とも嘆くまい。韃靼王の面々が妻の敵、母の敵と思って気を緩ませず戦いなさい。これが私の最期の教え。」和藤内と甘輝は涙をこらえながら、戦の支度をはじめるのだった。(それから後のお話）その後二人は、皇子とともに山中に潜んでいた忠臣呉三桂と合流し、韃靼王を追い払い、李将軍を打ち取り明を再興する。お母さんが、しんどいって言って寝てたので、僕心配です。体温が低いんだって。明日散歩に連れて行ってもらえるかな。​

  2021年04月16日

  コメント(22)

• 

  2021年4月公演第2部その５義理と名誉と

  ​五常軍甘輝館の段（かんきやかたのだん）錦祥女は母を盛んにもてなし、丁重に扱う。そこに甘輝が帰館する。「韃靼王よりおほめにあずかり、加増された。しかも大役を任されて見事な衣装まで下された。」祥女「それはおめでとうございます。実はわたくしのほうもかねてより会いたいと思っていた父が、訪ねてきたのです。ただ、国王の通達もあり、父たち男性はとりあえず引き取ってもらい、父の後添い私の継母にあたる方だけ、失礼ながら縄をかけて城中にとどめおいています。」甘輝「そうか、縄をかけて城中に入れたのは良い思案。国王の耳に入っても大丈夫だろう。わざわざやってきたその人に、まずあいさつをしようではないか。」そこへ母が現れる。甘輝は「国の定めでご不自由をかけるが、心置きなくおくつろぎください」と丁寧にあいさつする。母「我々が日本からやってきたのは、娘が恋しいばかりだけではありません。栴檀皇女が日本に逃れてき韃靼の侵略で明が大変なことになっていることを知り、夫鄭芝龍と息子和藤内は、何とか明の再興をとこの地へやってきました。しかし多くの人は、韃靼王の威風になびき、誰を信じてよいやらわからず、親子の縁を頼りにこちらへ参りました。どうか味方になってください。」甘輝「唐土でもその名を知られた鄭芝龍が妻の父でしたか、和藤内もこちらでは噂になるほどの武勇の人。私も明に仕えていたもの、お気持ちは十分わかりましたが、しばらく時間をください。」母「こう口に出したからには、他人に漏れ聞かれると困ったことになります。いやならいやと今すぐ返事をください。」甘輝「わかりました。私はお味方をいたしましょう。」というなり、錦祥女を引き寄せて、胸に刀を突き立てようとするので、母は身を挺して祥女をかばう。母「私の頼みが気に入らなければ、いやだと言えば済むこと。妻の縁でいやいや味方するのが業腹でこのようなことをするのですか。」甘輝「全く違います。韃靼王から呼び出されて、鄭芝龍とその息子の和藤内とかいうものが、明の再興ということで、人を集めているそうな、騒ぎが大きくならないうちに、討伐してこいと命令を受けました。必ずやっつけてきますと言って帰ってきましたが、まさか妻の父や弟とはしりませんでした。ここで、韃靼王に反旗を翻しても、、妻の縁で寝返った軟弱ものとそしりを受けるかもしれません。自分の名誉のため、この行動は妻の縁ではないと知らしめるために、祥女を殺します。わかってくれるな。」祥女「あなたの足かせになるようなら、命は喜んで差し出しますから、思う存分戦ってください。」母「私が頼み事をしたばかりに娘が殺されたら、継母は継子を見殺しにして望みをかなえたと人から言われるでしょう。娘が殺されるのをこの目で見るよりは、私を殺してください。」甘輝「母上がご承知にならないのであれば、この話はなかったことということですね。そのこと伝えて母上を鄭殿のもとに送り返さねば。」祥女は、「かねてより話がならなければ城の川に紅を流すと話しています。私が結果を伝えましょう」と、悄然とさっていく。​​祥女に切りかかる甘輝​

  2021年04月15日

  コメント(20)

• 

  2021年4月公演第2部その４母は軍師

  ​訪ねてきた鄭芝龍と別れた当時の父の絵姿を見比べている錦祥女楼門の段（ろうもんのだん）和藤内一行が獅子ヶ城についたのは、夜も更けた頃であった。鄭芝龍「聞きしに勝るこの要害、警護も相当に厳しい様子。こんな時刻に日本からやってきたと言って、甘輝が不審をもたずに会うと言うだろうか。」和藤内「最初から頼むは我が身一つ、いやか応か相手に聞いて、いやというなら味方につけた兵士ともどもひと暴れして、勝負をつけよう。」母「そもそも、韃靼国を追い払い明の御代に返そうと言う大義を立てたからには、自分の気持ちを抑え、人を納得させて従え、たとえ雑兵の一人でも味方につけることが大事ではないのか。喧嘩腰で物を言ってどうするのじゃ。」と和藤内を制する。和藤内は城門に向かって、大音声で「我々は日本からやってきたもの。五常軍甘輝公に会いたい開門されよ」と呼びかけるが、甘輝は留守なので無理と言われる。「それでは奥方にあいたい。」と言ったら。「奥方など、家中でもめったに顔を合わすことのないものを、会わせてくれとは怪しい奴」と鉄砲隊にねらわれる。表の騒ぎを聞きつけて、錦祥女は楼門に上がり上から和藤内たちに呼び掛ける。「私は甘輝の妻、錦祥女。日本からやってきたと聞いたので、懐かしく事情を伺いたい。」鄭芝龍は、自分は錦祥女の実の父で、甘輝に頼みごとがあってはるばるやってきたと訴える。錦祥女は懐かしくすぐにも城内に入れて、語りあいたいと思ったが、父という証拠を見せてほしいと伝える。鄭芝龍は、自分が日本へ去るときに形見として残した絵姿があるはず、その顔と引き比べてみたら父とわかると言った。錦祥女「たしかに絵姿に間違いはなく、父であるとはわかったが、韃靼王の通達で、親類縁者といえども、他国の者は城には入れてはならないと言われている。夫の留守に勝手なことをするわけにもいかず。」と悩んでいる母「たしかに王の通達と言われれば、どうすることもできないが、この年老いた母一人、何なら縄をかけてでも通してほしい。こんな年寄りに大それたことができるはずもない。。」獅子ヶ城の兵士たちも、縄をかけて通すとなれば、あとでとがめられてもなんとか言い訳できるだろうということで、話がまとまりかける。和藤内「日本からはるばるやってきた母親に、縄をかけさせるなどどんでもない。交渉は終わりだ。」母「大義の前には、無念をこらえて頭を下げなければならないことはいくらでもある。お前のような考えでは大義を貫くことはできない。この母にまず縄をかけなされ。」と言って、縛られたまま城内へ一人入っていく。錦祥女「私が母上を責任をもってお預かりします。頼みごとについては、夫がなんとかうんと言うように私からも説得しますが、結果がよければ城の周りを流れる川に、白粉を溶いて流しましょう、だめなら紅を溶いて流しますので、様子をみていてください。」と言って去っていく。お母さん文楽面白かった？ぼくちゃんとお留守番していたよ​

  2021年04月14日

  コメント(18)

• 

  2021年4月公演第2部その３まずは虎退治

  ​写真はネットより借用パトラの独り言和藤内が勇猛な武将であることは、史実からも間違いはないようだが、この物語では母親の言動が興味深い。力に任せて勝負を急ぐ息子と、戦いとはどうあるべきかということを教え諭す母、母は一流の軍師であるように感じる。千里が竹虎狩りの段（せんりがたけとらがりのだん）3人は唐土に上陸した。さてこれから、どのように手勢を集め、同志を募るかということになり、鄭芝龍は「自分がこの地を去って20年、代も変わり人の心もどう変わっているかはわからない。私が日本を去るときに娘を乳母に託してきたのだが、生き別れたとはいえ親子は親子、信じられるのはこの娘しかない。今は、五常軍甘輝（ごじょうぐんかんき）の妻になっているそうだ。彼らが住む獅子ヶ城をめざそう。」というので、目立たないように、芝龍は一人で和藤内と母とは二人で城をめざすことになった。二人は千里が竹と言う大きな竹藪の中に入りこんだ、相当歩いたと思われる頃、鳥も鳴かず、不思議にあたりが静まったと思うと、突然大きな虎が飛び出してきた。和藤内は母親をかばい「虎とはいえ大したことはありません、私がこれをやっつっけますから大丈夫です。」と虎を殴りつけようとする。母親「畜類と戦って、大事な体を痛めてなんとする。戦うべき相手が違うであろう。ここは私の肌守りがある。神国日本の神々の威光必ず虎にも通じるはず。」とお守りを和藤内に渡す。お守りを見てたちまち虎はおとなしくなり、和藤内に従う様子を見せる。そこへ虎狩に来た兵士たちが登場する「（日本の衣装をきた二人をみて）変な格好しているそこのやつ、その虎は李将軍に献上するために、我々が追いかけていたもの、こちらへ渡してもらおうか。」いや渡さぬということで、和藤内と虎が暴れまわり、兵士たちは降参する。「我こそは鄭芝龍の一子和藤内というもの、韃靼王を倒さんがためにこの地へやってきた。命が惜しくば味方になれ。」兵士たち「こちらも命惜しさに韃靼王や李将軍のいうことを聞きているだけです。味方をさせていただきます。」と投降してきたので、兵士と虎を引き連れて、和藤内たちは獅子ヶ城をめざすのだった。​

  2021年04月13日

  コメント(18)

• 

  2021年4月公演第2部その２いざ出陣

  ​これまでのお話明国の将軍李蹈天（りとうてん）は韃靼（だったん）（実は清のこと）と手を組んでクーデターを起こそうとしていた。呉三桂（ごさんけい）という将軍はそれを見抜いて、皇帝に諫言するが、かえって、皇帝に疎まれて更迭されてしまう。ついに明は韃靼にせめこまれてしまい、呉将軍は必死に抗戦するが皇帝は殺された。皇帝の妹栴檀皇女（せんだんんこうじょ）は呉将軍の妻柳可君（りゅうかくん）に守られ、なんとか船に乗って海上へとおちのびた。平戸浜伝いより唐土船の段（ひらどはまづたいよりもろこしぶねのだん）鄭芝龍（ていしりゅう）はかつて明に仕えていたが、皇帝に諫言して不興をかったために、明を去った。日本で老一官（ろういっかん）と名乗り、妻をめとり、和藤内（わとうない）という息子を儲けた。芝龍は息子に自分の持っている兵法の知識、武術などを教え込んでいた。和藤内とその妻小むつは、浜伝いに貝や海藻を拾っていたら、はまぐりと鷺が争っている姿を見る。サギはくちばしで貝をこじ開けようとしハマグリはくちばしを挟んで水に引き入れようとして、争いに夢中になっている。周りの危険ことなど忘れている様子を見て、和藤内は噂にきく明と韃靼の争いに思いをはせるのだった。ちょうどその時はまに、唐土船が吹き寄せられる。何事かと二人が見ていると、服も汚れやつれた姿ではあるが、高貴そうな女性が船の中から現れる。そして中国の言葉で何やらと話しかける。和藤内は父から中国語を教えられていたので、その女性が栴檀皇女で明で起こったクーデターを逃れて、ここへやってきたことを知る。芝龍と妻が浜にやってきたので、事情を説明する。芝龍は皇女に「私は昔明に仕えていた鄭芝龍というものです。覚えはありませんか。お話を伺ったからには、私と息子が唐土にわたり、明の昔に立ち返るようひと働きいたしましょう。ご安心ください」というと皇女は「あなたが話に聞く鄭芝龍ですか、頼みます」と涙を流す。こうして、鄭芝龍親子と芝龍の妻は唐土に渡ることになり、皇女は小むつが日本で世話をすることし、吉報をまつということになった。​

  2021年04月12日

  コメント(14)

• 

  サクラ猫ちゃん誕生と2021年4月文楽公演第2部その１中国の英雄

  ​​今日も朝は6度という寒さの中散歩に行ってきた。公園１周半と最短コースで帰ってきた。地域猫のお世話をしている女性たちにコロはあいさつする。散歩をここでし始めてから、ずっと見かけているのは、サバトラと黒の猫、この子たちはほぼ毎日きているが、ほかにも数匹がきている。黒猫は耳がカットされているサクラ猫で、サバトラが母親で黒は娘だと言う。サバトラは何回も子供を産んでいて、子供は保護して譲渡しているということだったが、サバトラはなかなか捕獲機には近づかないらしい。ところが、今回捕獲機に入ったので、避妊手術をしたということで、サクラ猫になっていた。相当に気が強そうなこだったが、無事手術が終わってよかった。昼からは文楽にでかける。今回の演目は「国性爺合戦」（こくせんやかっせん）（豆知識）実在の人物を主人公にした物語鄭成功は中国人海商で平戸を根拠地として活動した鄭芝龍（ていしりゅう）を父に、平戸川内の田川マツを母に1624年平戸で生まれた。父・芝龍は平戸老一官と称し、数千名の配下をもつ海商船団の頭領で、後に明朝の招きに応じて帰順し明朝に仕えることになる。その後鄭成功も7歳の時、芝龍の招きにより単身渡海すると、15歳で南京大学に入り学び、21歳の時には明王・隆武から明の皇帝の姓である「朱」を称することを許され、朱成功の名を賜ることになる。明の国姓である朱姓を与えられたことから、人々は彼を国姓爺（こくせんや）と敬称した。明王朝を再興する足がかりとして、鄭成功は台湾を 拠点化することとし、台湾を占拠中のオランダと戦い勝利をおさめ、台湾に政府を設置し法律を定め開拓を行い、民を養い大いに時運の挽回を図 る。しかし、1662年ついに熱病のために39歳という若さで亡くなった。中国、台湾で、侵略に抗して戦った英雄といわれている。近松門左衛門はこの史実にある程度沿いながらも、違う筋立てで話を創作したため、国姓爺ではなく国性爺としたと言う話もある。​​

  2021年04月11日

  コメント(24)

• 

  僕すねていますが何かと色鉛筆の宿題

  ​今日も朝方は10度を切るということでそれなりの準備をして、散歩に出かけた。公園1周大回りコース。駐車場を通り抜けて歩いている60歳以上に見える男性がいる。スキンヘッドで派手な柄のマスクをしている。スーツの感じと言いい、政治結社の総裁という感じで、二度見をしたくなるような人だが、コロが必ず吠えるので気を使う。その他にも健康のためということで、うしろ向きに歩いている女性がいるが、これにもコロは吠える。何か普通ではないと言う感じがするのだろうか。朝から掃除と洗濯をする。洗濯は3回する。今週は出かけたり用事が多かったので、健康体操を再開しているのだが、私は休んだ。音楽の練習も休んで、色鉛筆の宿題をする。自分でいろんな色を組み合わせて、森の木の色を何種類か作って、森を描いていくということだった。何種類か自分で色を作ったが、同じ組み合わせばかりを並べると、その部分が平面的になるので、全体としての統一感を保ちながら、一本ずつの個性も出していくということで色塗りをした。とりあえずは軽く描いてみようと、ざっと描いたが、欲が出て頑張って時間をかけて色塗りを8分通りまでは仕上げた。3時間ぐらいかかった。いったんここで絵のほうは終了する。また、しばらく時間を空ければ、今は気が付かないところが見えてくるので、その時にさらに修正をかけようと思う。上の写真は、夜8時ぐらいに表で人の声がするので、様子をを見たいとコロが言う。私が窓を開けて外の様子を見ると。お向かいのお家に遊びに来ていた娘さん一家がお孫さんを連れて帰ろうとしていた。そこにコロがでていって吠えたりしたら、迷惑になると思い、外に出さなかったのでコロがすねているところ。​

  2021年04月10日

  コメント(20)

• 

  桜は花盛りと衣類の整理完了

  ​今日は朝からお天気だが、明け方の気温は8度というのでコートは必要だった。桜はだんだんと花開いているが、コロは一向に関心がない。今日は午前中に掃除と洗濯をすませる。昼からピアノの練習をする。先生のアドバイスである程度弾きなれた曲については、うしろのほうのまとまりをまず練習して、次にもう少しずつさかのぼって練習を繰り返していく。最後に最初から通して練習すると、曲をしっかり覚えることができるので、一度やってみてくださいと言う方法で練習をしている。声楽については何とか全曲を歌詞については暗唱できる状態になった。高齢者の誕生日プレゼントについて、今年度一番最後の人に届けに行った。帰ってきて、合服と冬服の入れ替えと整理をすませた。とはいえ、まだ寒の戻りがあるかもしれないので、冬ものも少しだけ残しておく。タンスの中も一番上は厚手長袖など4月用の衣類、2段目は5月から6月にかけて、次は6月から7月次はという感じで分類しておいた。掃除もしたかったが、忙しかったので、明日することに決めた​

  2021年03月28日

  コメント(20)

• 

  声楽レッスンと衣類の入れ替え準備

  ​今日はあまりお天気は良くなかったが、散歩に出かけた。風は少し冷たいと感じた。公園１周半と大回りコース。朝から声楽のレッスンがあるので、キッチンの片付けと洗濯物干しは早めに済ませた。今日はイタリア語の「愛の歓びは」の装飾音の部分をどのように歌うかということと、感情の込め方についてを練習した。イタリア語の発声は明るい響きでということだった。次に「パリカナイユ」ちょい悪な人が芝居気たっぷりに歌う感じで、発声とか、リズムとかを四角四面に考えすぎないでということだった。家に帰って昼ごはんの後は掃除の続きをして、軽くピアノの練習をする。何度も弾いていると、メロディの流れがなんとなく腑に落ちてくる、頭の中で消化されてくる感じがするということがあるが、そういう気分を少し味わえた。気候ももう厳寒ということはなくなったので、真冬にきていた衣類で、クリーニングに出す予定のものをまとめてみた。コロナの関係で改まった外出というのが極端に減ったので、このシーズン全く着なかった衣類も片づけた。合服を出してきて、空いた部分に入れ替えた。​

  2021年03月23日

  コメント(23)

• 

  今日はお母さんは美術館僕は良い子でお留守番

  ​​今日はお天気は良くなかったが、雨が降っていないので散歩に出かけたが、薬のせいか最短コースでの散歩だったが、歩き方には異常はなかった。以前に言っていた個人美術館が横山大観と川合玉堂と川端龍子の作品展をしていて、日曜日でおしまいということなので、今日出かけてきた。電車乗ったら、15分で美術館に到着するから便利だ。横山大観は、富士の絵や水墨画など一度は目にしたものもあったが、この葉を透かして見える景色と、百合の花の感じが、色鉛筆を使う参考にしたい感じがした。左端の漁夫たちが船を曳いている感じが、漁村の風景とあいまって、私には暖かいものに感じられた。これは2018年に作製された日本画家長谷川透氏による唐獅子図屏風の写し。撮影可能ということで写真をとったもの。上の写真は絵葉書だが、美術館のライン友達になれば、来場すれば1枚は無料でもらえる。また大阪府の住民である証明があれば、さらに1枚の絵ハガキが無料でもらえるということで、2枚ピックアップしてみた。​

  2021年03月13日

  コメント(20)

• 

  修行中の僕ですが何かと色鉛筆レッスン

  ​どんな姿勢でも眠れると言う訓練中ですが何か今日も起きた時から雨が降っていたので、散歩は断念して、朝食の片付けと、洗濯物を干して、色鉛筆のレッスンにと向かう。緊急事態宣言が一応解除になったからか、今日は6人がレッスンを受けにきていた。前回までの課題を今日仕上げることができた。MIKAKOメソッドによる色鉛筆の課題そして新しい課題は山と野原なのだが、自分で色の組み合わせを考えて、色を作り出だしていくところがみそのようだった。空の色も今回は自分で色を組み合わせて、しっくりするものを選ぶということになった。とりあえず下書きを作成して、空を塗りかけたが、家で空を描き上げてくると言うのが宿題になった。帰る途中で雨が上がってきた。家には13時にたどり着いて、大急ぎで昼食を食べて13時半に散歩に出かけて公園を1周する。帰りかけるときには再び大粒の雨が降ってきた。コロっは満足したのか、よく眠った。帰ってから、家事をして気が付いたら3時を回っていた。忙しい一日だったが、色鉛筆画を完成できたのがよかった。​

  2021年03月06日

  コメント(22)

• 

  暖かいので警戒心が緩みますと今日の声楽レッスン

  ​暖かいので警戒心も緩みます朝から相当暖かだった。公園を1周して少し遠回りをして帰る。今日は声楽レッスンの日なので、朝食の片付けと洗濯ものを干してレッスンに出発する。「夢路より」音符を延ばしているところでもリズムを意識すること。4小節1フレーズのつもりで次につなげるつもりで歌うこと。音が高くてもそこの歌詞が助詞や助動詞など重要でない場合は、軽く歌うこと。サビの部分を歌い終わったら、切り替えてあっさり歌うほうが余韻がある。というような歌い方のコツを教えてもらった。家に帰ってお昼ご飯をべてから、いつもするルーチンワークをこなして、今日も一眠りした。起きてからは会計のチェックに入った。提出期限があるので、個人の建て替えは、できるだけ早く精算してもらうよう連絡した。22日のコロの誕生日には、普段よりも肉の量を多めにして、野菜を減らした食事をあげた。​

  2021年02月23日

  コメント(21)

• 

  お母さん頑張ってと声楽レッスンと30年後の回答

  ​今日も比較的朝は暖かだった、快調に公園を回り散歩をすることができた。朝からは歌のレッスンなので、朝食の片付けと洗濯物干しだけをして出かけた。出かけようとしたときに、いつも話居ている長い付き合いの工務店の人がやってきた。カーポートと車庫のシャッターを新しくするつもりで見積もりをお願いしてたので、来たようだ。ちょっとタイミングがずれていたら、会えなかったのでよかった。レッスンでの課題は、低い音でも地声にならず、高音を出すときに響かせている部分での響きで歌うこと。以前は高い音を出せるようになるのが、進歩かと思っていた。たしかにそれもあるが、低い音をきれいな響きで出すと言うほうがむつかしい。ブレスをしても音と気持ちはつながっていることを忘れずに。これも気持ちをつなげることを考えると、ブレスができずに、音が続かなくなるので結構むつかしい。イタリア語の発音を正確に。家に帰って、残りの掃除の続きをして、セキュリティのテストランプがついているので、家中の窓と戸を開閉して、システムに異常のないことを確認した。私が高校1年のとき同級生で、文学青年という感じの子がいた。私も読書が好きなので、結構話は合ったような気はする。その子が「うちの兄貴（19歳）は、毎晩包丁を研いでいる」と何かの話のときに言った。当時のは私の経験値で考えついたことは、自殺願望がある人なのか、当時の新左翼というような人で、武装闘争とか考えている人なのか。こういう人が家族にいたら大変だろうなという気はしたが、あまりつっこんでもいけないと言う気がしたので、質問はしなかった。その後就職をして30年たったころ、私は会計関係の仕事をする部署に配属された。そこで新たに同僚になった人が、私の出身高校などを知って「その高校なら〇〇という人知りませんか」（○○は文学青年の名前だった）私「知ってます。同じクラスでした。」「中学校で彼とは友達でした。頭のいいやつだったけど、兄貴が本物のヤ〇〇だったんですよ。」文学青年が、ほかの子と少し違っていたこと、何となく陰があると言う印象を持ったことなどを思い出した。私の想像よりもっと重いものをもっていたのだと、30年以上たってやっとわかった。​

  2021年02月09日

  コメント(24)

• 

  梅が咲き始めた公園と色鉛筆レッスン

  ​​今日も冷え込みは厳しかったが、お天気は良かったので気持ちよく出発した。公園1周と大きくＵターンして帰るコースをとった。公園の梅はぼちぼちと咲き始めている。今年のカルガモさんの中には、気の強い多分雄がいるらしくて、何かといえばほかの雄を追いかけまわして排除している。今日は色鉛筆レッスンの日なので出かけるが、電車なのではやはり少し人が少ないかなという感じはした。前回空と建物を仕上げた。今回は木を全部描いて、次に黄色い花の咲いている野原というのを今までとは違った技法で描いていくと言うところまでのレッスンになった。塗る面積が大きかったので全部塗ってくることが宿題になった。もうあと1回で問題がなければ完成するような気がする。家に帰って昼食を食べたら次にボランティアリーダーさんと校区の幹事として、会計をどうするかと話し合った。コロナのせいで、会議も中止などで必要な書類も配布されていない状況だし、3月に大きな収入と支出があるのが、例年通りかどうかも今は判断がつかないので様子を見ることになった。緊急事態宣言が終了するのか続くのかで大きく話は変わってくる。この1週間は習い事や歯科検診、役所での手続きと、個人の時間を作るのが大変だったが、明日からは、少し時間に余裕ができそうだ。​​

  2021年02月06日

  コメント(22)

• 

  久しぶりの晴れ間と声楽レッスンとセクハラ事件

  ​今日は予報通り朝からお天気だった。しかし、公園に行ったら土の部分は湿っていて48時間雨が降り続いただけのことはあると思った。コロも軽快に走っていたが、最短コースで帰り支度に入った。朝から声楽のレッスンがあるのでお出かけする。先生との間はビニールのカーテンで隔てられて、お互いにマスクをしての会話なので、飛沫はおそらく届かないだろうと思われる。低い音でも響きが低くならないように、息が前に回転しているというつもりで、同じ音でのばしていても、前に進むと言う気持ちで歌うこと。子音をしっかり立てながら歌うことといろいろ注意があって、まだまだ歌いこみが足りないと実感した。家に帰ってからは朝やれなかった家事を片付ける。久しぶりの青空でなんとなくほっとする。こちらも心なしか動きが軽い気分になる。夕方のニュースでセクハラ事件が報道されていた。高齢者が容疑者となっていたので、いい年をしてみっともないなと思っていた。すると、その容疑者というのは、現役時代はわが社に勤めていたと言う話が、知り合いから流れてきた。まったく私とは接点のない人ではあるが何年か前に定年退職して、第2の職場へ転職したのか、自ら立ち上げたのか詳しいことはしらないが、妻や子供、孫もいるだろうにマスコミでとりあげられて、どうなっていくのだろうか、他人事ながら行く末が心配になる。​

  2021年01月26日

  コメント(24)

• 

  令和3年初春文楽公演第2部その６吉野の山は花盛り

  ​義経千本桜（よしつねせんぼんざくら）（豆知識）佐藤忠信として登場するのは、実は初音の鼓に張られた皮になった親狐をしたって現れる子狐が化けたもの。ところどころの所作に狐を感じさせるしぐさをみせる。これまでのあらすじ兄である源頼朝に叛意を疑われ、討手を掛けられた義経は愛妾静御前に、帝から下賜された初音の鼓を形見として預ける。そこへ討手が現れ静御前を連れ去ろうとするが、どこからともなく現れた義経の家臣佐藤忠信（さとうただのぶ）に助けられる。義経は忠信に鎧を授け静御前を守るよう言いつけ、自らは討手を避けるため大物浦（だいもつのうら）へと向かう道行初音の段（みちゆきはつねのだん）嵐のため船出することができなかった義経は吉野の山に隠れたとのうわさを聞いた静御前は、吉野の山に義経を探しに行こうとやってくる。しばらくすると忠信も登場して、連れ舞をみせる。二人は義経から、賜った鼓と鎧を飾って、義経に見立て思いをはせる。(6分目ぐらいのところから三味線がはいりにぎやか。12分ぐらいのところで忠信が狐として登場、早変わりをする）​

  2021年01月15日

  コメント(18)

• 

  令和3年初春文楽公演第2部その5長い道のり

  ​床（義太夫を語る太夫や三味線を弾く人が座るところ）にも開演前には鏡餅が飾られている。（続き）二人は大切な品をまとめはじめた。そこへ、惣六がぬっと顔を出す「お前たちはいったいなにをしているのだ。」宮城野は驚き、私たちの話を聞いていたのかと詰め寄る。惣六はとぼけるが宮城野は「話を聞かれたとあれば容赦はしません。」と懐剣をもって突きかかる。惣六は宮城野の懐剣を叩き落とす。惣六は「ふたりとも、血気にはやる気持ちはわかるが、そこにある曽我物語ではないが、大名の息子でも18年かかってようやく仇を討ち果たせたのだ。ちょっとやそっとの苦労でできるものではない。お前たち西も東もわからないものが江戸の町をうろうろしたところで、敵に巡りあうわけもなし、かえって知り合いが、私に『おたくで勤めをしていた二人が、ここにいます、そこにいます』といってくるだろう。そうすれば、『はいそうですか』では済まされない。吉原を足ぬけしたらそれなりのけじめをとらねばならないのだ。吉原へ来る女たちは、親の苦労、夫の難儀を助けるためにきている。つらい事情のあるものばかり、こちらも商売可哀そうだからと同情ばかりはしていられないが、人並みの情けは持っているつもりだ。さっきお前が私に突きかかったが、町人の私に簡単に叩き落された。こんな腕前で侍相手に仇討などできるわけがない。まずそちらの道もなんとか修行もせねばなるまい。なんとか目途がついたなら、お前たちの後押しをしてやろう。お前たちの身が立つように考えもしてやるから、今は勤めに精を出しなさい。」ふたりは惣六の言葉をもっともと思い、よろしくお願いしますと頭を下げる。とりあえず、今は勤めをということで、座敷に出る支度をしに部屋を出ていく。（その後の話）しばらくして、姉妹は惣六の口添えで江戸で名高い軍学者宇治常悦（由井正雪）のもとに女中という名目で奉公する。常悦は姉妹に武術を仕込み、妻は立ち居振る舞いなどの作法を教える。6年ほど熱心に稽古をして、姉は鎖鎌、妹は薙刀の名手となる。常悦も「ここまで上達したら、大抵のものに引けは取らない」という腕前になったので、いよいよ仇討を実行することになった。常悦の添え状を持ち仙台藩に仇討を願い出る。悪代官は素行の悪い嫌われものであったので、誰もかばうものがなく、仇討が認められた。奥州にて仇討が行われ、姉妹は連携してよく戦い、相手が疲労困憊したところを見事打ち取った。二人は仇とはいえ人を殺したには違いないということで、尼となり父母たちの菩提を弔っていた。その後慶安の変が起こり正雪がなくなったことを知ると、あわせてその菩提も弔っていたという。​

  2021年01月14日

  コメント(16)

• 

  令和3年初春文楽公演第2部その４姉妹の決意

  ​​初春公演では張り子のにらみ鯛が緞帳の上部に例年飾られる。真ん中の凧は干支に合わせて、神社仏閣のしかるべき方が揮ごうしてくださるようである。今回は高野山の金峯山寺の座主が揮ごうされたもの。新吉原揚屋の段（しんよしわらあげやのだん）傾城宮城野（みやぎの）大黒屋で全盛を誇る花魁宮城野の部屋に遊女がやってきて、今夜の客の品定めや噂話をしている。宮城野はあまり相手にもならず、貸本屋の置いて行った曽我兄弟の仇討の話を読んでいる。遊女たちは昨日大黒屋の主人が浅草で雇ったと言う娘が田舎者で、訛りがひどくて全く話が通じないと大笑いしている。話を聞くだけでも面白いから、一度宮城野さんの部屋に連れてこようと呼びに行く。おのぶは宮城野の部屋に連れ込まれて、部屋の豪華さに感心している。遊女たちは「あんたがどうしてここへくることになったのか、話を聞かせて。何か力になってあげられるかも。」と親切ごかしに聞く。おのぶは間に受けて、父母がなくなり、江戸で名高い花魁になっていると聞く姉を頼ってここまで来たと涙ながらに訴えるが、遊女たちは訛りを面白がって笑うばかり。宮城野がみかねて「浪速であしと呼んでいるのも、伊勢でははまおぎというように、土地土地で物の言い方もかわるもの。そう人の言い方を笑うものではありません。そんなことより先ほどから座敷の客が待っておられるようです。私もすぐ行きますから、先に行って座を取り持っていて」と遊女たちに言いつける。また、宮城野つきの禿には用事を言いつけて部屋をさらせた。おのぶと二人になったところで、宮城野は「あなたは姉をさがしているようですが、奥州の人ですね。どこの村の人？」おのぶは白石村の出身で父は与茂作と答えたので、宮城野は妹だったのかと驚く。お互いに肌守りをみせあって、姉妹であることを確認して、しっかりとだきあうのだった。おのぶが江戸へ出てきたわけを聞き、父は悪代官に切り殺され、母は病が悪化して亡くなったことを知る。「庄屋さんいろいろ掛け合ってくれたけれど、話にならず泣き寝入り。奉公へ行けと言われるも、なんとしても、親の仇が打ちたいと、旦那寺の住職に親の菩提を弔うために巡礼に行きたいと頼み込み、旅ではつらい目もしたけれど、何とか江戸までやってきた。」と主人惣六は、宮城野が座敷にこないため様子を見に来たが、なにやら二人が思いつめた顔で話をしているため、そっと立ち聞きしている宮城野は「お前が5歳の時に、年貢が支払えず牢に入れられると言う父を助けるために、私は12歳で吉原へやってきました。なんとか年貢を納めて無事に暮らしておられるだろう。年季が明ければ故郷に帰り、親子で暮らそうとそればかり楽しみにしていました。もし何かあれば、知らせがあるだろう、便りのないのは良い便りとおもって、自分を励ましてきたのに・・・」しばらく涙に暮れている宮城野であったが気を取り直し、「お前の言うとおり、私たち姉妹で力を合わせて憎き仇を討ちましょう。幸い今日は大きな座敷がかかっていて、みんな大忙しだから、今のうちに身の回りの物をまとめ、ご主人様には申し訳ないが、仇を探すため二人でここを出ていきましょう。お前もしたくしなさい。」​​

  2021年01月13日

  コメント(20)

• 

  令和3年初春文楽公演第2部その３オレオレ詐欺みたいな話

  ​文楽劇場ロビーに飾ってある鏡餅（続き）ここは古典落語ののり観九郎は酒をのんで酔っぱらって帰ってくる。「今日は50両もの金が手に入った。」とほくほく顔そこにどじょうが、墨染めの衣をみにまとい、千手観音像からとってきた頭巾をかぶり袈裟をかけ、顔には飴の粉をぬりつけて登場する。どじょう「観九郎」観九郎「お前はいったい何者だ」ど「賽の河原の地蔵尊とは私のこと。10にもならぬお前の息子は、鬼に追われて怖いと泣くのを、私がなだめてねかしつけ、餅が食べたいと言えば餅を、芋が食べたいと言えば芋を私が買い求めて与えておるのじゃ。」観「それはせがれが大変お世話になって、ありがたいことでございます。どうぞよろしくお願いいたします。」ど「近頃、賽銭の上りが悪くての、ものを買う銭にも困っておる。今まで息子につかった金が11両あまり、それを何とか返してほしい。」観「それは致し方ありません。お支払いさせていただきますが、小銭がなくておつりはいいただけませんか。」ど「愚か者が、息子にはこれからも何かと金がかかるのじゃ、5両ほど前払いしておくのが筋じゃ」観「これは失礼いたしました、子供のためです支払いましょう。」と金を差し出すど「ほかにもそなたの父親からの伝言があるぞ。今父親は地獄で責め苦にあっておる。そなたの悪事のせいでな。ついては、父親を乗せるのに使った火の車の馬車賃、地獄の釜の燃料代、針の山に登るときに、足が痛いとあつらえた鉄のわらじ代それやこれやで、3５両支払ってもらえねば、父親が地獄でもっと責められることになるのでしはらってほしいとのことじゃ。私が預かって持って行ってやろう。」観「そんな大金を払うのですか。」ど「いやならいやでよい、その申し開きは私がそなたをつれていってやるから、地獄でするがよい。」観「滅相もない支払わせていただきます。」どじょうはちゃっかり50両せしめて姿を消す。観九郎は我に返り「わしは確かに50両を儲けた気がしたが、地蔵じゃというて、いろいろ金を支払わされ。気が付いてみたら1銭も残っていない。何か夢をみたのかなあ。」と悄然としてさっていく。​

  2021年01月12日

  コメント(18)

• 

  令和3年初春文楽公演第2部その２だまされる人だます人

  ​​初春公演ではにらみ鯛が飾られている2匹の鯛がにらみ合っているように見えることからにらみ鯛といわれる。碁太平記白石噺浅草雷門の段（あさくさかみなりもんのだん）江戸浅草の雷門の前で大道芸人のどじょうが、口上もさわやかに手品を披露している。（実際何もない箱から花を出したりしてみせる）見物人からの投げ銭も集まったので、店じまいをして酒屋へと出かけていく。そこへ吉原の揚屋（遊女を置いている店）の主人大黒屋惣六（だいこくやそうろく）が登場。茶店にやってきて、座敷を借りたいと主人に願い座敷に上がっていく。そこへ無頼漢で金貸しの観九郎（かんくろう）がやってきて、主人にどじょうの行方を聞く、観九郎はどじょうに金を貸しておりそれを取り立てにきたのだ。どじょうは店じまいをしていないので、仕方なく茶店に腰を掛ける。そこへ巡礼姿のおのぶがとぼとぼとやってきて。主人に「吉原の名高い女郎は何という名かしっていますか。」とお国訛り丸出しで問いかける。「吉原にはいっぱい女郎がいて、人気の花魁もたくさいる。名前は何という。」「それがわからないから、聞いているのです。遥か欧州から事情があって吉原で有名になったと聞く姉をたづねてやってきたのです。」「今しがた座敷に上がった客が吉原の人だから、いろいろ知っているかもしれない。ちょっと聞いてきてあげよう。」と主人は中に入っていく。二人の話を聞いていた観九郎は、この何も知らぬ小娘をだまして、吉原に叩き売ってやろうという魂胆で、ねこなで声でおのぶに呼び掛ける。「吉原はお前のような素人の娘が、気安く出入りできるところではない。どうしても姉を探したいのなら、吉原で奉公すれば、姉を探すことができるだろう。わしが保証人になってやるから、吉原へ奉公して姉とやらを探してみろ。」おのぶは喜んで吉原の奉公を承知する（奉公というのが遊女勤めとはまったくわかっていない）「しかし、赤の他人ということでは保証人になれないから、お前と俺は叔父と姪ということにしておこう。誰かに俺のことを聞かれたら、叔父さんじゃというのだぞ。」さっきから座敷の中で二人の会話を漏れ聞いていた惣六が「これ観九郎、お前は悪いことを企んでいるのではないのか。」と姿を見せる。「とんでもない。わが姪を、事情あって吉原に奉公に出す話をしていただけ、身内のことなのでほおっておいてくだされ。」惣六「どうせ奉公にだすのなら、私が50両で買い取ってやろう。それ以上というのであれば、身元の詮議はきっちりさせてもらいます。」観九郎もたたけば埃がでるので、50両で証文を受け取り娘を引き渡した。おのぶは吉原にいって姉を探せると単純に喜んでいる。惣六はおのぶに「わしのところに来たら何も怖いものはない。姉にも必ずあわせてやろう」と言葉をかけて連れていく。思わぬことで50両を手にした観九郎は、大喜びで飲み屋へと出かけていく。よしずの陰でこの話を聞いていたどじょうは「観九郎はなんて悪い奴だろう、あいつをだましてあの50両をまんまととって、ひどい目にあわしてやろう。それにはちょっとした細工が必要だわ。」と再び姿を隠すのだった。​​

  2021年01月11日

  コメント(20)

• 

  お母さんに怒られたのでおとなしく反省していますと声楽レッスン

  ​昨日の夜から降り出した雨が、明け方近くになっても降りやまず、いつも通りには起きたが散歩は断念した。朝食の片づけや、洗濯物干しをしていると8時半ごろ雨が止んだ様子なので、散歩に出かけた。今日は声楽レッスンがあるので、帰ってきてすぐ準備して、レッスンにでかけた。今日は「夢路より」のピッチが下がりがちなところ。長く音を延ばすところのテクニックなどについて、教えてもらった。そして「愛の喜びは」のイタリア語歌詞の読み方について練習した。ボランティア活動の一環で校区の80歳以上単身高齢者か80歳以上の夫婦だけの世帯で、希望のある人に低価格でお節料理を配ることになっている。昼からはそちらの手伝いに出かけてくる。こちらは真空パックで長期保存可能な品物を渡すようにしている。事前に準備をきちんとしておいたので、短時間で各町会に渡すことができてよかった。一度家に帰り、今年最後のクリーニングを出し、ショートブーツを1足いきつけの靴屋さんで買った。ウォーキングシューズを買う機会は多いが、なかなかそれ以外の靴を履く機会がなくなった。でも、自分にご褒美ということで(笑)そして、私が今普段履きにしている散歩用の靴は10年前に買ったウォーキングシューズなのだが、なかなか履く機会がないままきた。今はとても履きやすいのでコロの散歩にはこれを使っている。しかし、さすがにくたびれてきたのだが、靴屋さんがうしろの靴の部分を切れば、つっかけととしてはけるから、無料でリホームしてあげるというので預けてきた。​

  2020年12月29日

  コメント(16)

• 

  毛布がなくても寒くはないのですがお母さんは心配性ですと今日の声楽レッスン

  ​今日も夜明け前に雨が降ったのか地面は濡れていて、空の雲は厚い。昨日の天気予報に従って、マフラーと手袋を準備していたので、風は冷たかったがなんとかしのげる感じだった。風の中を公園を1周して大回りコースで帰った。今日は声楽のレッスンがあるので、8分どおりまで片付けて出かける。イタリア歌曲について先生のご推薦で「愛の喜び」にチャレンジということになった家に帰って、残りの用事を片付け、ピアノの練習もする。明日全市のボランティアでの児童福祉についての会議があるが、いつも1週間前に事前にやりますという連絡がきているのが来ない。コロナでいろんな会議が中止とか延期になっているので、念のため事務局に連絡したら、予定通りするということだった。こういう時期こそ、するかしないかの連絡をするべきだと思うのだが。私の予定では、二階のベランダの掃除をしたかったが、風が強くて雨が降りそうな感じだったので、新聞・雑誌・その他の紙ごみの分別を室内ですることにした。夕方の散歩の少し前に、とても激しい雨が降った。散歩は無理かと思って、様子を見ているうちに雨が上がったので、コロは散歩に行くことができた。​

  2020年12月15日

  コメント(24)

• 

  小林美術館の日本画を見に

  ​今日も穏やかなお天気の中、散歩に出かけた。わが自治体の近くの市に4年前に個人の美術館ができたのだが、自治体が違うためにあまり情報が入ってこなかった。10月下旬にこのちらしがポスティングされていて、こういう企画がされているのを知った。色々忙しかったが今日何とか見に行くことができた。こじんまりした美術館だが、解説がそれぞれの作品と作者について丁寧にされていた。傘美人（上村松園）　　上村松園は気品漂う美人画により高い評価を得た女流日本画家。1875（明治8）年、京都府京都市下京区の葉茶屋の次女として生まれる。京都府画学校（現・京都市立芸術大学）の教授であった円山派の画家・鈴木松年に師事。90年、松園15歳のとき、第3回内国勧業博覧会に出品した美人画が英国の王族の買い上げとなり評判となる。（美術手帳より）和歌の道（中村大三郎）美人（島成園）島成園（1892－1970）は、堺に生まれ大阪を中心に活躍した女性日本画家です。弱冠20歳で第6回文展に入選するなど早くから頭角を現し、さらには「美人画」の領域を越えた衝撃的な作品を発表して注目されました。（大阪市立美術館の解説より）鑑賞した後は1階でお茶を飲んだり、展示品の絵葉書を買ったりした。​

  2020年12月09日

  コメント(20)

• 

  お絵描き作品の完成とバタバタの一日

  ​MIKAKOメソッドによる課題「ピンクの花の咲く丘」今日も散歩は公園1周とやや大回りコース、冬に向かってウォーキングをしている人が増えてきたように思う。今日は色鉛筆レッスンの日なので、朝食の片づけと、洗濯物を干すだけ干してレッスンに出かける。電車の中では高齢者の夫婦と思われる人が、大声で会話していて、喧嘩でもしているのかと思わずそちらを見たが、普通の会話だった。他にも見た人がいるらしく、しばらするとその人たちは大人しくなった。一方20代前半と思われる3人の男性は大声ではないが、電車に乗ってから終点につく20数分の間ずっと途切れることなく会話していた。放送でも会話は控えくださいと言っているのだが・・・レッスンに行って、空の色を整え、雲の影をつけ、細かい修正をいれて、なんとか完成した。グラデーションを今までは1色か同系統の数色で作っていたが、今回は青系と黄色系という系統の違う色を使ってのグラデーションの練習が目標ということだった。木や草原の色も前回とは違った工夫がある。次にまた新しい課題をいただき、下書きをなんとか描くには描いた。しかし、まだ修正が必要と思われるので家で修正をして、次回は色を乗せられる状態にしておきたい。13時に帰って食事をして片付けたところで、親せきがきて1時間ほどの在宅だった。コロはだいたい15時半から16時ごろまでの間に、私に遊んでと言ってくることが多いので、鬼ごっことかボール投げをして遊ぶ。かくれんぼもたまにはする。ということで、今日はほとんど何もしないうちに、夕ご飯の支度になってしまった。​

  2020年12月05日

  コメント(18)

• 

  お休み準備ですが何かと声楽レッスンと片付け進行中

  ​​夜のお休み準備ですが何か今日は6度という冷え込みだったので、しっかり着込んで散歩にでかけた。声楽レッスンの日なので、朝食の片づけと洗濯物干しだけをして、出発する。私の前を走る幼稚園のバスが、何かを反射してバスの内部がきらきら光っている。いったい何なのだろうと、バスが右折待ちをしているところを覗き込んでみたら、園児たちがフェイスシールドをつけていて、それに光があたっているのだった。声楽の方は「椰子の実」は合格「パリカナイユ」はフランス語をちゃんと覚えられたら大丈夫「この胸のときめきを」概ねいけてます「夢路より」3拍子のリズム感を出すこと、特に延ばしている部分に注意ということでもう少し練習が必要ということだった。最後に「イタリア歌曲」候補曲をメロディだけでも歌っておくようにという宿題がでた。しかし、候補曲3曲あるが、メロディだけでも歌うのは結構大変そうだ。家に帰って食事をしてから、朝やれなかったところの掃除を済ませた。昼寝をしてから片付けの続きをして、クリーニングで戻て来た時のハンガーがとてもたまっていたので、それをまとめた。60本はあった。明日クリーニング店にもっていくつもり。私を傷つけるのをやめるかニーナあなたは知っている音域なども検討しつつ、あまり長いと覚えるのが大変という理由から、この3つのなかから頑張ってみる。​​

  2020年12月01日

  コメント(18)

• 

  大仙公園のともしびの集いと声楽レッスン

  ​ここの所お天気が続いているので、コロの散歩も順調に行けている。公園の紅葉、完全に色が変わるのはまだ時間がかかりそう。月曜日に声楽のレッスンにいって、今はフランス語の「パリカナイユ」のフランス語部分を重点的に練習している。結構早口な歌なので、正確にフランス語的に歌うというのが難しい。最後に5曲目として「イタリア歌曲集」のなかから歌いたい曲の候補をさがしてくるように言われた。実際歌いたいというよりは、歌える曲ということになりそうな気がする。この歌曲集の１には36曲収められているが、一通りみて、自分の安定的な音域の範囲の曲をチェックしてみた。それで、ざっと12曲ぐらい位まで絞った。次は、リズムやメロディーが正確に歌えるレベルの難度の曲に絞ってみよう。そのあとは、私がいいなと感じるもの、雰囲気やリズムや速度が今歌っている曲と被らないのがいいかなと思っている。色鉛筆教室で、灯ろうを作って堺市にある大仙公園というところに2000基を並べるというイベントに参加するということになり。私も二つの作品を出した（もともとは灯ろう流しをする予定が、8月の当日大雨で中止になり、企画をかえたもの）私は家の用事もあり見に行くことはできなかったが、先生が様子を写真にとってくれた。一番手前の灯ろうは私の作品夕方にはこういう感じで点火されたようである。​

  2020年11月28日

  コメント(21)

• 

  2020文楽錦秋公演第一部源平布引滝その５再び会うまでの遠い約束

  ​(続き）生まれた若君は、父義賢の幼名をとって駒王丸（こまおうまる）と名乗ることになった。のちの木曽義仲その人である。太郎吉については、実盛が手塚太郎光盛という名を与える。そこに、物陰に隠れていた瀬尾が飛び出してくる。「葵御前が男の子を生んだとな、此方へよこせ。さっきから斎藤の振る舞いは怪しいと思っておったが、平家の禄を食みながら、源氏に味方をするとは不忠な奴。清盛様にこのことは訴えてやる。だいたいこの女が白旗をもって逃げたために、此方は夜も寝られぬ騒ぎだわ」と小まんの死体を足蹴にする。太郎吉は思わず近くにあった金刺の短刀をもって「母さんを足蹴にするとは許せない！」と突きかかる。それが瀬尾の脇腹につきささり、致命傷をおわせる。思わぬ展開に、周りのものは騒いでいる。瀬尾は苦しい息の下から「葵御前、この私は平家の侍の中でも少しは人に知られた人間。それを打ち取った手柄によって、成人してからといわず、今ここで家来にしてやってほしい。今家来になれば太郎吉は、若君の二つとない一の家来となる。小まんを捨て子にしたのはこの私だ。いつか迎える日もあるかと、証拠の品と書付を残したが、結局親らしいことができぬ間に小まんは死んでしまった。せめて小まんの気がかりであったろう子どもの行く末を、この祖父が命に代えてなんとかしてやりたい。」と言って、自ら首をかききって死んでしまう。葵御前は駒王丸と太郎吉の主従の契りをかわすのだった。太郎吉は「今日から俺も侍じゃ、そうなれば実盛は母の仇やるまいぞ。」とあくまで仇を討つ気。しかし実盛は、そ「年端も行かぬ子どもと争うのも無益なこと、いずれは、そなたが成人した暁には、いずれ駒王丸殿とともに挙兵することになるだろう。その時は尋常に勝負しよう。」と返答する。実盛は家来に馬を引き出させ、去っていこうとするが、矢橋の仁惣太がこのことを訴人しようと駆け出すのを見つけて、馬の上から仁惣太を仕留める。太郎吉が成人した時、実盛は相当な年になっており顔かたちも変わっているであろうと、九郎助がいうので実盛は「この顔わすれないように、白髪の髪を染め、少しでも若やいで戦場に出よう。さらばじゃ」と言ってさっていく。平家物語では斎藤実盛は戦場にでるが、相当高齢であったため老武者とあなどられ手加減されては恥になると、髪を染めて出陣した。手塚光盛が実盛を打ち取り、首を洗ったところ染料が落ち白髪となったという逸話がある。この話から逆に、どうして実盛が髪を染めて出陣し、手塚光盛に打ち取られたのかを解釈したのがこの物語ということになる。（おしまい）​

  2020年11月27日

  コメント(16)

• 

  2020文楽錦秋公演第一部源平布引滝その４母の一念

  ​左手奥が太郎吉　手前が小まん　右手奥が実盛　手前が瀬尾（続き）葵御前が奥からでてきて、実盛に「いろいろお気遣いをいただいてありがとうございます。」と礼を言う。実盛は、自分は以前は源氏の配下であった。その恩は忘れていない。この度もなんとか源氏の胤を助けんがために、この役を買ってでたと打ち明けるここにある腕は、昨日矢橋の船中で確かに切り落とした覚えがあると実盛が言うので、九郎助夫婦はそれはどういうことじゃと詰め寄る。そこで、実盛は御座船で起こったことを話して聞かせ、もし白旗が平家の手に渡れば、源氏の再興は遠のいてしまう、可哀想だが白旗を守るため、女の腕を切り落とし、海へと落とし、女の死骸は陸にあげたのだと説明する。それが回りまわって、自らが家にたどり着くとは、よほど親や子にあいたかったのであろうと、一同は涙にくれる。よほど言いたいこともあったろうが、腕では物いうこともできんと嘆く。そこへ、村人たちが「小まんさんの死体が打ち上げられていた。」と小まんの死体を戸板に乗せてやってくる。太郎吉は「これから良い子にするから、お願い母さん一言でいいから口をきいて」と小まんの死体に取りすがる。実盛は「小まんの白旗を平家にわたさじという魂魄は腕にやどっているのであろう、その腕を死体に継げば魂魄が戻るかもしれぬ。」と言って、腕を死体にくっつけたところ小まんは息を吹き返し、あたりを見回し、葵御前に「白旗は戻りましたかよかった」と声をかけ、太郎吉に「お前に一言言うておきたいことがある。」といったまま、本当に死んでしまった。小よしは「小まんが気にしていたのは、小まんは私たち夫婦の子でなく、瀬田の浦に捨てられていた子だということなのです。赤子のそばには金刺と銘を彫った短刀と平家の何某の子と書いた書付がありました。」話を聞いているうちに、葵御前が産気づき、小よしと葵御前は奥の間に去っていく。ほどなくして、奥方は男の子を出産する。一同喜び、九郎助は「うちの太郎吉を若様の家来に召し抱えていただきたい。」と頼む奥方は「平家の一門と関係ありとすれば、直ちには召し抱えがたい、成人して何か手柄を立てれば召し抱えると致しましょう。」と返事をする。​

  2020年11月26日

  コメント(16)

• 

  2020文楽錦秋公演第一部源平布引滝その３一世一代の大芝居

  ​九郎助住家の段（くろすけすみかのだん）九郎助の家では、妻小よしが綿繰り（綿の繊維を撚って糸にする）をしている。九郎助の甥で小悪党の矢橋仁惣太（やばせのにそうた）がやってくる。この家に見慣れない女性の姿があるという話を聞いて、様子を確かめにやってきたのだ（葵御前については懸賞金がかかっている）九郎助がいないので、鎌をかけたりして葵御前のことを聞き出そうとするが、小よしは仁惣太の悪党ぶりをしっているので相手にしない。仁惣太は「様子ははっきりしないが、十分葵御前がいる可能性はある訴人して金をもらおう。」心で思って去っていく。葵御前は、小まんと別れて以来何の音沙汰もないことを心配しているので、小よしは大丈夫だからと慰めている。九郎助と小まんのこどもの太郎吉が魚釣りでみつけたと、人間の腕を持って帰ってくる。その手が握りしめているものが気になると、手を開けさせようとするが、どうしても開かない。太郎吉が指を開けさせると意外やすんなりと指が広がって中のものを取り出すことができた。見てみると、源氏の白旗だった。これは小まんに託されたものということは・・・この腕は小まんのものに違いないと、一同は驚き嘆いていた。そこへ、仁惣太の注進を受けた、斎藤実盛と瀬尾十郎（せのおじゅうろう）が村役人を引き連れて詮議に来た。とっさに葵御前と小まんのものらしい腕をもって、小よしは奥の間に隠れる。瀬尾は最初からけんか腰で、葵御前を早く出せ、さもないと家探しするぞと言い募る。実盛は穏やかに「源氏の胤をさがすとはいえ、女子であれば助けよと重盛様はおっしゃっている。隠し立てせず、真のことをいうべきぞ。」と諭す。九郎助はまだ出産を控えており、男とも女とも判別つかないので、産み落とすまで時間の猶予をくれと頼む。瀬尾は「そんな悠長なことをいっておられるか、この場で女の腹を裂いて確かめて、女ならば助けてやる」とうそぶく。本当に腹を裂きかねまじき勢いなので、九郎助は必死でとめているところへ。小よしが、葵御前がお産をされたと子どもをくるんで、しおしおと登場する。瀬尾はそれをみて、さては男か此方へよこせというが、実盛は「いや、検分は私の役目。まず私が赤子を確かめる。」と言いながら、心ではなんとか女といいくるめて命を助けてやらねばと考えている。子どもを受け取り、さてとおくるみを開いてみたら、女の腕がでてきた。瀬尾は「なんじゃ、これをうんだのか」と言葉を失っている。実盛は「唐天竺には、皇帝の妃が鉄の球を生んだという例もあるので、こういうこともあるやもしれぬ。」と何とか理屈をつける。瀬尾はとりあえずこの顛末を清盛に報告してくると言って家を出たが、何かおもいついたことがあるらしく、植え込みの中に身を隠す。（つづく）​

  2020年11月25日

  コメント(20)

• 

  2020文楽錦秋公演第一部源平布引滝その２一難去ってまた一難

  ​昨日からの続き矢橋の段（やばせのだん）義賢（よしかた）の屋敷から奥方葵御前（あおいごぜん）は百姓九郎助に助けられて落ち延び、九郎助の娘小まんは義賢から源氏の白旗を託され、葵御前たちの後を追う。小まんは矢橋の浦までたどりつくが、夜も更けて渡し船もなく途方にくれているところを、平家方の討手にみつかってしまう。小まんは必死の抵抗を試みるが、多勢に無勢で、このままではやられてしまうと琵琶湖に飛び込んで逃げる。竹生島遊覧の段（ちくぶしまゆうらんのだん）平宗盛（たいらのむねもり）は父の代参で竹生島に参詣した帰り、船上で月見をしている。その御座船に、源氏の生き残りの探索を命じられた斎藤実盛（さいとうさねもり）の小舟が近づいて来る。宗盛にひととおりのあいさつをして去っていこうとする実盛は引き止められ、御座船に乗り込む。すると、湖で、女が必死で泳ごうとしているが、逆波に押し返され溺れそうになっているのを見つける。助けてやれというが誰も飛び込むものもなく、実盛が櫂を投げたのに小まんがしがみつき、やっとのことで、助け上げられる。小まんは助け上げられた礼を言う。「この船は平宗盛様の御座船、十分お礼を申し上げるように。」といわれ（平家の追手をのがれて、助かったと思ったらこれは平家の船なのか）と小まんは思わず顔色を変える。船に乗っていた家来に様子を見とがめられ、「怪しいやつお前はいったい何者か。」と詰め寄られる。怪しいものではありませんと押し問答をしているところに、矢橋からの追手が船に乗ってやってきて、「その女は源氏の手のもので、源氏の白旗を隠し持っているぞー」と告げられる。宗盛の家来が小まんにとびかかり、「さあその白旗さっさとだせ」とねじ上げられる。小まんは「女ながらも見込まれて、預けられた大事なもの、むざむざわたされません。」と抵抗する。絶対渡さぬと白旗を右手に持ちしっかりとにぎりしめたが、もう奪われるのは時間の問題となった。実盛は「憎き女」と刀で女の右腕を切り落とし、白旗は腕とともに波間へと落ちていき、小まんは息絶えてしまった。（浄瑠璃の語りでは、実盛が粗忽にも腕を切り落として、平家は白旗を取ることができなかったが、あるいはそれをみこしての振る舞いであったかも知れぬと言っている。）​

  2020年11月24日

  コメント(18)

全1050件 (1050件中 201-250件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 ... 21 >