驚異!四次元の村!UFO飛来!謎の巨石!座敷わらしの出る旅館!オカルト満載!村おこしSF『ロズウェルなんか知らない』
SFというウリが全くないものの宮部ねーさん同様、SF魂をもつ直木賞『女たちのジハード』作家、篠田の節ちゃんの最新作『ロズウェルなんか知らない』ば読んだでごあす!節ちゃんは、カイコホラーや夏風邪SFやら核弾頭家族モノやら素晴らしいSFの数々を書いてきなさった作家さんでごあす。でもって、元々、市の職員さんで、作家の勉強して直木賞や山本周五郎賞をゲットするまでに至った方で、なもんで、役所ん連中が登場するハナシば書かせたら、尋常じゃないリアルさなんでごあすよ、、「うわー。お役所仕事、、」ってアタイらがヒクようなエピソードばほなこつリアルに描きなさりますもんな、、でもって、こん『ロズウェルなんか知らない』は町おこしSFですけんね、、主人公が町の青年団!こん町が、スキー場で景気よかったばってん高速が開通してからスルーされるようになり、まったく観光客が来んようになったちゅう日本に腐るほどある田舎ん町ですたい!4000人くらいしかおらんこの町は1年で300人も町を捨てて出て行くヒトがおり、2030年には人口ゼロ!ちゅう行く末真っ暗な町なんでごあす!ふるさと創成1億円でコンサートホールやら施設なんてハコ作り、<文化の森>なんてやったものの、、スキー客がスルーするような、新幹線の駅から1時間かかるごたる場所で、なおかつスキーバブルん頃の<客はどんどん来るモノ>状況に慣れた民宿親父どもは<おもてなし>なんて感覚が一切なく、せっかく組んだツア-も、アンケート結果最悪で旅行代理店から、<もう取引できません>と切られる始末、、、って、これは九州新幹線が開通したものの、熊本駅はスルーで、八代駅にしか止まらず、ガンガン鹿児島に観光客をとられてるわが熊本にも通じるものが!!でもって、町おこしんために、何とかせねばっ!ちゅうコトで、東京からやってきたうさんくさいコピーライターと共に、青年団の毒男どもが頑張る!ちゅう、田舎者が読むにはかなり痛いコメディなんであります!その町おこしのきっかけとなるのが<UFO>なんでごあすよ!ちゅうか、タイトルに<ロズウェル>て付いてますけん、もろバレでごあすが、、口コミで(ネットで)「UFO見た!」ちゅう情報が流れてるのをいいことに、<四次元の村>ちゅうコピーばでっちあげ、そこに食いついたオカルト雑誌の取材のため、村の青年団は、座敷わらしが現れる宿や謎の施設などをドレスアップ!オカルト雑誌ん次は東京ローカルのタレントイジメ系深夜バラエティの取材とどんどん、町にヒトが来るようになって、、電波系なアーティストが、突然ライブしたいとやってきたり、と盛り上がっていくわけでごあすが、、<ヒトをだますのが商売>のアタイは何とも、このウソをウソで塗り固めていくアタリが他人事と思えん面白さでただし、市の職員だった節ちゃんな行政や警察やマスコミん動きを決してウソでは描写せんヒトですけんね、ユカイなだけのコメディでない、シビアな展開が待っとるとですわ、、あいたたたた、、町おこしに失敗しとる、日本全国ん田舎者必読であります!これって、NHKかCXあたりが来年くらいにドラマ化しそうでごあすなあ、、