ヒトラー 最期の12日間
ヒトラー 最期の12日間を先日見ました。内容は実在したヒトラーの秘書 トラウドゥル ユンゲから見たナチスドイツ第3帝国とヒトラーの最後の12日間です。回想風にほぼ史実を正確に再現しています。歴史通りなので、流れとしては淡々としていますがそれだけに戦争の狂気は伝わります。・すでに崩壊しているドイツ鉄鋼騎士団へ攻勢をかけろと命令するヒトラー。その命令に従わない兵へ処刑を命ずるヒトラー。実際、この時期はドイツ軍は重兵器、航空機による攻撃は不可能で弾薬も燃料も無い状態でした。・包囲されたベルリンにある飛行場や橋、全ての連絡網を切断、破壊せよ。と命令するヒトラー。連合軍の包囲で追い詰められたヒトラーは精神を病んでいきます。しかし、狂気に陥るのは指導者だけではありません。SS(ヒトラー親衛隊)やドイツ兵、市民兵(武器をもった一般人)が戦いに参加しない一般人(女性や老人を含む)を脱走兵といって処刑して回るのです。本来、市民を守るべき人間が市民を殺してまわる・・。国家としての崩壊です。事実をこれでもかとみせつけて、最後に実在のユンゲの言葉で映画は締めくくられます。その言葉に全ては集約されていると思います。それは自分で確かめてみてください。しかし、このヒトラーを演じる俳優さん。ほとんど本物です。60年前のヒトラーをみているような錯覚に陥ります。身振りもしゃべり方もそっくり。映像も実際にヒトラーが動く最後の映像とされるヒトラーユーゲント(少年少女親衛隊)への激励シーンなども再現されています。また悲惨なのはヒトラーの側近たちもすさまじいです。言いたいことが多すぎて、ちょっと不思議な日記になってしまいました。つまり・・・。指導者が道を間違えると大変なことになると言うことだと思います。今の日本にもいえることであり、世界のどの国にもいえること。と言うことでしょうか。同じことを繰り返さないよう教訓にしないといけないですね。