|
テーマ:お勧めの本(7363)
カテゴリ:本(小説以外)の話
昨日はこまごまとした用事があったので、遠くにはでかけず、のんびり過ごしました。
午後は、一家4人で以前の日記に書いた「紋切り型」で遊びました。 型を使ったり、自由に切ったり、そこらじゅうが紙くずだらけになりましたが、楽しかった♪ 型はとってもシンプルなのに、広げてみるととっても繊細な紋様になっていて、「日本のデザインってすごい!」と改めて感心。 私はなぜか子供の頃から、江戸っぽいものが大好きで、ベタな時代劇も好きだったし、 落語の本や『東海道中膝栗毛』をよく読んでいました。 今、和風のものが身の回りにふんだんにあるような生活はしていないのですが、 親子というのは不思議なところが似るもので、うちの娘も和風っぽいものが大好き。 民芸小物や古い町並みにものすごく反応します(笑) ケーキより形の美しい和菓子が好き、という渋い7歳児です。 今、両国にある江戸東京博物館で「ボストン美術館 肉筆浮世絵展 『江戸の誘惑』」が開催中です。 そのほとんどは明治期にアメリカ人ビゲローが集めた、門外不出の「幻のコレクション」。 今回が初の里帰りということです。 国内には少ない「肉筆」の浮世絵がぜひみたい!ということで、今月初めにいってきました。 版画の浮世絵も大好きだけれど、肉筆の持つ力ってやっぱりすごいなあ。 そして葛飾北斎は天才だ! たくさんある作品の中でも、やっぱり北斎の作品は目をひきます。 ただ好きなだけで全然詳しくはないのですが、北斎の構図の斬新さに心を惹かれます。 子供は浮世絵展ではさすがにつまらなさそうにしていましたが、常設展のほうは双眼鏡で江戸の町並みのジオラマをのぞいたり、人力車や昔の自転車に乗ってみたりと、とっても楽しかったようです。 ■江戸東京博物館 http://www.edo-tokyo-museum.or.jp/ (「肉筆浮世絵展 『江戸の誘惑』」は12月10日までとなります。) 浮世絵の人物画も良いのですが、私は風景を描いたものが好きです。 この『北斎・広重の冨嶽三十六景筆くらべ』は「江戸切絵図 冨士見十三州輿地全図で辿る」という長いサブタイトルがついていますが、なかなか切り口の面白い本です。 人文社から出ている「古地図ライブラリー」というシリーズの1冊です。 北斎の「冨嶽三十六景」全図と安藤広重の富士の絵30点、そして古地図、現在の地図を合わせて、地域ごとに解説されています。 その絵がどこから見た富士を描いたものか、現代はどんな風景か、うんちくたっぷりの1冊。 古地図がまた楽しくて、川筋などは現在とは全然違うのがわかるし、自分の近所の地名がこの時代の地図のあるのも、なかなか感動します。 このシリーズは他にも面白いタイトルがいろいろ。 「東海道中膝栗毛」ファンとしては、次は『広重の東海道五拾三次旅景色』が気になります。 図書館に予約してみよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 24, 2006 06:58:24 AM
[本(小説以外)の話] カテゴリの最新記事
|