寿ぐ春の裏で
りっちゃんは、私が家に帰って、リビングに入った時、『きゃーっ!』と、叫びます。あたかも、『帰ってきたー』と、言ってるみたいに。『静かにしなさい。』と、叱りながら、嬉しくて仕方ないわたしがいたりします。***単なる土壌改良剤と思っていたら、実は、遠い南半球で採れて輸入されている事実だとか、普通に肥料として使ってたものが、ある日いきなり危険物扱いとされるだとか、例年だと全く問題なく仕入れ出来ていた花が、品薄で市場で取り合いになってるだとか、色々思いがけない事を知る事があるものです。今、私の住んでいる辺りでは、梅のウィルス病が猛威を振るっているそうです。媒介はアブラムシ。一気に枯れこむ事はないようですが、花にシミができて美観を損ねる事、実梅の場合は収穫高が減り、何より他の梅や桃に感染し、治療出来ない事が、深刻な事態をもたらしています。発病したら、焼き捨てるしかありません。植物の移動を禁止されてしまった生産者さんもあるようです。頃は年末、お正月用の縁起物の盆梅や松竹梅に、梅は必須です。不足分は、他の地域から補わねばなりません。・・・結果、関東圏でも梅の取り合いが起きていると聞きました。・・・たかが?されど?あんなちっぽけな、取るに足りないと思える虫が、人間を右往左往させるとは。多分、梅を買う人は、縁起物の名の裏で起きているそんな事情は知らない。(勿論、流通しているのは健常な株です。)来春、梅の開花の時期には、あちこちに植えられた花をまじまじと見ることになりそうです。万が一、ウメ輪紋ウイルス罹患株見つけちゃったら、どうしたらいいのかなぁ・・・。などと、少々複雑な思いに駆られるこの頃です。