生かすも、殺すも…(2)
昨日のよしなしごとの例に挙げた翻訳者さんのようなことは、誰にでもできることではありませんし、私自身、翻訳の仕事ができるようになるまでは、毎月の収入の範囲内から講座の受講料や書籍の購入費を捻出していましたが、やはり、OJT(いわゆる下訳)をさせてもらえるようになるまでに、諸々合わせると150万円前後はかかっていますし、下訳で得られた報酬は、ほぼ全額、専門書・辞書等の購入に当てて、翻訳会社から仕事を受けるようになってからでも、相当額を書籍の購入などに当てていましたので、「翻訳だけで食べていける」自信がある程度つくまでには、やはり全部で500万円ぐらいはかかっていると思います。出て行く話ばかりしても暗くなってしまうので、入ってくる方も合わせて考えてみます。この500万円という金額がどういうものかというと…、仮に、英文和訳で訳し上がり1枚(=日本語400文字)あたり、1,500円もらえるとします。5,000,000÷1,500=3,333.3333…枚約3,300枚として、翻訳関係の雑誌に目安として書かれている量=1日10枚訳すとすれば、330日間、翻訳の仕事をすれば元がとれる金額ということになります。トライアルに合格したからといって、急に次々と仕事が来るわけでもありませんし、旦那さんの収入で生活が成り立っているとか、親と同居で生活費がほとんどかからないとかいう場合以外は、自分の(場合によっては家族も)生活を支えなければならないので、別の仕事をしながら、ということになるかもしれません。いずれにしても、最初のうちは週2日ほど翻訳の仕事をするとして、年間約100日。このペースでも、3年半もすれば500万円の元はとれるのです。1年、2年と経つうちに、仕事の量も増えてくるでしょうから、実際にはもっと早く元はとれます。つづく。当ブログの応援お願いします!↓このバナーを1日1クリックしていただくだけでOKです。