カテゴリ:四国へようこそ
この美味しさは、もう罪だと思う。 しまなみ海道への道中、石鎚山SAで買った愛媛ブランド『紅(べに)まどんな』。 このSAのマルシェでは、季節ごとのみかん生しぼりジュースを楽しめるので、よく立ち寄る。 そして少し割高にはなるだろうが、ここで買うみかんはいつも満足できる美味しさでおススメだ。 この時期、近ごろは当然のこと紅まどんながずらりと並ぶ。 「樹になるゼリー」と評される紅まどんなはオレンジ色の見た目も美しい。 マルシェを一巡しながらも目は紅を追う私に気づいたのか、店員さんが声を掛けて来る。 「私も柑橘類で一番紅まどんなが好きです。」 「贈答用なら紅まどんながよろしいかと思いますが、ご自宅用でしたら媛まどんなで十分ですよ。」 「でも、媛は外れもあるんですよね。」 『紅まどんな』には同品種に『媛まどんな』がある。 以前私はこの店で、紅はJA全農えひめが扱っている商品で 一定の品質基準をクリアした外れのないもの、媛の方は当たり外れがたまにあると教わっていた。 「確かに、紅まどんなは厳しいチェックに合格したものばかりなので間違いはないですが、媛の方も美味しいのを見分けるコツがあるんですよ。」 「触ってみて、なるべく柔らかいのを選んでください。」 お店の方が持ってきてくれた、少しぷよぷよ感のある媛まどんなを手に取った。 「これは熟して柔らかいわけではないんです。」 「この媛は決して紅に負けない味だと思います。」 一個1000円近くはする紅まどんなと比べると低価格で迷いなく手を出しやすい。 私は手にその感触を覚えようとした。 「じゃあ、媛まどんなを・・・」 と私がレジに向かおうとしたとき、「どちらもください」と背後に母。 「そんなにいっぱい買ってどうするの?」 「美味しいんだから、両方買ったらいいじゃない。」 「この時期なら、常温で2週間くらいはもちますから」と、店員さんも母を後押し。 しかし、美味しい。 ほんと、この美味しさは、もう罪じゃないかと思ってしまう。 好き好きだろうが、私は『まどんな』を食べてしまうと、昔大好きだった『せとか』をはじめ、どのみかんも残念に感じてしまう。 そして、愛媛県人のみかんに対するプライドに、毎度感服する瞬間。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.01.11 08:26:35
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