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カテゴリ:慣習行事と料理
今日はチーズの話。
フランスのチーズを代表する製法と言えば。 非加熱チーズ。 (フロマージュ・ノン・パストゥリゼFromage non-pasteurise) 日本でも有名なカマンベールチーズも、 非加熱と低温殺菌(フロマージュ・パストゥリゼFromage pasteurise)では、 味に、香りに、大きな違いが見られます。 まったくのベツモノと言っても過言ではありません。 非加熱チーズは生モノ。 発酵が進行するので若い状態から熟すまでの 味の変化を楽しみながら食べることができます。 独特の匂いの強さもあり、そこが賛否両論。 一方、低温殺菌したものは それ以上発酵することはありません。 いつ食べても、同じ味。 臭みもありません。 アメリカでは。 この非加熱チーズ=生きたバクテリーが危険!! と、取り扱いは一切禁止のよう。 その圧力を受けるEUでも、非加熱チーズは弱い立場に追い込まれているようです。 その影響か、フランスの家庭でも非加熱チーズを食す習慣が稀になってきていると言います。 フランスの最近の子供が口にするのはほとんどが低温殺菌チーズで、 非加熱チーズを食べさせると、「美味しくない」と答えるんだとか。 これは悲しい。 非加熱チーズはフランスの食文化を代表するもの。 それがフランスの子供たちに受け入れられないということは、 フランスの一つの食文化が近い将来消えてしまうということ。 我が家の場合。 Cannelleが今より小さい頃、非加熱チーズを頻繁に与えていましたが、 最近は恥ずかしながら、低温殺菌チーズを選ぶ傾向にありました。 非加熱チーズは前述したように生モノなので、 注意していないと食べ時を逸してしまうのです。 処分ももったいないし、食べ時を逃さず注意する手間が億劫で だったら、長持ちする低温殺菌チーズにしよう、 と。 いやいや、それではいかん。 フランスの未来がかかっている(笑)! ということで、最近は非加熱チーズを選んで買っています。 今のところ、Cannelleも大好きです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.05.21 06:56:39
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