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2010.05.21
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カテゴリ:慣習行事と料理
今日はチーズの話。

フランスのチーズを代表する製法と言えば。
非加熱チーズ
(フロマージュ・ノン・パストゥリゼFromage non-pasteurise)

日本でも有名なカマンベールチーズも、
非加熱低温殺菌(フロマージュ・パストゥリゼFromage pasteurise)では、
味に、香りに、大きな違いが見られます。
まったくのベツモノと言っても過言ではありません。


非加熱チーズは生モノ。

発酵が進行するので若い状態から熟すまでの
味の変化を楽しみながら食べることができます。

独特の匂いの強さもあり、そこが賛否両論。


一方、低温殺菌したものは
それ以上発酵することはありません。
いつ食べても、同じ味。
臭みもありません。


アメリカでは。

この非加熱チーズ=生きたバクテリーが危険!!
と、取り扱いは一切禁止のよう。

その圧力を受けるEUでも、非加熱チーズは弱い立場に追い込まれているようです。

その影響か、フランスの家庭でも非加熱チーズを食す習慣が稀になってきていると言います。

フランスの最近の子供が口にするのはほとんどが低温殺菌チーズで、
非加熱チーズを食べさせると、「美味しくない」と答えるんだとか。

これは悲しい。

非加熱チーズはフランスの食文化を代表するもの。

それがフランスの子供たちに受け入れられないということは、
フランスの一つの食文化が近い将来消えてしまうということ。


我が家の場合。
Cannelleが今より小さい頃、非加熱チーズを頻繁に与えていましたが、
最近は恥ずかしながら、低温殺菌チーズを選ぶ傾向にありました。

非加熱チーズは前述したように生モノなので、
注意していないと食べ時を逸してしまうのです。

処分ももったいないし、食べ時を逃さず注意する手間が億劫で雫

だったら、長持ちする低温殺菌チーズにしよう、
と。

いやいや、それではいかん。
フランスの未来がかかっている(笑)!

ということで、最近は非加熱チーズを選んで買っています。

今のところ、Cannelleも大好きです黄ハート





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Last updated  2010.05.21 06:56:39
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