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カテゴリ:網膜剥離、裂孔
術後2日目。
結局、視界の異常さから自重して、レーザー照射跡が落ち着くまでの4日間はメガネを使用し、 大好きな日本のビール(「キリン・一番搾り・とれたてホップ」がこの頃のお気に入り)も絶つことに。 Cannelleをおんぶしたり、重い荷物を持ったり、走ったり、 頭部に振動を与えたり、といったことも控えました。 診察では経過は良好とのこと。 しかしレーザー照射跡が完全に癒着するのは2週間後なので、 それまで定期的に経過観察が必要とのこと。 稀に照射した部分を超えて剥離が進む場合もあるらしいです、恐ろしや。 そこで身の上相談。 「実は普段はフランスに在住していて、今里帰りで日本にいるんですが。」 と、復路は2週間後であること、飛行機に乗る危険性を聞いてみました。 すると「海外在住でたまたま日本にいた際に網膜剥離」 というシチュエーションがかなり先生のツボにはまったらしく、 海外医療の四方山話に(笑)。 先生の持つ患者さんの中でも、アメリカに在住とか、イギリスに在住とかいった方が わざわざ日本帰国中に先生の診察を受けに来るというお話をうかがいました。 アメリカは良い保険に入っていなければ救急隊も瀕死の患者を見殺しにするし、 イギリスでは救急窓口でも時間が来たらシャッターを下ろしてしまうとか。(それって救急窓口と呼べるのか?) 「フランスはどうなの?」と振られて、 「まあ、イギリスと似たようなものですねぇ、シャッターは閉めませんけど。 流血していても平気で4~5時間は待たせられるし。」 と身の回りを思い返してみる。 主人も今回の騒ぎで開口一番だったのは 「これがフランスのイエールでなくて良かった!」 でした。 彼にとって大きな驚きだったのは、 -予約無しで、大して待たされもせず診察してもらえたこと、 -たまたま駆け込んだ眼科にレーザー機器があったこと、 -またその技術を有する医師がいたこと、 でした。 うんうん、これって確かにすごい。 (後日、フランス人の友人からも同じ反応を頂きました) もしイエールだったらを想像してみる: -フランスの専門医はほとんど予約制。 -ランデ・ヴー(予約)はたいてい1ヵ月後、 「緊急!!」であることを伝えても即日なんて不可能に近い。 -ウィルス性の流行り目にかかっていても「薬の名前を教えるから薬局へ行って」と当然のように言われる。 -運良く医師に辿りつけたとしても即日にレーザー手術ができる環境にあったか否かは大きな謎。 日本でよく「救急車でたらいまわし」が取り上げられるますが、 アメリカ・ヨーロッパではもっとひどい事態が普通に受け入れられています。 万人が、いつでも気軽に行ける日本の医療制度は素晴らしい! と意見が一致。 不幸中の幸いとはこのことではなかろうか。 ということで、先生は飛行機に乗ることより、 フランスで医師に診てもらえるか、の方をものすごく心配してくれたのでした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.12.08 02:30:41
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