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2005/05/09
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カテゴリ:映画
シリーズでお伝えするイラン映画その1。
といってもその3までしかない。

最初に観たイラン映画は『友だちのうちはどこ?』
監督は名匠アッバス・キアロスタミ監督。

以前『装苑』とい雑誌があった。
今は『SO-EN』になっているが、と思って調べたら『装苑』に戻っていた。
文化出版社が出しているファッション雑誌だ。
前は、洋服の型紙等が付録でついており、洋服を作るための雑誌だった。
その時に購読していた。
鷲尾いさ子さんは最初装苑の専属モデルだった。

文化出版社の本は、他のハンドメイドを扱う出版社より洗練されているので好きな出版社だ。

その雑誌のコラムの中で長沢節が映画評論を書いていた。
一般的な視点と違いなかなか面白いコラムだった。
長沢氏は手足が長い骨のごつごつしたイラストを書くイラストレータだ。
ファッション関係にも多大な影響を与えている。
ファッション業界の方は細い方がお好き。
彼が残した自由の精神はセツモードセミナーに残されている。
千葉県内で開かれた写生会の見回り中に自転車で転倒したのが原因で亡くなった。

おっと脱線。

その映画コラムの中で彼が百点を与えていたのがこの映画。
彼はもっぱら美少年好きだった。
この映画は芸術家らしく画の美しさに注目していた。
主人公の子供の可愛さ。
男の子の着ているベストの色、建物の色、土の色その美しさを書いていた。
全てアースカラーなのだ。人工的な色見がない、優しい色。

銀座で単館上映(だったと思う)の映画館で観た。

引用
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
イランの名匠アッバス・キアロスタミ監督が、世界にその名を知らしめた初期の傑作。
主人公は、間違ってクラスメートの宿題用ノートを持ち帰ってしまった少年。
「宿題を忘れた者は退学になる」と先生に聞かされていた彼は、ノートを返そうと、
行ったことのない友だちの家を探す。
イラン北部の小さな村の風景を見ているだけで飽きない。
ジグザグな山道や、並んだ扉などをとらえた映像にはシュールさも漂う。
主人公の少年の戸惑う様子をはじめ、子役のみずみずしい表情とともに、
大人たちの無責任な言葉が苦笑を誘い、映画全体を覆うのはおだやかな空気感だ。
シロウトの出演者を多用し、ドキュメンタリータッチでフィクションの物語を撮るという
イラン映画の見本とも言える本作。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

イランの子供はみな可愛い。いや日本の子供も可愛いが。
子供に笑顔が少ない、子供は親の手伝いをするものなのだ。
文化の違いを感じる。日本の文化で当てはめて観てはいけないと思う。
大人が勝手すぎる、子供に厳しすぎる、と感じる人もいるだろう。
でもそれがその土地の文化なのだ。
日本でもほんの50年前くらいはこのような風景が残っていたはずだ。

イラン映画は予算?か政治等の問題で主人公が子供になることが多いと聞く。
皆同じようだとの批判も聞く。がやはり素晴しいと思う。

民俗音楽の映画音楽は暫くの間、耳を離れなかった。





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Last updated  2005/05/09 05:48:26 PM
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