カテゴリ:映画
HPのデザインを替えて見た。
去年の我が家の薔薇の写真だが、今年もようやく咲き始めた。 自転車についての考察と言っても、面白い本や映画の紹介。 前にも書いた別役実の図書館で借りてきた本『思いちがい辞典』から。 辞典なのであいうえお順になっている。 「自転車」の項目から抜粋。 +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 「自転車に乗れない」ということはかつて男の子の沽券に関わることだった。 「泳げない」も同様に思われているが「泳げる」の能力は鰯の方が優れている。 「自転車に乗れる」は人間の肉体の自然過程の可能性の延長上にはない 一種の文化に関することだ。 以前「自転車に乗れる」ことは軽業のひとつで木戸銭を払った歴史がある。 その行為は我々の身体を丸ごと「乗ること」に奉仕させている。 自転車は人間の身体の諸機能を統一的に把え、従ってより人間的な乗り物である。 自動車に乗ることによって人間は身体諸機能がバラバラに分裂し、精神的にも苛立ちを嵩ずるが 一定時間自転車に乗ると、その分裂感がなごみ、精神も極めて安定したものになる。 一部の熱狂的な「自転車乗り」たちの間では、 自転車は既にそうしたか「医療器具」であることすら超え、 「人間が人間であることを哲学する用具」にまでなろうとしている。 ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ なかなか面白い見解である。10年以上前の本だ。 またネットで検索中見つけた1989年のイラン映画 『サイクリスト』の内容 妻が重い病気にかかり、高額の入院費を工面しなくてはならなくなった主人公は、 元アフガンの元自転車チャンピオン。 イランにやってきたばかりで仕事もない。 興行師から、1週間自転車に乗りつづけるという賭けの対象にならないかと持ちかけられる。 愛する妻のためひたすら狭い広場を自転車でくるくる回る主人公。 イランでは全国民が見たと言われる、モフセン・マフバルバフ監督の幻の名作。 ファンタジックともシュールとも言える独特の味わいがほかのイラン映画とは一線を画する。 広角レンズを多用した映像もアバンギャルドで、まったく古さは感じさせない。 あの辺りは日本より自転車が人気の競技なのだろうか。 一週間乗り続けるとは、食事・睡眠・排泄などどうするのであろうか。 何処のサイトを見ても評価が高いのだ。気になる映画である。 谷中安規をネット検索していた時に、roadman1971さんの お洒落で素敵なブログの中に『春の自転車』という版画を見つけた。 違う角度から辿り着いたサイトで、全国ブログを書いている人は沢山いるにも関わらず、 他のブログでお見かけする方の書き込みがあった。 またリンクさせて頂いているひできちさんのブログでも 5年前によく私が訪問していたサイトにいらした方の名前があり懐かしく思った。 ネット上の縁とは不思議なものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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