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2005/08/18
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カテゴリ:美術館・博物館
次の日は天気が良ければ黒部までとの案もあったが、
天気は良くなさそう。
その日は諏訪の花火大会があり、中央道は混みそうなので、
関越まわりで帰宅することに。
私の好きな安曇野へ。
リフレの友人は『わさび大王農園』に行った事がないので、
先にそこを見学。凄くー、広い農園。
黒沢明監督のオムニバス映画『夢』の最後の話のロケ地。
夢のような美しい光景の中、
皆歌い踊りながら祭りのような華やかな葬式のシーン、
花が咲き乱れる水車小屋。
亡くなったお婆さんが初恋の人だった?という
お爺さん役に笠智衆。旅人は寺尾聡。
映画館で幻想的な場面が強烈に目に焼きついていた場所だ。


『碌山美術館』を観る前に、腹ごしらえ。
美術館すぐ傍に、お蕎麦屋がある。
駐車場のおじさんに聞いた所、安いしボリュームもあるよとの事。
東京の有名所の蕎麦屋はなにせ量が少ない。
2つ、いや3つは食べないとおなか一杯にならないし。
店は少し並んでいたが、時間はかからなそう。
確かに凄い量。
更科そばに近い白い蕎麦。
田舎蕎麦の方が色も香りも強いのでお蕎麦らしいが、こちらは食べやすい?
大人の男性は蕎麦好き、蕎麦打ち好きが結構多い。
サラリーマン辞めて蕎麦や始めましたとか。
蕎麦には夢や浪漫があるらしい。

でも私は本当に蕎麦の味がわかっているか?というと怪しい、いや判らない。
蕎麦の味が判るってかっこよく?見えるものね。

美術館に向かう。蔦の絡まる教会風の建物の中に作品が展示されている。
その前でこの旅たった一度の記念写真、315円のブラウス着ています。
高村光太郎の有名な作品『手』の他、親交のあった芸術家の作品など展示されている。

碌山は、新宿中村屋の創業者女主人、年上の相馬黒光を愛し、苦しんでいたと言われている。

『相馬黒光』
時代に先駆けて激しく生きた侍の娘。
パン屋の女主人は明治初頭の生まれ。
九人の子を産み店を繁盛させ、芸術家や文人を集めてサロンの女王として輝いた。
革命家を匿い恋もして80年の生涯を全う。

岡本太郎の母、岡本かな子もそうだが、妻でありながら、恋をせずにはいられない人。

碌山は30歳の時、新宿中村屋で吐血、永眠する。自殺とも言われている。
美術館には日本近代彫刻の最高傑作で絶作『女』が展示されている。
モデルがいて製作されたものだが、黒光の子供は裸婦像を見た瞬間、
顔が似ていないにも関わらずお母さんだ、と叫んだそうだ。

美術館を見終わった後、ガラス工房及び販売のアートヒルズ等により帰宅の途につく。
関越周り、多少の渋滞はあったものの、順調。
途中、横川のサービスエリアで定番の峠の釜飯を買い、夕食とする。





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Last updated  2005/08/18 11:32:21 AM
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