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2005/10/20
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カテゴリ:美術館・博物館
以前『美の巨人』で遠山記念館の英一蝶の絵が紹介されていた。
期間限定のため見る事が出来なかった。

『遠山記念館』は埼玉県の川島町というところにある。
川島町は名の通り、大きな川に囲まれて島のようになっている。
田んぼが延々と続く感じで、目印になるようなものはないが、
遠山記念館の看板は比較的多く出ている。

電車が走っていないので(多分)、バスの利用になる自転車で行ったほうが早い。
昨日は雨の予報だった。
友人と川越で待ち合わせ、そこから車で乗せてもらう予定を直接行くと連絡する。
友人は車ではなくカブ(オートバイ)で来た。
太郎右エ門橋という変わった名前の橋を通ると言うと、そこで待っていた。
そこから、およそ2キロほど?
バイクとの併走は嫌なので、先に行くようにお願いする。
というか、自転車は前後ともスローパンクしていたようで重いのだ。

『遠山記念館』は田んぼの中に突然現れる。
日興證券の創立者である遠山元一氏が建てたものだ。

友人は早く着きすぎたらしく、私の好きなコーラと昔からある苺のチョコ、
ぬれ煎を買ってきてくれていた。
ちょっと外で休憩をして中に入る。

門

大きな門をくぐると料金所があるのが普通。が何もない。
鉄筋コンクリートでできた美術館に入るとひっそりとした受付があった。
料金700円を支払って中に入る。

山辺知行先生追悼特別展・インドへの思い題した展示がやっていた。
入って直ぐに、碌山の日本近代彫刻の最高傑作で絶作『女』が!
お盆に安曇野で本家を見たばかりだ、彫刻って同じものが幾つもあるものなの?
『女』

ところで昨年亡くなられた山辺知行氏は、世界的に著名な染織研究家として活躍、
館長も勤めていたそう。
サリーやターバンなどが多く展示されていたが、情けないことに
エスニック雑貨やさんで見かける布地と余り違いを感じない。

他に人は誰もいないようだ。
昭和初期に建てられた藁葺き屋根の立派な邸宅を拝見する。
西棟は61坪で京風数寄屋造り、中棟は87坪で書院造り、東棟は63坪豪農の趣。
玄関も3ヶ所ある。
囲炉裏
とにかく広いし、雪見障子など建具の細工は素晴しいし、照明もお洒落だ。
広い縁側が羨ましい。
座敷
照明の配線は露出せず、柱や梁などに収まっている。
ま、それくらいの細工は当たり前か。

浴室も4.5畳はあったなぁ。トイレなどを見るのも楽しい。

途中大きな土蔵があり、ルパンなんかに出てきそうな立派な金庫があった。

庭や中庭を見ながらゆっくり過ごすのは気持ちがいいだろう。
でもこれから冬は寒そう。
吉田兼好の徒然草の「家のつくりやうは夏をむねとすべし。」とあるように
日本建築は夏向きに造られている。

途中ぬれ縁にでて、『水琴窟』を試す。
柄杓で水を水琴窟に落としてみる、と水滴の音が内部で反響して
涼やかな綺麗な音をたてる。
テレビでは見た事があるが、本物は初めて。
天気などの外気の具合や聞く人の心理状態によっても変わるそう。

庭を散策する。季節によって色々な風景が楽しめそう。でも紅葉にはまだ早い。

毎年3月に展示される雛壇飾りは凄い。是非その時はまた見てみたい。





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Last updated  2005/10/20 10:32:32 AM
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