選挙と煙草
近所に住んでいるという人に選挙前、声を掛けられた。ある候補者に入れてくれと。他人のしかも知人でもない人に言われて投票するほど素直ではない。はい、とだけ答えればよいのだろうけれど自分で決めますからと答えたら反撃が返ってきた。私がその党に入れるとしても同じ答えだ。私自身が決めるからであって頼まれたからではない。その人との会話で選択性別姓法案に積極的か否かがポイントと答えた。反対派の沢山いる自由民主党は選択肢にないのである。連立を組んでいるその党も選択肢にはない。なんでそんなに拘るの?と聞かれた。説明するには私の半生を語らねばならないし、見知らぬ人に説明する気もない。確かに争点が世間とはずれているかもしれない。しかし個人としては年金よりも身近な問題で金銭的に不利益を受けても事実婚を選んでいるし。久しぶりに選択性性別姓法案にかすかな光が射して来た。前にも書いたが選択範囲が広がっただけなのだからいいではないかと思う。亡き友人は養子縁組・婚姻によって苗字が3回変わった。そして結婚相手の苗字になる事を好ましく思っていた。が、苗字を変えたくないという私の気持ちを一番理解してくれたのも彼女。自分と違う考え方を尊重できる人は素晴しいと思う。同じ意見でも他の考えを認めない人よりも話がしやすい。話は変わるが煙草のこと。私は昔も今も煙草を吸わない。学生時代これ見よがしに外で煙草をふかしていた同じ年頃の人を『けっ!』という冷めた目で観ていた。本当に煙草が好きで陰で吸っている人の方がまだ理解しやすかった。現在では嫌煙派が勢いをなしている。周りに喫煙者が少なくなり、以前は全然気にならなかった煙草の煙に多少敏感にはなったように思う。非常識な喫煙は迷惑だが、過度の嫌煙派の人はちょっと苦手だ。そういう人の中には昔はヘビースモーカーだった人も多い。常識的な喫煙家の権利を奪って欲しくないなと思う。