内田百けんと谷中安規
先日の日記でも書いた内田百けんと谷中安規。谷中安規の版画の挿絵の入った内田百けんの本を調べてみた。池袋の『ジュンク堂』は日本最大級の本屋だが売っていなかった。重版未定?となっていたような気がする。全集と呼ばれるお値段の高い本ならあるのだろうけれど。アマゾンで調べたら文庫の在庫があったので内田百けんの本を2冊購入。内田百けんは読んだ事がない。黒沢明監督の『まあだだよ』で初めて知ったくらいだ。童話『王様の背中』の序には「この本のお話には、教訓はなんにも含まれておりませんから、皆さんは安心して読んでください。どのお話も、ただ読んだとおりに受け取ってくださればよろしいのです。それがまた文章の正しい読み方なのです」と書いてあり内田氏の人柄が伝わるようだ。内田氏は猫が好きだったようだが、谷中(場所)にある私の大好きな朝倉彫塑館には朝倉文夫氏の好きだった猫の彫刻が沢山展示してある。とてもリアルなものだ。ここは彫刻が素晴しいだけでなく建物、庭がいい。ところで本の版画はどれもファンタスティック!だ。 ちょっとナンシー関を思い出した、単なる版画つながり。亡くなった翌年に青森で行なわれたナンシー展も古い民家で行なわれてたなぁ。東北キャンプの帰りに立ち寄った。薄ら寒いお盆の青森。またそれは後で書こう。