注目すべき報道が毎日新聞に出た。鎌倉市の鶴岡八幡宮が、全国各地の神社を包括する宗教法人神社本庁から離脱する方針を固めた。宗教法人法に基づき境内に告示されたという。
神社本庁は鶴岡八幡宮からの通知書を受け取ったが、離脱の理由は明記されていなかった。
これですぐに離脱が決定したわけではなく、今後、神奈川県知事の認証が必要であるため、正式な離脱までには尚時間を要するとのこと。
離脱理由があきらかではないので、様子見ということになるが、私個人は離脱に賛成である。私はいかなる宗教もまったく信仰しないので、鶴岡八幡宮に対する私の賛意は、神社本庁の水面下での政治的な動静を憂えてのことだ。神社本庁の動静とは、すなわち民主主義にもとづく国際平和を謳う現行の日本国憲法を破棄して、天皇を頂く富国強兵男尊女卑の明治憲法への回帰を本意とする団体の一員としての活動である。この団体は安倍政権内の政策研究会と強く結ばれていることが知られている。安倍晋三は祖父岸信介の意志を受け継ぎ、虚仮(こけ)の一念で日本を軍国主義国家にしようとしていた男だ。
鶴岡八幡宮が神社本庁から離脱を決めた意図は不明だ。その意図にあらたな危険な政治目的がないことを、私は願うばかりである。
下の画像は、15歳の中学生だった私の手帳に書かれた岸信介氏の署名。私は「怪物」に会いに行ったのだ。警護の人たちが私を捕えた。岸氏が「坊やを放しなさい」と言った。首相を辞任して半年後の1960年12月のことだった。