カテゴリ:モールトンレストア
おはこんばんちは。
昨年、NJ(日本縦断)の試走中に新潟県の親不知でフレームがポッキリ折れてしまったアレックスモールトンGT。 紆余曲折の末、東京にあるロウ付を得意とする佐藤製作所さんで修理してもうことにした。 三ヶ所のロウ付がもげたので、それを修理してもらう。 最初にweb siteの問い合わせページから損傷箇所の写真を添付してお見積り。 この段階で修理可否判断してもらう。 現物を送り、見積もり予算を尋ねられたので3~5万円と伝えたところ、5万円弱を提示された。 もちろんGOの返事をし、すぐに費用を振り込んだ。 ちなみにミガキはワタクシがやるという条件だ。 仕事は早く、1週間ほどで納品された。 簡単なミガキはしておきます・・ ということであったが、素人からしたら十分に綺麗だった。 もちろんもっとお金を積めば、それ相当の仕上げをしてもらえる・・ ハズ。 で、期待通りに修理されていたので、ワタクシもさらに磨いてみたが素人なのでプロには遠く及ばない。 昔、アメリカの木工職の達人曰く、 1に研磨、2に研磨、3、4も研磨、5も研磨。 ウッドクラフトとメタルではジャンルこそ異なるが、その頂きは滑らかに光り輝く美しさであろう。 アレックスモールトンのスレンレスフレームは100万円以上する。芸術的なまでのフィレットがいかに難しいか。その技術は、余人をもってして変え難し。それを理解できれば、納得価格である。 それとは別にスチールフレーム部を自分で再塗装した。 昨年に全剥離して塗装したのが、安価なホームセンターブランドの缶スプレーだったので、残念な結果になってしまったからである。 そこで、ホルツだかソフト99の自動車用缶スプレーで再塗装した。 プラサフ、白、クリアの順で吹き付けて、コンパウンドで磨いたら満足できる仕上がりになった。 でも、複雑な形状しているフレームを、コンパウンド使って手で磨くのは恐ろしく時間を要する。 ロウ付部分のミガキと、塗装の磨きで1日終わってしまった。 翌日にフレームを組み立てた。 フランス語で分割式を表す"デモンタブル"形式を採用するモールトンの場合、シフトワイヤとブレーキワイヤの引き回しは毎回超大変。 インナーワイヤーが普通の自転車の2台分が必要な上、ワイヤーの結合部分の位置決めなどに手間取るからだ。 泥除け(フェンダー)は、ブレーキキャリパまたはタイヤと干渉するから取り付けの位置決めが難しい。 フェンダーとのクリアランスがギリギリ。これ商品じゃなくて、プロトタイプじゃないかと思うくらいだ。しかもM3のナットで固定だよ。自転車屋に5.5mmのボックスレンチなんてないし。 それに比べれば、カンパニョーロのコンポーネントなんて、素直に取り付けられるし、変速調整も簡単だ。ほぼ1発でビシっと変速できた。 NJはこれで2000km以上走行するのでハンドルにEVA素材のクッションを追加して、ハンドルを握る手への振動を軽減させる。 これで完成。amazonから購入した500円くらいの三角形フレームバッグがほぼピッタリ。 片方は工具類、もう一方は補給食を入れるのだ。 自宅付近を軽く流してみる。 修理したフレームは特に不安なく走ってくれた。 佐藤製作所さん、ありがとう! それにしてもデリケートな上に手間のかかる自転車である。 今回のモールトンのように、ステンレスフレームの修理で困っていたら佐藤製作所さんに相談というのもあるということで。 ほいじゃーの。 毎年、自転車のフレームが折れているので、来月にガス溶接を受講しようかと思っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.03.21 10:11:04
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