濡れて…
私は優しく拭いてやっていた。ふと奥の方に目をやるとキラリと光るものが。「お前、濡れてるのか…?」心の中でつぶやいた私はそっとそこに手をやった。指先にはヌルヌルした液体が。「ほら、こんなにも濡れてるじゃないか…」紛れも無い事実だ。平静を装いながらも、私は顔を赤らめ心臓の動きは早くなっている。「この前、…したばかりなのに」しょうがないヤツだ。しかし、今はそんな気分じゃない。とりあえずそのままの姿でいさせることにした。って、燃料漏れですよ。燃料漏れっ。2号の。昨日は昼間っから飲んでたので車に乗れなかった。そこで、ポケバイ引っ張り出してエンジン掛けた。その後のたまには綺麗にしてやろう~と、磨いてた時の話。燃料フィルターが濡れてるのである。ホースは交換してるので問題ない。よく見ると燃料タンクから漏れてる。このタンク、困ったことに一体成型ではない。タンク本体とホースが刺さる部分が別々のパーツなのである。よって、この接続部分から漏れてきたのだ。ガソリンが相手なのでシール剤は使えない。とりあえずはインテークチャンバーの時に使ったパテの余りで塞いでみようと思う。