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カテゴリ:観劇(カンゲキ)日記
舞台の真ん中に立つ という経験はなかなかできるものではない。
特に、国際フォーラムのステージなんて、そうそう立てるものではない。 舞台というものは、ひとりだけでできるものではなく、 出演者も裏方も(もちろん観客も)、みんなで仕上げるものだと思う。 どんなにひとりの力が素晴らしくても、 それを支える周りがいなければ、協力がなければ、何も始まらないわけで…。 4か月で孤児になり、あちこちで貰われ、子守として使われ孤児院へ。 そして、11歳でマリラとマシュウ兄妹のもとに引き取られてからのお話。 ご存じ、ルーシー・モンゴメリの名作「赤毛のアン」。 国連クラシックライブ協会の 2007 生命のコンサート音楽劇「赤毛のアン」が、 9月29日・30日 東京・国際フォーラムCホールで上演された。 元劇団四季の浜畑賢吉さん、 元宝塚月組のトップスター、ベルばらの初代オスカル 榛名由梨さん 元タカラジェンヌでこれから大注目のミュージカル女優 岡本茜さん と、早々たるメンバーが名を連ねる中、 このミュージカルは、一般からの参加者でもなりたっている。 このミュージカルを初めて観たのは3年前?ぐらいだろうか。 そして去年は、司会(裏マイク)で参加していた。 2日間で4回公演。その4回をすべて、袖から観た。 そして、今回は観客席から。 毎年 曲も増え、演出も若干変わり、もちろん主役もかわる。 それぞれに味があり、舞台の完成度も高まっている。 変わらないのは、主人公アンは、子供・少女・大人 と3人で演じるということ。 もちろんその友人たちも3パターン。 去年裏側を少しのぞいているからか、 幕が上がった瞬間、あの練習のハードさがよみがえってきた。 これだけの人数でひとつの舞台を作り上げるってどんなに大変であったかと。 恒例のアンダンスをみんなが踊っている姿を見るだけで熱いものがこみ上げてきた。 さて、 2回目の公演で主役アンの少女時代を演じていた女の子…は、 ワタシもよく知るバレエ大好きな高3の女の子。 一緒に観劇に行ったり、彼女のバレエ公演を観に行ったりと、そこそこ知り合いの間柄。 その彼女が、舞台の真ん中に立って、演技をし、歌を歌ってる姿を観たとき 本気で涙が出てきた。 数日前のブログに、ちょっとだけ不安な気持ちが書かれていた。 主役は、みんなをまとめる責任があると。 バレエ以外では初舞台の彼女にとって、たぶんそれは非常に重荷に違いない。 自分のことでも精一杯なのに、他人のことまで気に掛けるなんて・・・。 でも本番の舞台の上の彼女は一生懸命だった。 ドジでちゃめっけたっぷりの等身大のアンを堂々と演じていた。 あぁ…あの子がねぇ…。 なんだか、親にもなった気持ちで舞台を見つめる私。 輝いていた…。ちゃんと舞台の真ん中で。 彼女はこの舞台で何を感じただろう。 この舞台が終わったあと、彼女はどんな夢に向かって歩むのだろう。 今度会うとき、彼女はどんな成長を見せてくれるのだろう。 この経験はきっと彼女をもっともっと大きくさせてくれたに違いない…。 他の出演者と比べることもしただろう。 いろいろな人から助言や指導を受けただろう。 悔しい思いもしただろう。 何より、真ん中でスポットライトを浴びた感動はどうだったのだろう。 舞台が終わったあとの彼女の顔は達成感の笑顔であふれていた。 なんだか元気をもらった…パワーをもらった…そんな気がした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月01日 00時38分25秒
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