|
カテゴリ:邦楽
加藤和彦率いるサディスティック・ミカ・バンドの1974年の名作「黒船」(写真)に収録のキャッチーなロックンロールで、オリジナルは当時の加藤和彦婦人であるミカが歌っている。 当時の英国の流行だったグラムロックを思わせるカラフルなポップ感覚は当時の邦楽では画期的で、加藤和彦のセンスの高さと先進性を伺わせる。 ミカのヘタクソボーカルは強烈なキッチュさを放っているが、それでいて曲の中にピタリとハマッているのは見事。この素人ボーカルによるヘタウマ感覚は後のニューウェイヴを先取りしているものと言える。 高橋幸宏、高中正義、小原礼、今井裕といった錚々たるメンツによる演奏も超A級で、その鉄壁なサウンドとギラギラとした躍動感はただただ圧倒的。 クリス・トーマスをプロデュースに迎え、二千万の制作費と400時間を費やして制作された「黒船」は楽曲、演奏、構成どれをとっても完璧で、壮大なスケール感を持つ一大音絵巻は、当時の英米のロックアルバムと並べても全く遜色ないクオリティで、、日本のみならず世界のロック史に名を残す名盤と言える。 このアルバムが発表された年にはサディスティック・ミカ・バンドはロキシー・ミュージックの全英ツアーのオープニング・アクトもつとめた。 ティラノサウルスおさんぽ~アハハ~♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[邦楽] カテゴリの最新記事
|