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テーマ:洋楽(3357)
カテゴリ:レッド・ツェッペリン
アルバムは英米共にNo.1と、商業的には成功したが、当時は本作に対して否定的な声も少なくなかったという。 と、いうか(Zepのアルバムとしては)今も決して評価が高い方ではない…ような気がする(笑 その主な理由のひとつとして、「Zepらしくない」というのが挙げられるだろう。 ジミー先生のギターはかなり退き、代わりにジョン・ポール・ジョーンズのキーボードが前面に出たサウンドは、それまでの彼らの音楽とはかなり印象が異なるものだ。 いわゆる「ニューウェイヴ風」なサウンドも聴けるこのアルバムは、「ハードな音楽を捨てて時代にコビを売った」という評価も当時はあったらしく、それもある意味当たっているとは思う。 だが、「新しい事をやりたかったんだ」というジミー先生の言葉を借りるまでもなく、そもそもZepはハード・ロックという枠組みだけで収まるようなバンドではなかったし、ニューウェイヴ全盛であった'79年という時代にそれまでと同じようなハード・ロックをやっても、「ちょwww 何これ? ダサっっw」とか言われるのは目に見えていた。 そういう意味では、この思い切った変化は正しい判断だったと思える。 もっとも、それが音楽的に成功していない部分もあるのだが… ちなみに僕は後追いのZepファンであり、メチャクチャな順番で彼らのアルバムを聴いていったのだが、この「In Through The Out Door」はかなり最初の方に聴いた作品でもあった。 このアルバムをして「Zepらしくない」と上に書いたが、元々節操のない性格な上に、当時まだZepに対して知識も思い入れもなかった僕にとって、本作はフツーに聴けるポップ・アルバムとして単純に楽しめる一枚だった。 そんな思い出もあってか、Zepの作品中あまり注目度の高くない本作が、僕は今でも大好きだったりする。 ……って前フリながっっ! Zepについて語り出すとグダグダになってイカン(いつもそうだけど)。 というワケで改めて曲紹介。 この「Fool In The Rain」はアルバムの3曲目に収められている作品で、シングル・カットされて全米21位を記録している。 レゲエとシャッフル・ビートを合わせたようなリズムが楽しい作品で、楽曲的にもZepとしてはかなりポップ。 キャッチーに弾むリフが耳に残るが、プラントの抑えた歌唱もイカしてる。 サウンドの要となるのはジョン・ポール・ジョーンズのキーボードだ。ジョン・ボーナムのドラムも心なしか、いつもに比べて軽い。 途中で、笛の音と共にサンバのリズムが飛び出すという展開も面白く、彼らの音楽的視野の広さが伺える。これはアルバム全般に言える事でもあった。 「In Through The Out Door」は音楽的な新生面を見せ、商業的にも成功したアルバムとなったが、この翌年ジョン・ボーナムが寝ゲロにより急死。 ジミー先生はあっさりと潔い決断を下し、'80年12月、Zepは美しい伝説となったのでしたとさ(その後が結構グダグダだったがw)。 というワケで「Fool In The Rain」を聴くにはここをクリック! みなさん寝ゲロには気をつけましょう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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