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テーマ:洋楽(3357)
カテゴリ:レッド・ツェッペリン
映画「狂熱のライヴ」のリマスターDVD(※)も発売された事だしね。 ちなみにZepは11月26日に再結成ライヴを行う予定だったが、ジミー・ペイジ先生が指を負傷したため12月10日に延期になったとの事。ほげー ↓以下本題。 「Black Dog」は、Zepの最高傑作とされる事も多い「Led Zeppelin 4」(上写真、別称『フォー・シンボルズ』)の冒頭を飾るナンバーで、ペイジ先生、ロバート・プラント、ジョン・ポール・ジョーンズの共作。 アメリカではシングル・カットもされ、'71年12月にビルボード15位を記録した。チャート上では「Whole Lotta Love」('70年、全米4位)に次ぐヒット作である。 タイトルの割りには、犬と歌の内容は全然関係ないんだワンワン ライヴで初めて披露されたのは、アルバム発売の八ヶ月前にあたる3月5日。 初の来日公演('71年9月)でも、アルバム発売に先駆けて「天国への階段」と共にこの曲が演奏された。 不敵な響きのイントロで始まるこの曲は、プラントの歌とペイジ先生のギター・リフが交互に反復されるという構成で、変拍子を効果的に使ったスタイルは、リズム・アレンジが豊かだった彼らの個性の示すものでもある。 曲の肝となるリフは、ジョン・ポール・ジョーンズによるもので、彼がマディー・ウォーターズの曲を聴いてる時にひらめいたものだそう。ギターとベースのユニゾンで演奏されており、無骨な印象を残す。どこかヘンテコだが、同時に覚えやすくもあるユニークなフレーズだ。 「ヘヘイ・マ~♪」という歌い回しがカッコいいプラントのヴォーカル部分はアカペラ的な形態をとっており、これはフリートウッド・マックの「Oh Well」からヒントを得たものだとか。攻撃的かつセクシーな歌いっぷりにゾクゾクする。 このヴォーカル・パートは、後にプラント自身のソロ・シングル「Tall Cool One」にサンプリングされた。 ペイジ先生が大活躍する後半のギター・ソロは、バンドでグルーヴ感を出すのが難しく、演奏時にはリズム隊との息が合ってないとムザンなものに聴こえてしまうので注意が必要 本人達の演奏にしても、ペイジ先生とジョン・ボーナムのドラミングの間に微妙なズレが生じているが、それがまた味になっている。このギリギリのバランス感覚がバンド・マジックであり、Zepなんだなあ。 前述の「狂熱のライヴ」の中でも、この曲を演奏。 「Bring It On Home」のリフに続いてプラントのヴォーカルが飛び出してくるというイカシた構成になっているが、演奏そのものはなかなかに乱雑。荒々しいペイジ&ボーナムの間を取り持つジョン・ポール・ジョーンズの存在が光ります。 なお、現行のテイクは、3日間のライヴ演奏をそれぞれパートごとにつなぎ合わせたもの。ライヴとはいえ、ギミックなしのものは色々難しいのだろうが、ここまでされるとちょっと萎える 今回のリマスターでも、その点が改善されていないのが残念。Zepって、もっといい演奏がブートでいくらでもあるのにね この曲は、プラント&ペイジのツアーでも現代風のアレンジで演奏された。プラントの'05年のソロ・ツアーでもレパートリーに取り入れられている。 つーコトで「Black Dog」を聴くにはここをクリック! 「狂熱のライヴ」からの演奏はこちら。 ワシと一緒に再結成ライヴを妄想するのじゃ! ※サントラ・アルバムも曲目を増やして再発。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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