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ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

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2007.10.24
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テーマ:洋楽(3396)
カテゴリ:70年代洋楽
ニューヨーク・ドールズのギタリストであったジョニー・サンダースが、同バンドのドラマーだったジェリー・ノーランやTelevisionを脱退したばかりのリチャード・ヘルと組んで結成したのがハートブレイカーズである。
その唯一のオリジナル・アルバム「L.A.M.F.」(写真)は、ジョニーのベスト・ワークにして、Sex Pistolsの「勝手にしやがれ」と並ぶ永遠のパンク・ロック・アイテムとなった。
なお、L.A.M.F.とはLike A Mother F♂ckerの略。ジョニーの腕にはこの4文字がイレズミされていた。

アルバムはシンプルで小気味よいロックンロールがぎゅう詰めとなっているが、「Chinese Rocks」はその中でもとびっきりの一曲。
Sex Pistolsのシド・ヴィシャスGuns N' Rosesにもカバーされた(ライブで)名作だ。

作曲にクレジットされているのは、ジョニーの他に、ジェリー・ノーラン、リチャード・ヘル、そしてラモーンズのベーシストである(だった)ディーディー・ラモーンである。
アルバムを出す前に脱退してしまうリチャードと、ディーディーが中心に作った曲らしく、ハートブレイカーズの初期のライブではリチャードのヴォーカルで演奏されていた。
ちなみに、ディーディーも当初からこの曲を気に入っており、ラモーンズのアルバムに収録するつもりだったらしい。だが、その時はメンバーの反対にあって実現せず、'80年なって、ようやくアルバム「End Of The Century」に収録された。

リチャードがハートブレイカーズを去った後も、曲はバンドのレパートリーとして残り、ジョニーをヴォーカルとして正式にレコーディングされる事になった。
ハード・ロックお決まりの低音を使った必殺一撃のリフは、シンプル&キャッチーを地でいくカッコよさ。
ストレートで無駄のない楽曲、ホットで勢いのある演奏
ジョニー・サンダースの歌声はどこか頼りないが、無垢さと情感にあふれており、そこらの上手いヴォーカリストよりもよほどロックを感じさせてくれる。

これぞロックンロール。That's The Rock N' Roll。
この曲を始めとして、「Born To Lose」、「I Wanna Be Loved」、「I Love You」「Let Go」などの名曲が詰まった「L.A.M.F.」は、パンク云々の枠を超えた必携の一枚だ。

ハートブレイカーズは'77年、イギリスに渡り、ピストルズを中心としたアナーキーツアーに同行。その時のライブが評判となり、ジョニーは本国アメリカよりもイギリス、フランスなどでビッグ・ヒーローとなっていく。
'85年以降は何度も来日。忌野清志郎、鮎川誠といった多くのミュージシャンに愛された。
カタコトの日本語で「ドモ、アリガトゴザイマシタ。ミナサン、オシアワセニ」と言ったというエピソードが泣かせるなあ……涙ぽろり

そして1991年、ジョニーはオーバードースにより死去。享年38歳。ドラッグでヘロヘロになりながら最後までチンピラ・ロッカーとして生き抜いた、まさにPunk(=クズ)そのものといえる人生だった。
いつの日かジョニーの墓参りをして、墓石の前に彼の好きだったラッキーストライクを差してあげたいワタシです。

つーコトで「Chinese Rocks」を聴くにはここをクリック。
大音量で聴くのだ!


※ポム・スフレのメインHPでは名盤「L.A.M.F.」について取り上げています!





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Last updated  2008.08.28 20:23:56
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