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テーマ:洋楽(3394)
カテゴリ:70年代洋楽
といっても、この人はバンドのオリジナル・メンバーではない。加えて、参加したオリジナル・アルバムも先述の再結成盤のほかには、例の『Hotel California』と『The Long Run』という後期二枚だけである。 そんなコトもあって、かつての自分はジョー・ウォルシュのことを 「イーグルスに参加したおかげで有名になれたんでしょ? よかったね、プッ」 とか思っていたのだが、全然そうじゃなかった この人ってイーグルスよりも先にデビューしていて、評価もしっかりと固まった実力者だったんですね。あ~ハズカシ。。。 ジェイムス・ギャングは、そんなウォルシュにとってキャリアの第一歩となったハードロック・トリオである。 結成は'66年、出身はアメリカのオハイオ州。 ジョーがバンドに加わったのは'68年で、メンバーが三人となった(多い時には五人いた)'69年にデビューしている。プロデューサーは、のちにイーグルスも手掛けるビル・シムジクだった。 1stアルバムを発表した後、ベーシストがデイル・ピーターズに交代し、黄金のトリオ編成ができあがる。 '70年に発表された2nd『Rides Again』は、ハードロック、ファンク、アコースティックの要素を絶妙にブレンドした傑作で、この時点でジョーがアメリカン・ロックにおける重要人物のひとりであることが示されていた。 ここからは、現在も残る名曲のひとつ「Funk#49」も生まれている。 '71年には文字通りのサード・アルバム『Thirds』(上ジャケット)を発表。 「Walk Away」はそこからのシングル・ナンバーで、チャート的にはたいした成績を残せなかった(全米51位)ものの、70年代初期のハード・ロックとしては最良の一曲となっている。 イントロから、ジョーのギターが豪快に鳴り響く。 ギブソン・レスポールによるぶっとい音色。 コード主体のギターワーク、リズムをガシガシと刻む弾きっぷりがカッコいい。 ピート・タウンゼンドやジミー・ペイジが惚れたというのもよく分かるグレイトなプレイだ。 ジョーのワイルドな声、迷いのない歌いっぷりにも胸がすく。 明快でアッパーな響きを持つメロディも、いかにもアメリカン・ロック的だ。 そして、シンプルにしてダイナミックな演奏はトリオ編成ならではのもの。 ベースとドラムの力量もかなりのもので、骨太なグルーヴや重量感など、クリームやBB&Aにも劣らない最高のアンサンブルとなっている。 どれをとっても文句なし。威勢のいいバンド名にふさわしい、アメリカン・ハードロックの名演です。 ジョー・ウォルシュはこの後、ライヴ盤を一枚発表してバンドを脱退。ソロ活動(バーンストームを含む)を経て、イーグルスに加入する。 残されたメンバーはその後、ドミニク・トロイアーノやトミー・ボーリンをギタリストに迎えてジェイムス・ギャングを存続させていった。 トミー・ボーリン在籍時のアルバム『Bang』も聴き逃せない佳作だ。 バンドは'77年に一度解散したものの、90年代後半からはジョーを含む黄金期のメンバーでリユニオンし、ライヴ活動を行っている。 イーグルスの再結成にも参加したりと、忙しい人ですねジョーさん…(^o^) つーコトで「Walk Away」を聴くにはここをクリック。映像は「Beat Club」から。 大音量で聴こうぜ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.07.16 06:11:59
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