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ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

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2008.09.05
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テーマ:洋楽(3357)
カテゴリ:90年代以降の洋楽
特集~ビートルズの遺伝子たち その5


90年代前半の音楽シーンには"パワーポップ・ムーヴメント"なるものが存在した。
60年代を思わせるシンプルでキャッチーなメロディ、直球かつパワフルなギター・サウンドを押し出したバンドが注目を集める様は、"メロディとビートの復権"を強く意識させるものだった。
結局それはメイン・ストリームをひっくり返すほどの動きにはならなかったものの、そのテの音楽にメがない自分はあっという間に夢中になり、しばらくはマイナーなパワーポップ・バンドばかりを聴きあさっていた。
毎週毎週、輸入盤店のパワポ・コーナーをチェックしていたあの頃が懐かしいなぁ。。。(しみじみ

ジェリーフィッシュは、そのパワーポップ・ムーブメントの火付け役ともいえる存在だった。
デビューは'90年。サンフランシスコ出身の四人組である。
バンド・リーダーは"歌うドラマー"であるアンディ・スターマー
メンバーには、元スリー・オクロックにして後に『Aurthor Unknown(詠み人知らず)』というシブい名盤を残すジェイソン・フォークナーなどもいた。

ポップスへの愛情とこだわりを感じさせる楽曲、アレンジメントがこのグループの売りである。
その背後に見えるのは、ビートルズ。ビーチボーイズ、クイーン、チープ・トリックといった偉大なる先人たちだ。ポップスのみならず、Led Zeppelinなどの影響もうかがわせるのがポイント。
デビュー当時の彼らは、レニー・クラヴィッツと並ぶ"レトロ・ロック・ミュージシャン"の代表格みたいにも言われたらしい。
確かな演奏技術を持ち合わせているのも彼らの強みで、コーラス・ワークなどは一日に四、五時間も練習したというハナシもあるくらいだ。

アルバムとしては、2ndの『Split Milk(こぼれたミルクに泣かないで)』が名盤として知られているが、'90年発表の1st『Bellybutton』(上ジャケット)もなかなかに捨てがたい一枚。
その1stに収録の「Baby's Coming Back」は、個人的にもっとも好きなジェリーフィッシュ・ソングである。
初期ビートルズを思わせる、アップ・テンポの楽しいナンバーだ。

曲は、アコースティック・ギターのすがすがしいコード・ストロークで始まる。
はずむようなシャッフル・ビート、タイトなスネアの音に胸がすく。ベタな手拍子も微笑ましい。
メロディは健康的なくらいにポップ度が高く、明快なサビ部分などはつい一緒に歌ってしまうスマイル
中間部でマイナー調に切り替わる曲作りもうまい。
Aメロのバックに鈴の音を入れる所などはフィル・スペクターの影響か。
ほかにも部分的にサイケなサウンドが飛び出すなど、アレンジはシンプルなようでよく考えられている。
三分足らずの中に"ポップの職人技"をギュッとつめこんだ、見事な一曲だと思う。
なお、この曲は、バンドのキーボーディストだったロジャー・マニングが2007年にセルフ・カバーしている。

ジェリーフィッシュは二枚のアルバムを出して高い評価を得るものの、メンバーの不仲が原因で'94年に解散。
その後アンディ・スターマーは、同じビートルズ・フリークである奥田民生と親睦を深め、曲を一緒に作ったりしている。パフィーの名付け親であることでも有名か。
他のメンバーもそれぞれに活動を続けているようだ。
なお、アンディとロジャーは、リンゴ・スターのソロ・アルバム『Time Takes Time』('92年)にも演奏、楽曲提供で参加している。

ジェリーフィッシュの曲はポップながら何気に地味なものが多く、「コレで決まり!」というにふさわしい一曲が存在しないのだが、そんな所もミョーに可愛くて好きだ(笑
'93年の来日公演では、ピンクレディーの曲も演(や)ってくれた愛すべきバンド。
そろそろ再結成でもしないかなぁ。。。(´ー`)


つーコトで「Baby's Coming Back」を聴くにはここをクリック!
ピンクレディーの「S.O.S」をカバーした、珍品ライヴ・ヴァージョンはこちら





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Last updated  2008.09.05 04:28:30
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