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ポムブログ~ポム・スフレの名曲大百科

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2008.09.06
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テーマ:洋楽(3357)
カテゴリ:70年代洋楽
ロッド・スチュワートって、いつのまにかスタンダード・ナンバーばかりを歌うシンガーになってしまいましたね犬
年齢や立ち位置を考えれば仕方のないコトなのかもしれないが、なんだかなぁ。。。
「Sailing」を歌う国民的歌手ロッドもいいけど、「酒と女とロケンロール」をイメージさせるフェイセズ時代の彼が、僕は今でも好きですね。
みなさんは、どうですか?

時は'69年、ジェフ・ベック・グループのヴォーカリストとして名を上げたロッド・スチュワートは、同じグループのベーシストだったロン・ウッドとともにスモール・フェイセズに加入する。
当時のスモール・フェイセズは、スティーヴ・マリオット(Vo)が脱退したばかりで、それを聞いたロン・ウッドが「僕やロッドと一緒にやろう」と彼らにアプローチしたのだという。
ロッドは同時期にカクタスのメンバーからも勧誘を受けてるが、ロンと一緒にスモール・フェイセズに加わることを選んだ。

彼ら二人が入ったことで、スモール・フェイセズはバンド名を"フェイセズ"と簡略した。
再出発としての意味合い、また、それまでのメンバーはみな背が低かったが、ロッドとロンは平均程度の身長を持っていたため、"Small"をつける必要がなくなったからだ。
ただし、売り上げを気にしたレコード会社は、彼らに従来のバンド名での活動を望んでいたらしく、1stアルバムの一部の盤には「Small Faces」と表記されている。

"酔いどれバンド"とよばれたフェイセズの演奏はパワフルでアーシーで、そしてルーズだった。
実際、彼らはライヴの前に酒をじゃんじゃん飲んだ。不真面目、というより景気づけのためだったという。
「フェイセズを始めた頃は、誰も僕たちの音楽を聴こうとしなかった。スティーヴ・マリオット抜きのフェイセズをまともに扱ってくれなかったんだ。だから本番前の僕らはパブに入りガンガン飲みまくった。それで元気をつけて本番に突入する。---中略---僕らが演奏するとき、酔っ払っていないヤツはひとりもいなかった」----ロン・ウッド

"小型ストーンズ"とも形容されたフェイセズだが、彼らはライヴ・バンドとして高い人気と評価を得ていく。
ソロ・アーティストとして別のレコード会社とも契約を結んでいたロッドも、ツアーに出る時はいつもフェイセズの面々と一緒だった。

が、ロッドのソロ・シングル「Maggie May」が全米1位('71年10月)になってからは、彼の名前がひとり歩きしだした。
フェイセズを"ロッドのバック・バンド"と思う人も出てくるようになり、それに伴うかのようにグループの結束も崩れはじめた。
'73年4月にリリースされた『Ooh La La』は商業的には成功したものの、内容的にはどこか散漫なアルバムだった。
その直後に、ベーシストにしてメイン・ソングライターのひとりだったロニー・レインが脱退する。
フェイセズの成功はロッドの声による所が大きかったのかもしれないが、ロニーの個性もグループには欠かせないものだった。
スモール・フェイセズ時代からのメンバーであるロニーが、ロッドのバック・バンド扱いされていくグループに見切りをつけたのは当然のことだろう。

フェイセズは、日本人ベーシスト山内テツを迎えて活動を続けるも、その後に関しては尻すぼみ。
'74年に出されたライヴ盤『Coast to Coast: Overture and Beginners』も、グループ名の表記は「ロッド・スチュワート&フェイセズ」となっていた。
内容の方も半分以上がロッドのソロ作からの選曲となっており、ロッドのアルバムだかフェイセズのアルバムだかよく分からないという具合だ(笑
'75年、グループは自然消滅的な形で解散を表明。
末期のライヴにはキース・リチャーズをゲストに迎えるなど、ロン・ウッドの"その後"もしっかり暗示されていたのでした。


'73年にリリースされた「Pool Hall Richard(玉突きリチャード)」は、オリジナル・アルバム未収録のシングル。
ロニー・レイン脱退後に録音された、ゴキゲンなロックンロール・ナンバーだ。
作者はロッドとロン・ウッドのふたり。全英8位まで上がるヒットを記録している。
ストーンズを思わせるリフがとても印象的だが、小粒なメロディは"佳作以上名曲未満"といった感じでいかにもフェイセズらしい。
陽気でルーズな演奏は彼らならではの楽しさがある。
ロッドのしゃがれ声はスウィング感抜群で、近年の小手先だけで歌う歌唱なんぞよりよほどいい。
イアン・マクレガンの踊るようなピアノを聴くと、思わず酒が飲みたくなる。
ロン・ウッドの大味なコーラス、ケニー・ジョーンズのズンドコしたドラムもタマらんです。

フェイセズの音楽にはストーンズのような大物感はなかったが、"極上のロックン・ロール"とよぶにふさわしいフィーリングがあった。
ピークを過ぎた時期の作品である「Pool Hall Richard」にも、それは充分にあらわれていると思う。
どうってことのない曲かもしれませんが、僕はコレが結構好きなのですスマイル

また、この当時のグループは来日公演もおこなっており、「Pool Hall Richard」はフェイセズの来日記念シングルとしても発売された。
サッカー好きで知られるロッドは、武道館のステージでもサッカーボールを客席に向かって豪快に蹴り、皆をおおいに沸かせたという。
フェイセズはおろかロッドのステージもまともに見たことのない僕だが、この曲を聴くたびになぜかその時の光景が頭に浮かんでくるのである。


「Pool Hall Richard」を聴くにはここをクリック!
キース・リチャーズとの共演ステージはこちら





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Last updated  2008.09.06 08:21:43
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